日暮れて道は遠し

田舎に居を移して 

2018年04月29日 ナビトモブログ記事
テーマ:活性化

40代半ばまで、地方に住むという経験がなかった。長野県南部の小さな町で暮らし始めた頃は、新鮮だったことがらや、驚くことがら、これは嫌だなと思うことがらが、混ぜこぜになり、まあカルチャーショック状態にあった。

そこから早20年以上経過して、今やすっかり田舎のイチ親父みたいな姿でいる。いろいろな役も経験し、地方における問題や厳しさも分かってきた。いつまでも借りてきた猫のように、この町に寄生していますという意識じゃいけないのではないかと思い始めている。

日本全体における問題でもあるが、地方でも高齢化が進み勤労世代の層が薄い。このままではいずれこの駒ヶ根市も、財政が厳しくなり、隣町や周辺の村などと合併し、膨れ上がった行政組織や、学校などいろいろな公の組織を整理して、集約して減らすしかないだろうと思う。

これはゴミ処理の問題で行われつつある、処理施設の広域化、統合化していく流れとよく似ている。市役所の仕事や地方の金融機関の仕事、教育機関の組織は、今後、統合化して集約することでやりくりするしか手がない。近い内に、卒業式のない小学校が出現するだろう。学年の生徒が歯抜けになっていなければ、卒業式もやれない。その先は小学校のない市町村が生まれる。

ただある程度の年代層以上の人の頭のなかは、古き良き高度成長したときの概念が根強く残っている。これまでの日本の躍進は、人口増加時代の良さだったのだ。これを人口ボーナスとも言うらしい。



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