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「葛西紀明選手賛歌・努力の尊さ」 

2014年02月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

日本時間2月16日日曜日の午前4時過ぎ、ソチ五輪男子ジャンプの個人ラージヒルの2回目が始まった。

 最後から2番目に葛西紀明選手が飛ぶ。粘りのジャンプだ。葛西選手が着地し、戻ってきたのをめがけて、伊東大貴、清水礼留飛、竹内択の日本選手が束になって駆け寄り、抱き合い、喜び合う。

 その時、私たちは、16年前の1998年長野五輪における日本男子が団体で金メダルを獲得した瞬間のシーンを思い出す。降りしきる雪の中、男子団体金メダルメンバーが駆け寄り、抱き合い、喜び合う。

 しかし、その中に葛西選手はいなかった。直前に足首をねん挫し、団体メンバーから外れていたからだ。

 葛西選手は、その前回1994年リレハンメル五輪の男子団体銀メダルメンバーであり、当然、次回1998年長野五輪での雪辱、つまり男子団体金メダル獲得に燃えていた。そして、日本は、男子団体金メダルを獲った。

 なのに、直前の足首ねん挫のゆえに、葛西選手は、メンバー落ちをせざるを得なかった。

 1998年長野五輪の男子団体金メダルメンバーである原田雅彦さん曰く。日本のジャンプ陣が長野五輪時のピークに向けて強くなっていったのは、年下の若き葛西選手のおかげだ。葛西選手がいち早く海外試合に挑戦し、好成績を挙げ続け、みんなを引っ張っていった賜物である。

 その葛西選手が足首ねん挫のゆえに、メンバー落ちしていたのだ。天才と呼ばれた葛西選手は、最高に悔しかった。

 葛西選手が41歳の今日まで、金メダル獲得を目指し、諦めず、努力を続けていることの、すべての原点は、1998年長野五輪にある。


 ソチ五輪男子ジャンプの個人ラージヒルの2回目。最後から2番目に飛んだ葛西選手は、133.5mを飛び、136.8点で合計277.4点。ここまでで、1位だ。メダルは確定し、あとは金か銀。

 最後にポーランドのストッホ選手が飛ぶ。ハラハラドキドキの時間が過ぎゆく。

 ストッホ選手が着地。距離は、132.5mで、葛西選手より1m不足している。さあ、得点はどうだ。すぐには出ない。勝った、金メダルだ、と思う。

 テレビ画面は、葛西選手を映し出している。さあ。さあ、どうだ。テレビ画面で葛西選手が悔しがる。負けだ。

 ストッホ選手は、2回目は、132.5mを飛び、135.3点で合計278.7点。

 ああ、なんということだろう。葛西選手は、1回目のわずか2.8点差を2回目で詰めた。合計では、わずかもわずかのたった1.3点差。
 

 今回、ラージヒルで、41歳の葛西紀明選手と26歳のポーランドのストッホ選手は、互いに、二本とも130mを越えるジャンプで競い合った。その結果、合計得点で、わずかもわずかのたった1.3点差だ。

 葛西選手が50?長く飛び、ストッホ選手が50?短く飛んでいたら、つまり、両者の合計距離差が1m開いていれば、葛西選手が金メダルで、ストッホ選手が銀メダルだ。

 そこで、ジャンプの神様に申し上げた。なんとかならなかったのでしょうか。しかし、ジャンプの神様は、答えてくれない。

 そこで、更にジャンプの神様に申し上げた。この次のジャンプの団体戦で、日本に金メダルを、きっとですよ。

 葛西選手が、世界記録であるオリンピック7大会連続出場で、悲願の個人でのメダル、それも銀メダルを獲得したのは凄い。

 41歳の「レジェンド(伝説)」葛西選手、銀メダル獲得、おめでとう、そしてありがとう。

 津軽のシニアブロガーは、感激のままに、葛西選手に歌を捧げた。


 「葛西紀明選手賛歌・悲願達成」

 ソチ五輪

 メダル目指して

 二十年

 ついに手にした

 シルバーメダル


 いよいよ、日本時間2月18日火曜日午前2時過ぎ、ジャンプの神様に申し上げた男子ジャンプの団体戦が始まる。

 日の丸飛行隊は、1番手の清水礼留飛選手、2番手の竹内択選手、3番手の伊東大貴選手、4番手の葛西紀明選手の順に飛び、1回目を終わって、合計得点507.5ポイントで、出場12か国中3位につけた。

 1位がドイツで519ポイント、2位がオーストリアで516.5ポイントである。3位日本と1位ドイツとは、11.5ポイント差。

 午前3時半頃、2回目が始まる。1番手の清水選手、2番手の竹内選手、3番手の伊東選手が終わった時点で、日本は、ドイツ、オーストリアには水をあけられているものの、同得点のノルウエーとポーランドに15.6ポイント差をつけて3位をキープ。

 さあ、すべては、アンカーの葛西選手のジャンプで決まる。

葛西選手が飛ぶ。134mの大ジャンプだ。飛んでいる時の葛西選手からは、プレッシャーや緊張感はみじんも感じられない。彼は、チームメイトみんなのメダルがかかったジャンプを楽しんでいるのだ。

 結果、日本は、1024.9ポイントで堂々の銅メダル。金メダルは、1041.1ポイントのドイツ、銀メダルは、1038.4ポイントのオーストリア。

日の丸飛行隊は、あの長野五輪での金メダル以来、16年ぶりの銅メダルを獲得した。16年前に一人だけ金メダルを貰えなかった葛西選手は、今回、銅メダルを獲った。それは、チームメイトみんなでの銅メダルだ。

 競技終了後のフラワーセレモニーが終わり、日の丸飛行隊の4人がテレビインタビューを受ける。

 冒頭、葛西選手は、「みんなして銅メダルを獲れたのが嬉しい」と語りながら、大粒の涙を流して泣くのだ。個人ラージヒルで悲願の銀メダルを獲った時、葛西選手には涙がなかったのにだ。

 私たちは、16年前に一人だけ金メダルを貰えなかった葛西選手の気持ちと、今、銅メダルを自分も貰い、そして若い選手たちにも獲らせることができた気持ち、の両方を知ることができる。

 日の丸飛行隊、銅メダル獲得、おめでとう、そしてありがとう。

 また、ジャンプの神様にも御礼を申し上げる。

 そこで、日の丸飛行隊を牽引した葛西紀明選手に歌を捧げる。


 「葛西紀明選手賛歌・努力の尊さ」

 諦めず

 努力続ける

 尊さを

 示して君は

 
 ソチに輝く


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ほんとによかった!!

さん

私もビデオを見終えました。
選手のこれまでの努力が実ってよかったですね。

羽生選手もそうですが、かっこいいです。
“かっこ良さは努力の別名”
各選手とwasaoさんのブログにこころからの拍手を送ります。

2014/02/18 09:06:49

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