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尺八と横笛吹きの独り言
「コクリコ坂から」・・・・見てきました。
2011年08月14日
テーマ:テーマ無し
●「コクリコ坂から」見てきました。
この日の午後、孫とその友人の子供が来て家は幼稚園状態になるということで、fue殿は映画館に避難しました。
●時代背景は1963年、昭和38年。東京オリンピックが1964年の昭和39年ですから日本は高度経済成長期、どこそこも工事が多くオリンピック景気にわく時代、給料が毎年上がっていく右方上がりの時代。
私は高校2年生でしたので主人公の海さんと同年代、
現実にメル(海)さんがいれば、今は64才のあばあちゃんで、私と同期だわね。
「海をフランス語に訳すと、ラ・ メールになる」ことから海の愛称はメルだ。
●ウーン一言「宮崎アニメ」としては「子供には少々わからない」作品でした。
監督は宮崎吾郎氏で宮崎駿さんの息子さんだ。
父親(駿)はこの息子(吾郎)の作品制作をただだまって見つめているだけ、試写会で一瞬、ある場面でこの「せがれ作品」に涙したという作品。
ポニョやトトロの楽しさを求めて、子供を連れていくと期待がはずれるでしょう。
観客では中高年が少し多く、子供はやや飽きていた様子。
初恋にウキウキする高校生にはあっている。団塊世代にも合う。
●主人公の海(うみ)と恋人「俊」(しゅん)の生い立ちがはっきりしなくて、見ていて悩みました。見てからいろいろ検索しながら二人の生い立ちがわかりました。
ぼやかすのでなく、もう少し明確にしてよかったのでは・・・・
●舞台は横浜、その港南学園高等部でのメルと俊との恋愛をあつかったもの。
コクリコとはフランス語の Coquelicot で「ひなげし」のこと。
ヨーロッパ原産のケシ科の一年草でグビジンソウ(虞美人草)ともいう。
コクリコ坂とは「ひなげしが咲いている坂」なのだろう。コクリコでなくココリコと間違える方も多い。どっちでもいいわい。
あの時代にあんなバンカラな高校生があったのかしら?
ニーチェやカント、哲学、星座にのめりこむ汗くさいボロボロを愛する高校生・・・・大正時代の旧制高校でのイメージ。我々の時代にはそんな高校はなかったと思われる。
●下宿先の美大生やら動物の医者やらこれらの方が、下宿されている方だったんだね?
姉弟のような?最後までどういう方なのか明確でなかったなあ・・・・
●当時の様子がよく出ていました。マツダの三輪車、肉屋、魚屋、町の様子・・・・
●このアニメは、なにを言いたかったのでしょう?
夫が戦地で亡くなり残された妻は生きるのが精一杯、この戦後の混乱時に戦死した親友たちは、お互いに最後の望みを託し託されてその子供を育てた。
混乱の中で、親を亡くした子を自分の子として育てた。
「誰の子だ」ということなく、親を亡くした子を自分の子として育てた。そういうことがあたりまえでした。
「ただただ上を向いて歩いて生きてきたのです」
「前を向いて助け合って歩こう」・・・・それは大震災での被災者に贈るメッセージでもある。
きっとそんなことを伝えたかったのでしょう。
●海の母親(カメラマン)が外国から帰るが、この母親の出現が急で・・・・
なにか不自然さを感じました。お婆ちゃんの存在や会話も少々不自然かしら・・・・
●こんな「あらすじ」です。
翌年に東京オリンピックを控えた、1963年の横浜。古いものを壊し、どんどん新しいものを作っていこうとする気運のなかで、横浜のとある高校でも老朽化した文化部部室の建物「カルチェラタン」の取り壊し計画が持ち上がる。そんな騒動の中、学生たちを率い、部室棟を守ろうとする少年・俊と、高校に通いながら下宿宿を切り盛りする働き者の少女・海が出会う。二人は順調に距離を縮めていくが、ある日を境に、急に俊がよそよそしくなって…?
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17788/
●『コクリコ坂から』は、1963年の横浜を舞台に、自宅兼下宿屋である「コクリコ荘」を切り盛りする高校生の少女・海と、新聞部部長・俊の出会いを、戦後の混乱期に青春を過ごした2人の親の世代の物語と絡めて描いた初恋の物語。
http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0034373/index.html
監督 宮崎吾朗
出演(声)長澤まさみ(小松崎海) 岡田准一(風間俊)
竹下景子(小松崎花) 石田ゆり子(北見北斗)
風吹ジュン(小松崎良子)
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD17788/
●海(うみ)と俊(しゅん)との生い立ちの秘密
この3人の写真が海と俊の生い立ちを知るカギだ。
右が海(うみ・メル)の父親の澤村裕一郎、中央が俊の父親の立花洋、そして左が俊の養父の小野寺善雄だ。特攻隊での大親友という設定。
俊の母親は俊を産んだあとすぐ亡くなる。俊の父親の立花(写真中央)は引き揚げ船で死んでしまう。つまり俊は孤児になってしまった。
これを知った親友である沢村(写真右・海の父親)は孤児の俊を戸籍に入れて引き取った。つまり、戸籍上は海と俊(孤児)は血はつながっていないが姉弟になった。
しかしひきとったものの、沢村の妻は海を身ごもっていたため、育てられない。海の父親の澤村は戦地で行方不明になってしまう。俊をし立てられない。
そこで夫の親友の小野寺に俊を育ててもらった。
小野寺は俊の実父でなく養父になった。というわけのようだ・・・・
http://blog.goo.ne.jp/barriosmangre/e/f90c633b943294c7d6360a22b9ff118f
海(メル)の恋人の俊は戸籍上では姉弟であったのです。
俊の実父(立花)と実母はなくなり孤児であった。それを親友の小野寺(養父)が育ててきたのだ。
これは自宅にもどって調べてわかったこと、見ていてもわかるようにして欲しかったなあ・・・・実はみながらじっと人間関係を悶々と考えていました。
これだけのことをアニメで説明するのはむずかしいかしら?・・・・
でも、明確でないと見ていて悶々とします。
女子高校生くらいの方の感想
「結局、あの二人は姉弟だったのかしら・・・・?」と理解度では30%程度が現実でした。
●主題歌 「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」手嶌 葵(てしま あおい)
アニメの内容よりはこの歌がすばらしい。
●手嶌 葵(てしま あおい)
1987年6月21日生まれ、福岡県出身。2003年と2004年に、出身地である福岡で行われたTEEN'S MUSIC FESTIVAL協賛「DIVA」に出場。その歌声が聴衆を魅了したのはもちろん、2005年の3月には韓国で行われたイベント「日韓スローミュージックの世界」にも出演し、好評を博した。その当時彼女が歌った「The Rose」のデモCDがスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーと2006年7月に公開された『ゲド戦記』を手掛けた宮崎吾朗監督の耳に届く事となり、デビューへの足掛かりとなった。映画挿入歌と主題歌の歌唱、そして劇中ヒロイン"テルー"の声も務め、デビュー曲「テルーの唄」はロングヒットを記録。
http://kokurikozaka.jp/music.html
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