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ほっこり
ドラちゃんD 1〜3章
2018年04月07日
テーマ:小咄
3章連続です。
このお話では今回が一番長いですよ。
私の分身、ドラちゃんのお話です。
パロとは言え、自身が気に入ってるキャラクターです。
創作半分、事実(体験)半分の世界です。
歳相応の話、内容、書き方というものがありましょうが、このブログ上「ぼてふり」の個性はこれで良しとしています。楽しく、好き勝手に、心の発散が目的です。
自身の存在の想像の発露として、何を表現するか?その一点以外に他意はありません。
自分を楽しまなくっちゃ!
その流れで楽しんでくださる方がいらしゃればそれでいいのです。
そもそも、万人受けは無理な話です。
さて、先日も仕事の為、早朝に起きました。
しかし、寝ぼけていました。
上はTシャツでしたが、少し汗臭いかなと、手許の消臭剤ファブリーズをスプレーしたつもりでした。
しかし、音、勢いが明らかに違う。
あれ!間違って、胸元・腹に殺虫剤をスプレーしていました。
あれで目が完全に覚めました。
ドラちゃん書くだけの事はある。
「さもありなん」です。
・・・・・
第1章
やっと、退院の日が来ました。
病院にお願いして夜間の退院です。
最初は嫌だったけど、同じ病室、隣のベッドの「ミカちゃん」(オネェ)との別れも少し寂しい。
ミカ「ドラちゃん、良かったね。でも寂しくなるわ。そうだドラちゃん、ラインの交換しましょう!」
ミカ「貴方と私のイン・ラインよ〜ウフッ!」
ドラ「ライン河で交歓?淫乱の好感??何???」
ドラちゃん、お家、黒電話派だから意味わからなかった。
ミカ「じゃ〜、住所と電話番号を教えてね!」
ミカちゃんの太い腕で肩組まれたドラちゃん、その勢いに負けて教えちゃった!〜(これが原因で話が続くのです)
ミカ「これ、私からのお祝いよ!お店のオネェ仲間に買ってきてもらったのよ」
包装された小箱でした。
そして、久し振りに城に戻ったドラちゃんでした。
ミカちゃんがくれた快気祝いの中身を早速、見ました。
「ドラ焼き」でした。
(※ルーマニアで売ってるの?私の話は時間、空間全て無視ですよ!)
添え文があった
「退院したら遊びにいくわ。愛するドラちゃんへ・・・・ミカ」
背筋に悪寒が・・顔から血の気が引いたドラちゃん
「・・・・・。」
でも、ちょっぴり嬉しかった入院中のふれあい・・・。
入院中はいわゆる「病院食」と「点滴」の毎日でした。
それと手術時の「輸血」。
しかし、食べる喜びを味わい、そして、サングラスのお陰で少し太陽に抵抗力ができた、彼にすれば「画期的肉体変化」があったのでした。
ドラ「おい、コウモリ、我が家、城はいいな〜!」
コウモリ「眼鏡墓場のサングラス役に立ったでしょう?」
ドラ「お陰で、少し日焼けもしたよ。ミカちゃんが毎日夕暮れ時、窓辺に連れて行くものだから、弱い皮膚が日焼けしちゃったよ。」
コウモリ「我がご先祖様以来、貴方様には何代にも渡ってお使えして参りましたが、日焼け姿の貴方様は初めて見ました。いつも、日に当ると死んでばかりで、その後が大変でしたから・・・。」
ドラ「あとはこの歯を何とかしないといけないな。
かぶりついて血が吸えんからな。」
犬歯の復活がやはりドラちゃんの願望です。
そんなこんなで数日が過ぎた頃、ミカちゃんも退院したのでした。
退院ボケで頭の血の巡りが悪いドラちゃんが知る由もありません・・・。
ミカちゃん騒動は後日のお楽しみ!
・・・・・・・・・・・
第2章
先月、日付変わったばかりのある深夜、我が家の玄関チャイムが鳴った。
こんな時間に誰が来たのよ!?
まだ、起きて灯りもつけてたから居留守もできない。
おそるおそる、ドアを開ける。
立っていたのは若い赤毛の西洋美人。
ビックリした!腰を抜かす寸前だった。
「ど、どちら様ですか?」
「私、ルーマニアから来ました。」
思い当たるふしがある。
かつて、行きつけだった中洲の外人クラブのホステスにいた娘かな?確かに仲良しのルーマニア娘が2人いたが彼女達ではない。しかも、いつも現金払いでツケはないから集金ではないはずだし・・・?
「だんな様から手紙を預かって来ました」
そう言って私に手紙を渡した瞬間であった!
パッとコウモリに変身して夜空に飛び去った。
呆然として、しばらく立ちつくしたままであった。
気を取り直して手紙を読んだ。(英語文、以下翻訳)
「拝啓 ぼてふりさん
お元気ですか?僕も退院してからぼちぼちやってます。
最近、私の話を書いてくださって嬉しく思います。
しかし、貴方の書いてる事は事実ですが、
あれじゃぁ〜あまりに僕が阿呆なじいさんでしょう!
由緒あるこのドラキュラ伯爵を「ドラちゃん」などと書き始めたはいいが、書きたい放題ですね!
最近、やっとPCも買ってSNSも始めましたが、まだメールの仕方や何やらわからない事が多いので、様子見も兼ねて召使のコウモリにこの手紙をはるばる届けさせたのだぞ。
もう少し威厳、伝統を大切にして、しっかり書いてください。あれじゃ、三流お笑い芸人ではないですか!
ちゃんと、書いてよね!
こちらのSNSから入ってちゃんと見てるからね。
ちなみに、ニックネームは「ドラ。」
ブログ名は「献血にご協力を」
君が以前ブログに書いた通りにした。
ちゃんと書かないと、
シニアナビが「血見るナビ」になるよ。
PCに慣れたらメールするからね。
じゃ〜バイバイ ドラちゃんより 」
血の気の少ないルーマニアの爺さんが、
血の気の多い、「博多っ子」に対して、
地に足着かぬ手紙〜。
「しぇからしか!」と、博多弁で言う。
(うるさい、面倒な・・と、言う意味)
・・・・・・・・・・・・
第3章
退院後のドラちゃんの生活である。
夜明け前に「健康青汁」を飲み棺桶に入って寝る、日の入りと共に起きてオシッコに行く。
目覚めの「トマト・ジュース」が美味しい。
たくさん飲む、オシッコの繰り返し。
これ、夜間頻尿?
そんな、毎日の繰り返しである。
やはり、美女の生き血を吸いたい!
あれがあれば、血色も良く、見た目も若返るのである。
そんな訳で、深夜まで開業のサラリーマン向けの歯科に何軒か行った。今、総入れ歯で鋭い「牙」がない。
ドラ「先生、前歯に鋭い牙付きの入れ歯に替えてください。」
歯科医「あんたね、吸血鬼ドラキュラじゃあるまいし、そんな、バカな事言わないで!」
ドラ「いえ、私がその本人なんですけど・・・」
歯科医「面白い方ですね、予約も多いので他を当ってください。あなた、顔色悪い、血色悪いから内科を受診された方がいいんじゃないですか?」」
どこの歯医者も相手にしてくれない。
もう、無理なのか?と、困った、情けないどラちゃん。
しかし、ある日朗報が入った。
もちろん、あの有能なコウモリ君からである。
コウモリ君「この城から山三つ越えた所に、いい所見つけました。山の洞窟にある「魔女の困窮院」という通称「オタク便利便」です。」
ドラ「魔女の宅配便なら知ってるけどね」
コウモリ君「その洞窟は、ハイシャ山に有るそうです。
何でも、二人の魔女が居て、(可能姉妹)と言う巨乳姉妹らしくて、人気も抜群!予約制です。
どんな、難問も秘薬「魔法の瓶」を使って解決してくれるそうで、「歯」も大丈夫ですって!秘薬、薬草、荒療法専門で体に関する事何でもOK!です。
可能姉妹に不可能は無いらしいです。
ご主人様行きますか?やめときますか?
よければ、予約入れますけど・・・。」
ドラ「君がそこまで言うのなら、ま〜ぁ、行ってもいいだろうね〜歯、健康のためだから・・・
我が家の家訓にある、
血圧(ちあつ)の心、馬鹿心
噛めば命の血が騒ぐ
ワハハハ!!!」
・・・なんて、軽い返事。
コウモリ君「じゃぁ、明日ネット予約入れておきます」
ドラちゃんは、歯、牙、入れ歯、完治より「巨乳」と言う言葉にゾクッ!としていた。
だめな男、エロ親爺の典型、ドラちゃんであった。
次回は「牙」作りに行くお話になる。
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