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吾喰楽家の食卓

越後湯沢温泉の旅(その3) 

2015年03月19日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

“おもてなしの宿”

午後二時頃まで、“ぽん酒館”で利き酒を楽しんだ。
宿は送迎をしてくれるらしいが、駅から近いので歩くことにした。
路面に雪はないが、路肩は背を超える雪が残っていた。
soyoさんは、大雪が珍しいようだ。
雪の壁に指を突っ込んで、まるで少女のように、はしゃいでいる。
日頃の怖い姉弟子と、同じ人とは、とても思えない。

程なく、宿に着いた。
「お帰りなさい!」と、迎えられた。
“自宅に帰ったつもりで、寛いでください”という意味だと思う。
解ってはいるけど、違和感を覚える。
月初めに行った熱海のホテルは、人件費を徹底的に切り詰めていた。
だから、飲み放題付きでも、税抜き価格が大台を下回ることができる。
今回の宿は、仲居さんが部屋まで案内してくれ、女将も宴席へ挨拶に来るという、昔ながらのサービスだ。
もっとも、熱海より少し高いが、大した額ではない。

夕餉の六時まで、部屋でビールを飲んだり、温泉に入ったりと、のんびり過ごした。
定刻、食事処で、今日、三回目の乾杯をして、夕餉がスタートした。
ビールの後、“本日の一杯”を四人分注文した。
食事処の入り口に、「鶴齢」“お一人様一杯限り”の張り紙を見つけたが、他の人は気が付かなかったようである。
この種の情報に目ざといのは、日頃、買い物で鍛えた賜物かもしれない。
今回の旅は、酒や米はともかく、料理は期待していなかった。
美味しい物を食べたいのなら、海に近い温泉がいいと思っている。
ところが、その予想は、見事に外れた。
一口に云えば、「創作料理」ということだと思うが、どの料理も、もてなしの気持ちがこもっていた。
昨年の鳴子温泉や、銀山温泉も美味しかった。
“美味いもんは海に限る”という考えを、改めないといけないようだ。

印象に残った一品は、「越後もち豚の栃尾揚げ巻」(強肴)である。
見た目の印象は、牛フィレ肉とフォアグラを使った、フランス料理だ。
ソースは、中華料理の酢豚の味に似ていた。
豚肉の赤身を、開いた栃尾の油揚げで巻いてある。
付け合わせは、白根のプチベール、川口のひげにんにく、見附中之島のれんこんなどだ。
この料理に限らず、可能な限り県内産の食材を使っているのは、好感が持てた。

宴席は、二時間半ほどでお開きになった。
部屋では、持ち込んだスパークリングワイン(ロゼ)を飲んだ。
皆さん、昼からずっと飲み続けているが、さほど酔ってはいない。
話は尽きない。
彩さんが眠くなったのを機に、二次会はお開きになった。
女性陣が部屋に戻ったのは、十一時頃だったろうか。
酒と、料理と、お喋りを楽しんだ一日が終わった。

つづく



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喜美さんへ

吾喰楽さん

コメント、ありがとうございます。

どの料理も、おしゃれな創作料理です。
翌日、塩沢で田舎料理を食べました。
別の趣があります。

2015/03/19 14:07:24

お料理

喜美さん

田舎料理なんかの雰囲気ありませんね
酒豪とお料理 皆満足じゃという気分だったでしょうね

2015/03/19 13:44:08

SOYOKAZEさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

私は、あと二回アップする予定です。
なるべく、被らないように書きたいと思います。

今回の宿のコストパホーマンスは、文句なしです。
良い所を予約してくださり、ありがとうございます。

女将さんを含め、4〜5人の方が対応してくれたと思います。
それぞれの方が、個性的でしたね。
そして、もてなしの気持ちがこもっていました。

>>日頃の怖い姉弟子と、同じ人とは、とても思えない

いやいや、単なる言葉の“あや”ですよ。

2015/03/19 09:32:49

彩々さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

どれも、見事な創作料理でしたね。
全く想定外でした。
一つ一つ取り上げていると、長くなりすぎるので、一つだけにしました。

春野菜のテリーヌ仕立ては、参考になりました。
いつか、真似してみたいと思います。

2015/03/19 09:21:08

元気の良い仲居さん

さん

おはようございます。

宿のこと、詳しく書いて下さって、ありがとうございます。
私は被るかな?と面白くもない小噺風にしました。
あのお値段だったら、上等かも?と勧めた本人としてはほっとしました。

印象に残ったのは滑舌の良い、声が大きく元気な仲居さん達です。
冬が長く、雪に閉ざされる土地だから、あの元気さが必要なのかもしれない?
そんなことを考えました。

しかし・・・
>日頃の怖い姉弟子と、同じ人とは、とても思えない

↑これは・・何かな?
 う〜ん。ご期待に沿うように、いっそう怖い姉弟子になって「新作はまだか!?」と、尻を叩いて進ぜましょうぞ。(笑)

2015/03/19 09:05:09

さすが!

彩々さん

吾喰楽亭さんの大将としては

丹念にメニューを上げての説明と

吾喰楽大将の舌に納得です。

思い出しても、田舎料理とは言えず、

美味しかったですねぇ!

2015/03/19 09:03:55

Reiさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

新幹線、宿の部屋、食事処の三回、ビールで乾杯しました。
二次会はスパークリングワインで乾杯です。
長期戦だっただけで、量は、さほどでもありません。

2015/03/19 08:03:53

宴会続き

Reiさん

何回もの乾杯!
想像できます…そして皆さんが飲み続けてもそう変わらないことも…(^_^;)
こんなに飲んでも、次の日の二日酔いもないんですよね?

2015/03/19 07:35:44

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