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尺八と横笛吹きの独り言

正律管と正寸管 

2014年07月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

●正律管と正寸管 
 正しい音程を基準にして製管した正律管(単に律管とも言う)と、正しい長さを基準にして製管した正寸管とがある。正寸管は音程に関係なく長さに忠実に作られたもので、音程は12律(ピアノの鍵盤と同じ)で調律しているもので正寸管とは音が少しずつずれる。
写真はサイボク(埼玉畜産牧場)での温泉で有名なソフトクリーム。ペロリ。
 
現在ではほとんどが西洋音楽と合奏する関係でこのピアノの鍵盤と同じ音程である正律管を使う。民謡では正寸管をまだ使っているところがある。
民謡は江戸時代の琴古流から派生したもので、当時は正しい音程基準がなく竹の寸の長さで製管しており、そのなごりで正寸管が残っている。
 正寸管尺八と西洋音楽(ドレミの鍵盤音程)とでは合奏はできません。
 
●正寸管と正寸管の長さ
1尺6寸管・1尺7寸管・1尺8寸管の三本は正寸と正律は同じ長さ。
1尺9寸管から両者の長さは違って正律管は正寸管より少し長くなります。
( )は正律管の長さ。
1尺9寸管(1尺9寸1分)・2尺管(2尺4分)・2尺1寸管(2尺1寸6分)
2尺2寸管(2尺3寸)・2尺3寸管(2尺4寸3分)

正寸管は等比数列的な振動数によらないで、タダ単に寸刻みの長さによって作っている。したがって正律の1尺9寸管あたりから、正寸管と長さが異なり正律管とも音が違ってくる(合わなくなる)。
 
 
写真は朝のラジオ体操会場、体育館前広場。自宅から1分。
●正律管の尺八寸法と振動数
1尺8寸管のチ(A音・ラ)を440ヘルツとしてオクターブ高い5寸管のチである880ヘルツまでを等比数列的に12等分した振動数にして分配して振動数ごとに作った尺八を正律管という。
これを振動数で計算すると1尺7寸管のチは(A♯音)446.16ヘルツ、1尺6寸管のチは(B音)493.88ヘルツ・・・・と順次振動数が高くなる。
1尺8寸管のチ(A音・ラ)を440ヘルツから始めて最終的に5寸管のチの880ヘルツまで12(12律音)に等比数列的に次第に高い振動数で配分すると、1尺8寸から1尺7寸・1尺6寸・1尺5寸・・・・6寸・5寸と同じ運指で次第に音が1律(半音)高くなる尺八ができる。次第に短くなる高音の尺八になる。(販売されているのは1尺4寸位まで)
(ちなみに1尺8寸の乙の「ロ」音である筒音(つつね)はDの音(ラ)の振動数は293.66ヘルツになる。2尺管の筒音はC の音(ド)、2尺3寸管の筒音はAの音(ラ)になっている。1尺8寸管のチと2尺3寸管のロは同じA音のラである。)

こんどは逆に1尺8寸管のチ(A音・ラ)440ヘルツからオクターブ低い3尺管のチの220ヘルツまでを、上と同様に等比数列的に12(12律音)に配分して次第に振動数を低くすると同じ運指で1尺8寸管より1律(半音)低くくなる尺八が1尺8寸から1尺9寸・2尺・2尺1寸・・・・3尺へと順次低い音の尺八ができる。次第に長くなる低音の尺八になる。
(販売されているものは2尺3寸位までであとは特別注文)
これでつくると西洋音階(ピアノ)と同じなので、洋楽と合奏できる。



ただいま夜の勤務中。タイマーでパチリ。 
●等比数列的な配分
 440ヘルツ(1尺8寸管A音)からオクターブ高い880ヘルツ(オクターブ高い5寸管のA音)を12律音に配分する数式(1尺8寸から5寸までを半音づつ12音律に分配する)。
[等比数列による配分]高校の数列で学習しました。
初項を440、公比2の12乗根として・・・・

公式An=440×【2の12乗根】の「n−1」乗(この数式をここに書くのはむずかしいね)

n=1のとき440ヘルツとなり(1尺8寸のチ・A)
n=2のとき466ヘルツ(1尺7寸のチ・A♯)
・・・・
n=13(13番目が12配分した振動数になる)のとき880ヘルツ(5寸のチ・A)となる。
基本振動数を440として算出する。
結果は
440・466・494・523・554・587・622・659・698・740・784・831・880となる。

●いまは1尺8寸管のチ(A音)を442ヘルツ(2ヘルツ高い)とするのが主流のようだ。少し高い音になる。

●相棒が「正律管と正寸管がよくわからないので、説明して?」と言われ、懸命にまとめてみました。これを書いていまして、間違っているかも知れません。

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