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尺八と横笛吹きの独り言

戦後処理だわ…… 

2011年12月15日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

●尺八の運指図です。
さて、試験に落ちて敗戦でくじけていては進まない。
 もう一度、試験でできなかったところの戦後処理だわ……

上の運指図(うんしず)でハの半音は第4孔(こう)を半開け固定にして吹く。
そしてこれの連続音(複譜音)は運指図でいうと5孔を「ゆる」のであった。
 実は私は半開けにした4孔を揺らしていたのです。
試験1日前にこれがわかりました。トホホ。
 明日が試験なのに……もういまさら遅い。急には指のクセは直せない。
運を天にまかして、そのままやるしかない。
 運悪く、この半音ハの連続音がある「手事」が出題されてしまいました。
「ええい構うもんか……」てな調子で試験に臨みましたが……みごと不合格。
やっぱしね。試験官は指の抑えが違うことを見抜いたのだろう。
 第4孔を揺っても、同じ音が出るので……間違いに気付かなかったわけだ。
もちろん落ちたのは、それだけではないだろう。全体にスムーズな曲調には吹けなかったのだろう。そう思う。
            
 
●新青柳で半音のハの複譜(連続音)の練習。
そこで、半音ハの連続音がある個所をコピーした譜面がこれだ。ここの赤の部分を何度も吹いて指を修正している。いまさら遅いが、ここを通過しなければまた不合格だろう。
 これの練習の何日目かになるが、なんとか5孔の親指を揺ることができかかっている。
「新青柳」を再度全曲吹いている。

 
●さて今度は本曲「岩清水」の練習だ。
この曲は本曲での技法がすべて含まれているという都山流本曲の頂点にある曲。
これができれば……たいしたものだ。むずかしい曲で難曲だ。
 片山先生の講習会での演奏を真似たり、講習会に説明を聞いたりあっちこっちいじっている。
都山流本曲コンクール「岩清水」での講評を楽報で読んだり、一応は研究している。
コンクールでは写真の緑の部分を吹いたようだ。
 一段1行目の3小節までは、この曲の出来不出来をもっとも左右するところ。そこから2段にいくのも難しい。1段では「幽玄な神苑の秋」そこから岩清水八幡宮の荘厳さを表現しなくてはいけない。断続的な息揺りから入る。
表現力、強弱、スカシ、コロコロ音、刻み音、モミ手などあらゆる技法が含まれる真骨頂曲だ。
初段の3小節から、二段に移るのがむずかしい。幽玄な秋から荘厳の息揺りに感情移入はとともとても難しい。
今は私にはとてもできない。息が続かない。100回吹いて……ようやく1合目という曲。
 また闘いが始まるなあ……これに合格するには……決められた奏法を確実になめなければいけない。表現は自由だが、奏法は規格からはずれたらアウトだ。


●本曲「岩清水」冒頭の赤「二拍目すかし横揺り」と緑「スカシ横揺り」部分。
ここが問題箇所だ。
 片山先生の「岩清水」講習会の録音から新発見したことがある。
「ヘーそうなの?」
ハローと吹いたら4折(お)りだから、私は4拍目を折って吹いていたが……
先生によればこの4折りはまず2拍は平坦に吹く、そして次の2拍はスカシなののだ。
「スカす」とは「吹く芯」を一瞬外す奏法。少し音調が変化する。ここではまだ横に揺ってはいけない。
このスカシが終わり、4拍目で横揺りをするのだという。「ウーン」なるほど。
 ハローー(平坦2拍)・・(スカシ2拍)横揺りで戻す。
つまり4折りと書いてあるが、5拍目で揺ってもどすのだという。
 今日はこれを書いても体得できない。何度も音源を聞きながら、体でそれを覚えるしかないようだ。
ハローのロは4孔開けのロでハルーという響き。
 コンクールではこのハローがまともに吹けた方は少ないそうだ。
4孔を開けたロは不安定なロになる。
コンクール常連さんでもできない、むずかしいハローだ。
 道ははるかに遠いい。かすかに遠くに光がある気がする。
それは気の遠くなる闘いになりそう。
 一歩一歩いくしかないな。また落ちても死ぬわけでない。
むしろ師範資格取得などより、その奏法を極めたいものである。
落ちてよかったのであり、なまじっか温情で受かっていたら師範には到底遠く、恥ずかしいことになっていたのであろう。その通りだ。この程度の力では「落ちて当たり前」だったのだな。「甘いね」
 次年度は古曲と本曲の2曲に絞られたのは幸いした。
4曲全部、全滅だとしたら、ちょっと厳しかったね。(6名の方は全滅でした)
「fueさん半分の2曲だけでもよく受かったね……」先輩が言っていました。
試験曲4曲中の新曲8寸と新曲6寸の2曲だけでも受かったのはラッキーでしたね。
 今日はそう思いました。

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