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越後湯沢温泉の旅(その２)　

2015年03月18日
テーマ：生活

“ぽん酒まつり”

同行のお三方に、高崎駅で合流した。
幸い、新幹線は六分程度の混み具合だった。
東京駅から乗った彼らは、三人掛けの椅子を向い合せにして座っていた。
“宴たけなわ”といった感じである。
席に着くやいなや、飲み始めたそうだ。
素面の私が彼らの仲間入りするのには、“駆けつけ三杯”が必要だと思った。

実は、前日から体調が悪かった。
と云っても、何処か痛いということではない。
食欲がなく、酒を飲む気力もなく、前日は夕餉を抜いたのである。
だから、“駆けつけ三杯”など、とんでもない。
こわごわと、ビールを口に含んだが、大丈夫だ。
次に、獺祭（大吟醸）を飲んだが、美味い。

高崎から越後湯沢まで30分足らずである。
そんなに飲んでいる時間はない。
12時24分、越後湯沢に着いた。
早速、今回の旅の目的の一つ、駅構内にある「ぽん酒まつり」の会場へ急いだ。
日本酒のことを、親しみをこめて「ぽん酒」と呼んでいる。
五百円でコイン五枚と交換すると、百種類ほどの地酒の中から、お猪口五杯まで利き酒が体験できる。
Soyoさんの提案である。
全員が呑兵衛の我々、反対する者など居るはずがない。

種類の多さに目移りがした。
迷った末、次の五種類を選んだ。
寒中梅（純米吟醸）、COWBOY（山廃純米吟醸）、謙信（特別本醸造）、鶴亀（純米酒）、越後武士（リキュール・四十六度）の順である。
互いに、酒を分け合ったので、十種類くらいは飲んだかもしれない。
甲乙付けがたいが、人気ランキング一位の鶴亀を美味しく感じた。
自分への土産に、それを買った。
店の奥では、彩さんが何か店員さんと話していた。
持ち帰りが大変なので、送って貰おうというのかもしれない。
後で判ったことだが、パトさんは柏露という、超レアなお酒を買っていた。
何れにせよ、我々四人、それぞれに利き酒を楽しんだ。
さながら、おもちゃ売り場にいる、子供の様相を呈していたかもしれない。

つづく

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