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≪Syunga展≫へ 

2015年12月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

いつだったかナビ友のPさんから
この「Syunga展」が開催されていることを
お聞きし、先日ようやく出かけてきた。

春画は日本文化に間違いなく有り、最高の
美術品でもあるとされている。
しかし、公に日本人にその美術品が公開される
事がなかったらしい。
欧州の各地で日本の「春画展」が開催され
最後にロンドンの大英博物館で開催され、
「春画 日本美術における性のたのしみ」と
題された美術展は、大きな成功を収めたという。

海外で高評価を得たことで、ようやく
本家日本で公開するというのも、納得が
行かない気がするが、欧米と日本、大陸と
島国での性に対する考え方の違いなのか(!?)
日本では「秘め事」「隠微な」という意識が
未だに残っている。
日本の春画は世界を廻って、ようやく陽の目を
見たということになる。
「Syunga展」と横文字にした名で。

今回の開催場所となったは、目白の椿山荘近く
のお屋敷町に建つ「永青文庫」である。
この地での開催につながった経緯は、この
「永青文庫」のhttp://www.eiseibunko.com/shunga/
ホームページをご覧になれば宜しいかと。
私は、この「永青文庫」の理事長でも
ある細川護熙氏は政治家であった頃から
注視している人で、陶芸や絵も描かれることに
魅かれていた…でも、それは置いておいて。

展示中の春画を描いた絵師の中に
後に三大浮世絵師と名を遺した葛飾北斎や
川喜多歌麿が描いた肉筆の春画が展示され、
遺されたその色が見たかったのだ。

特に北斎が創り出す美しい青紫色は、画家として
生きたゴッホが、その色を真似て描いたと
いわれている「藍色」が、そこで見られる
はずだと思った。
コバルト青やラピスラズリ、セルリアンブルーと
いう色名で残っている。
(ゴッホは青と黄色の対比が目を引く、
独特な作品「夜のカフェテラス」などなど)


こじんまりとした館になっている「永青文庫」に
入ると、肥後細川家秘蔵の春画とあって、古めか
しく、隠微な世界に足を踏み入れるような罪悪感を
感じる。
と同時に、お化け屋敷の入り口に立った時の
ような「怖いもの見たさ」のドキドキ感もある。

何だか不思議な気持ちで、昔、昔の絵師が描いた
秘め事を芸術だと納得させながら観ていく。
多分、私は難しい顔をして見ていたに違いない。

見学者の年齢層は70代の男性が多く、ご夫婦か
男女二人組、40代の外国人、カップルなど国籍も
多彩で大勢の見学者であるが、狭い館の展示と
あって、コソコソ話が丸聞こえである。
‛えっ!?’と振り返って顔を見たくなるような
会話をする中年カップルも居て、私は「それって
どういうこと!?」ってツッコミたくなることが
聞こえてきて、それはそれで息抜きのようで
面白かった。

130点以上の作品、閲覧中盤くらいでようやく
私の見たかった「青」が出てきた。
北斎が描いた1821年(文政4年)の春画である。
着物の色が鮮やかな青に変わって、ひと際、
目を引かれる。

北斎のあの波型で有名な『神奈川沖浪裏』の
制作が1831年(天保2年)頃 とあるので、春画は
10年間ほどの下積み時代(?)のものなのだろう。

絵師たちも、互いに影響し合って成長したのだろう
絵の具の染料技術も高まり、画の保存技術にも
眼を見張るほど、綺麗に残されている。

全点見終えて「永青文庫」を出てくると
疲れたぁ〜というのが、正直な感想であった。

北斎さん、歌麿さん、広重さんなどなどの
昔の絵師たちが生きた時代が感じられる。
描く息遣いが聞こえてきそうな「Syunga展」であった。

帰り道は池袋に出て、友と二人で24時間Open
している○○水産というお店に入った。
ビールで喉を消毒し、お疲れ会をして帰宅した。



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山すみれさんへ

彩々さん

コメントありがとうございます。

日本の春画は、なんといっても浮世絵として
世界に名を遺している画家たちが描いたものも
多く、時代をも作り出したその色彩の美しさは
目を見張るものがありました。

来年は京都でも開催されてようですよ。

2015/12/26 04:13:38

先日

山すみれさん

ラジオ深夜便で

イギリスから

 画展が〜〜〜



紹介されてました。

驚きと同時に

やっと・・・・・

という思いで聴いたことでした。

2015/12/25 23:19:22

「おばさんのおしゃべりコーナー」

彩々さん

大いに結構!

このナビは何でも来いですよ(笑)

ナヌッ!?、、、白洲次郎の庶民版であろうが
何であろうが構いません!
そ、その旦那様にいつ逢わせてくださいますか!?

そういえば、シシーさんは白洲次郎様の奥方の
正子さんのイメージと重なる感じがしないでもなし。

春画展から話がどこまで転がるのでしょう!(大笑)

2015/12/21 13:13:29

澪さんありがとう!

彩々さん

澪さん、そろそろご出発でしょう?
ロスには、いつ行かれるのですか?

北斎情報、ありがとうございます。
古今東西、西洋・東洋も関係ない強烈な色彩で
描いたものがあるのですね。
びっくりします。
抽象賀のピカソとどこか共通点がある気が
します。 狂気!?

先日の枕絵を見て、頭が混乱してますが
歳を重ねて、なお、たぎる情熱を持ち続けた
男・北斎に興味が湧きます。

ありがと!!

2015/12/21 13:05:49

ハハハ

シシーマニアさん

このコメント欄を、どんどん「おばさんのおしゃべりコーナー」へと、広げて行ってしまい、失礼!

細川さんは、そういった場に溶け込む自然体の方なのだなあ、と私も思いました。
白洲次郎氏も、気障一歩手前のギリギリのところで踏みとどまっている、真のジェントルマンですよね。西洋志向の私が見逃す筈はありません。残念ながら、本物にはであっていませんけれど・・。

我が家の旦那様は、白洲次郎の庶民版という感じがちょっとあります(又、出た・・!)

2015/12/21 12:27:46

北斎ブルー(2)

澪つくしさん

青の魅力♪

ヘルメールブルー(真珠の耳飾りの少女)も
大好きだけれど、北斎さんの薄い藍色の作品も
好いですよね〜

特に ↓ の 薄藍色一色で描かれた・・・

”甲州石班沢(1831〜35年/『冨嶽三十六景』”
  葛飾北斎 70歳〜74歳ごろの作品

http://bakumatsu.org/blog/2012/12/hokusai.html

唸りますネ〜。。。(^ー^*).。oO


<北斎館>
http://www.hokusai-kan.com/

https://www.facebook.com/hokusaikan

来年3月まで、冬の企画展「「北斎と冨嶽―北斎の冨嶽三十六景と広重の冨士三十六景」」を開催。

富士山大好きな彩さんには、おススメです。

私も是非、再訪したいです(*^-^)ニコ

2015/12/21 12:17:18

きゃ〜それ、いつ頃!?

彩々さん

春画の話は置いといて(笑)

>ラフな出で立ちの細川さんからも、大人の魅力が漂っていました。ちょっと忘れられないワン・シーンでした。

細川さんと同じカフェにいらしたなんて、絶句!
総理経験者で、あれだけ自然体で雰囲気の良い
男性は、いまだかつて総理の中にいませんよね。

衆議院議員から日本新党の立ち上げ時、入党された
元草加市長をされていた○○氏から
「そんなにファンなら、今度会わせてあげるよ!」と
約束してもらったのに叶いませんでした
(お酒の席でしたし…あっという間に解党と
相なりました)

シシーさんのキムタクファンなくらい、私は
細様ファン(白洲次郎ファンでもあり)なのです。

単なるセレブ・コンプレックスなんでしょうけど。。。

2015/12/21 09:09:58

喜美さん、コメントありがとうございます

彩々さん

そうですか!?
こっそり見られたことがありますか(笑)

第79代 内閣総理大臣だった細川護煕さん。
還暦を機に議員辞職し、政界引退後は
陶芸家として活動している。
さすが細川の18代殿様ですよ。

今、陶芸家として湯河原に工房を持っておられます。
数年前に銀座のエルメスのビルで個展をされたので
見てきましたが、自由に生み出した作陶品という
感じでした。
私が偉そうに言えませんが(笑)

何かで読みましたが…週に二回、目白にある永青文庫
(細川美術館)に行く以外、東京にもできるだけ行か
ないようにしている

いつかお会いできるかしら??

2015/12/21 08:48:31

北斎は大好きです

シシーマニアさん

春画は、あまり見たことはありませんけれど、人間を描いているから面白いでしょうね。
まあクリムトやエゴン・シーレの絵なども、春画と言えるのかな。
細川さんは、渋谷のオープンカフェで見かけた事があります。画廊で絵を見ていた著名な美人版画家を、いつしかエスコートして去っていきました。
たまたま私は暇つぶしに、一人でお茶をしていたのですが、その時の版画家の楚々とした態度には、ちょっと見惚れました。ラフな出で立ちの細川さんからも、大人の魅力が漂っていました。ちょっと忘れられないワン・シーンでした。

2015/12/21 07:51:34

迫力あり

喜美さん

今は美術展ですか
昔はこっそり見ました
沢山並ぶとホント美術品かもね

細川さん思い出しました
政治かであんなにさっぱり辞められた方ないでしょう
今陶芸されているのでしょうか

2015/12/21 07:35:52

澪さん、おはようございます。

彩々さん

男女の愛の光景も、藍の世界も十分なほど
見てきました(笑)

有名な絵師の春画作品をこの歳にして、
初めて見ました。
思うところ、感じるところはありますが
う〜ん、文字にするのは難しい〜。、

富士山大好きな私には葛飾北斎の
「冨嶽三十六景」が見られる美術館の
ほうが良かったかも!?

暖かい季節に、小布施に旅行に出かけて
こようかしら。

2015/12/21 05:13:40

北斎ブルー

澪つくしさん

好い物を観てこられましたね〜!

北斎さんは春画・美人画・景色と、
ホンに〜いろんな絵を描いた人ですね!

信州小布施で晩年を暮らしたという北斎さんの
美術館へ行ったことがありますが、晩年の絵は
物凄いエネルギーを感じました。
正に鬼才ですね!

2015/12/21 00:08:13

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