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いつかは通る道
2015年02月14日
テーマ:映画
「おみおくりの作法」を見てきた。
驚いたことに、立ち見がでるほどの人気ぶり。
いくら「レディースデー」とはいえそこまで混んでるのか?
いや、今時立ち見をOKする映画館があるとは思わなかった。
映画は序章から淡々と静かに進んでいく。
事件らしい事件もなく眠くて仕方がない。
ここのところ、仕事のストレスのせいか、背中が痛く体調が悪いせいもあった。
が、犬のシェルターのシーンから、いつしか主人公の気持ちに同化していったようで映画の世界に引き込まれていく。
そして、ラスト。
鑑賞後、多くの人が様々な想いを感じたように私も同じだった。
「ああ、これが描きたかったのか」と。
死は誰にでも訪れる。
この世に生を受けた瞬間は覚えてないが、死ぬ瞬間はわかるのだろうか?
サイレント映画のような静かで地味な作品。
10代の若者が見たらどう感じるだろう。
シニアでシングルの私にはちょっとこたえた作品だった。
ハッピーエンドが自分がいうのもなんだが、ドラマは切ない作品の方が後々心に残る。
主人公は現実では目立たず、地味で孤独な人と社会は見るかもしれない。
けれど、彼の心の中はなんと美しい尊い生命をもっているのだろう。
映画には2時間前後という枠がある。
人生も枠がある。
枠があるから幸福を感じれる。
私が死んだら見送ってくれる人は一体、何人いるかしら。
この映画、本当に上手く練り上げて創ったな〜と後からじわじわとわかる。
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