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吾喰楽家の食卓

親孝行したいときには 

2017年04月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

歌丸師匠の『中村仲蔵』を聴いた日、千鳥ヶ淵公園で花見を楽しんだことは、既にブログに書いている。
落語が始まるまでに時間があり、天気も良かったので、千鳥ヶ淵戦没者墓苑へ足を伸ばした。
この辺りは、現役時代に車で通ったことがあり、墓苑の場所は知っていたが、中へ入るのは初めてだ。
公園の花見客の賑わいに対し、墓苑は参拝客がチラホラだった。
落ち着いた雰囲気だが、想像より狭いのに少し驚いた。

母が生きていれば、今年で百歳になる。
妻より数ヶ月前の三月に他界した。
母には弟が一人いたが、第二次世界大戦で戦死している。
殆ど毎年、終戦記念日に、千鳥ヶ淵戦没者墓苑や靖国神社へ来ていた。
この日、私は六角堂(納骨堂)で献花をしていたら、急に母を思い出した。

国立演芸場では、中入りを務めた米助師匠が、マクラで自分の師匠に触れた。
師匠の米丸師匠は、現在、九十二歳の現役噺家である。
先日、師匠の所へ挨拶に行き、「師匠、百歳まで長生きして下さい」と、米助師匠は云ったそうだ。
そしたら、「君は、僕を百歳で殺す気か」と、云われたという。
この逸話は、単なる洒落ではなく、米丸師匠は本気かも知れないと思った。

その後、歌丸師匠の『中村仲蔵』の素晴らしさに、しばらくは、その余韻に浸っていたので、墓苑のことは忘れていた。
一週間近くが経ち、その日に撮った写真の整理をしていたら、再び母のことを思い出した。
自分で云うのも変だが、私は、結構、親孝行だったと自認している。
今、私は毎日が日曜日の身分になった。
母が米丸師匠のように元気だったら、千鳥ヶ淵戦没者墓苑や靖国神社へ、好きなだけ連れて行けたのにと、殊勝な気持になった。

   *****

写真
4月12日(水)撮影:千鳥ヶ淵戦没者墓苑の六角堂



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がくさんへ

吾喰楽さん

こんばんは。

自称、親孝行です。
大したことは、していません。

両親や妻の墓参りをすると、何故か気持が落ち着きます。

2017/04/18 20:04:21

親孝行

さん

吾喰楽さん。
親孝行立派です。当方満足に親孝行できず悔やんでいます。せめて墓参は欠かさないように。

2017/04/18 19:40:33

みのりさんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

落語は、何度聴いても飽きません。
笑いは、健康にも、良いそうです。

写真を撮ったのは12日で、散り始めていました。
今は、葉桜かも知れませんね。

2017/04/18 12:48:54

落語

みのりさん

吾喰楽さん

 落語がお好きなんですね
さくらはもう葉桜ですか?

2017/04/18 12:19:05

喜美さんへ

吾喰楽さん

おはようございます」。

父は、「お前も親になれば、お父さんの気持が解る」と、よく云っていました。
本当にそうですね。

家を出て家族を持つと、自分たちのことで精一杯。
中々、親のことまで、頭が回りません。
ですから、親と同居した兄は、大変だったと思います。

2017/04/18 08:13:31

今頃気づきます

喜美さん

私も結婚後 たまに母が来ると
外出して食事たりしましたけれど
食事中むせると 慌て食べるからよ
とか こぼしたわよ とか注意しましたけれど 今私がそうです
むせたり こぼしたり したくてやるわけでもないのに 母には申し訳ない事をしました其れでお金払わす娘でしたから でも やさしかったつもりです
子供達見ればわかります同じことしています

2017/04/18 07:53:53

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