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吾喰楽家の食卓
年内最後の歌舞伎鑑賞
2016年12月27日
テーマ:古典芸能
昨日、『仮名手本忠臣蔵・第三部』の千穐楽を楽しんだ。
歌舞伎を観始めて二年目の今年、十二回、国立劇場へ通った。
まだ、他の劇場で、歌舞伎を観たことがない。
国立劇場の大劇場では、今年六回の歌舞伎公演があった。
平均すると、一公演で二回観たことになる。
公演三日目と千穐楽に観るのが、平均的なパターンだ。
二回目に観るときは、毎回、何かテーマを決めている。
落語家の鈴々舎馬桜師匠は、歌舞伎に造詣が深い。
ご本人が管理者であるサイトの掲示板に、今回の『仮名手本忠臣蔵』の辛口な感想を投稿していた。
年内最後の歌舞伎を、その感想を参考に鑑賞した。
■八段目
本蔵娘小浪を演じた中村児太郎は、プログラムの中で「ウキウキしながら道中を楽しむ」とコメントしている。
馬桜師匠は、「そういう気分が伝わって来なかった」と、評している。
私も、そのように感じた。
しかし、健気さや、初々しさは充分に感じられた。
歌舞伎初心者の私は、「頑張っている」と思った。
また、師は、本蔵妻戸無瀬を演じた中村魁春について、「歴代の戸無瀬役に比べ貫禄不足」と、評している。
偶々、前夜のテレビ番組で、坂田藤十郎が演じる戸無瀬を観た。
人間国宝の藤十郎と比べては、魁春が可哀想かもしれない。
■九段目
由良之助妻お石を演じた市川笑也は、国立劇場の歌舞伎俳優研修の第五期修了生だ。
国立劇場は、古典芸能の後継者を養成するのを、設立目的の一つに掲げている。
馬桜師匠は、笑也が九段目の重要な役である、お石を演じるのは「素晴らしいこと」と、評している。
全く、同感だ。
ところが、大抜擢にもかかわらず、演技は「及第点そこそこ」だという。
私は、家老の妻を、実に見事に演じたと思っている。
また、大星力弥を演じた中村錦之助に対して、「紫の着付けが似合ってない」と、評している。
私は、錦之助の演技に対して、物足りなさを感じている。
しかし、若づくりをしなければいけない役柄なので、紫を選択したことは、私は悪くないと思った。
問題があるとすれば、錦之助に力弥を遣らせたこと自体ではないか。
他の段で力弥を演じたのは、中村隼人(二段目・四段目)、中村種之助(七段目)、中村米吉(十一段目)と、皆、若い役者ばかりだ。
■十段目
天川屋義平を中村歌六が演じた。
長持に腰を下ろした義平が「男でござる」と言い放つ所は、“かっこいい”としか、云いようがない。
歌舞伎を観ない人でも、この科白を知っている人は、少なくないはずだ。
弁天小僧や与三郎の名科白も、いつか聞いてみたい。
■十一段目
討ち入りの場面は、実録風に変わった。
千穐楽だから、どの役者も気合が入っていたのではないかと思う。
勢いのある立ち廻りを見せて貰った。
大詰で、花水橋に義士が勢ぞろいした。
市川左團次が演じる、桃井若狭之助が駆けつけて来た。
本懐成就に嬉し涙を流し、義士たちの手柄を称えた。
義士の一人一人が名乗るのだが、数人の役者は歌舞伎の発声ではなかった。
声が通らない。
日頃は、科白の無い役を遣っているのだろうか。
馬桜師匠の辛口の感想を頭に叩き込んで、観た千穐楽の舞台である。
同感できる点もあったが、どうも、私の評価は甘いようだ。
結局、名優と云われた役者の舞台を、数多く観ていないからかもしれない。
でも、本ブログの下書きを終えてから、嬉しいニュースを知った。
市川笑也が、由良之助妻お石の演技に対して、今月の国立劇場賞(優秀賞)を受賞した。
馬桜師匠は、「及第点そこそこ」と評していた。
また、本蔵娘小浪を演じた中村児太郎は、奨励賞だ。
歌舞伎初心者の感想が、的外れでなかったことが、嬉しい。
*****
写真
12月26日(月)、国立劇場の玄関にて
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パトラッシュさんへ
おはようございます。
私は、馬桜師匠の評価に、フラストレーションが溜まっていました。
その辛口の感想を、自分の目で確認したかったのです。
ですから、自分では好演したと感じた、笑也と児太郎が、国立劇場賞だったのを、非常に嬉しく思いました。
児太郎は、初めて観た歌舞伎の『髪結新三』で、白子屋娘お熊を演じました。
その綺麗さが印象に残りました。
いわば、初恋の人です。
玉三郎を批評するのは、落語の小三治を批評するようなものです。
テレビでしか玉三郎を観たことがありません。
一度、実演を観たいです。
2016/12/27 09:37:31
辛いばかりが能じゃなし
批判(否定的意見を述べる)することにより、被批判者より、
自身を、より高みに置く。
という作用が、批評行為には、あります。
それは批評者にとって、一種の、快感でもあるわけでして。
一般論です。
馬桜師が、そうだというわけではありません。
しかし、批評を見る時に、そのことは、踏まえておきたいと思います。
つい最近、私は、新聞紙上で、玉三郎への、辛辣な批評を見ました。
そこまで、彼に求めるのか……という、内容でした。
単なる芝居愛好家の、私には、遠い世界の話、理解しがたい要求でした。
もちろん批評者が、玉三郎に、さらなる芸の上達を促していることは、わかります。
しかし私は、彼の芸に、十分満足しています。
私の、見る目が、肥えていないのでしょう、きっと。
しかし私は、無理に背伸びをするつもりは、ありません。
私は、批評家の意見に頼らず、おのれ自身の感性で、物事を見たいと思います。
見る、聞く、はもちろん、食すに際してもです。
2016/12/27 09:16:16