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「葛西紀明選手賛歌・悲願達成」 

2014年02月16日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

今から13年前の2001年1月27日、私は、札幌の大倉山ジャンプ場にいた。2001年FISワールドカップ札幌大会が開催されているのだ。

 優勝したのは、ポーランドのマリシュ選手で、日本選手では葛西紀明選手の10位が最高である。

13年前の大倉山シャンツェで、28歳の葛西選手を間近で見て、彼のジャンプを応援した。180cmほどの長身でかなりの細身だ。ほおはこけており、身につけている黄色のウェアが印象深い。

 優勝したポーランドのマリシュ選手の姿も、大倉山シャンツェの上で見た。

 23歳のマリシュ選手は、日本人よりも小柄で、口ひげを生やしている。

 小柄で柔和な印象からは、その後、オリンピックで銀メダル3個、銅メダル1個、ノルディックスキー世界選手権で金メダル4個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得するような凄みは感じられない。が、彼は、まさしくポーランドの英雄だ。

 日本選手では、ほかに、原田雅彦、岡部孝信、船木和喜といった最強の日本ジャンプ陣を担った選手たちを生で見ることができ、幸せだった。

 気温はマイナス11度。あまりの寒さに、津軽育ちの私でも、頭はキーン状態で、痛くなる。屋外には、長く居られるものでない。暖を取って屋外へ、暖を取って屋外へ、の繰り返しである。



 私は、ジャンプ競技をテレビ観戦するたびに、13年前の大倉山シャンツェでの実体験を思い出す。それゆえ、テレビ観戦でも色濃く臨場感に包まれる。


 13年後、葛西紀明選手は、41歳でソチ五輪の舞台に立っている。オリンピックは、7大会連続出場で、これは世界記録だ。
 
 彼の類いまれな成績と相まって、世界中のジャンパーから「レジェンド(伝説)」と称賛されるゆえんである。しかも、葛西選手は、過去となった伝説ではない。今も空飛ぶ「レジェンド(伝説)」だ。それが素晴らしい。

 ソチ五輪で目指すは、金メダルだ。葛西選手は、オリンピックでは、意外にも、獲得したメダルは1994年リレハンメル大会の団体銀だけだ。

  
 日本時間2月10日のノーマルヒルで8位入賞をした葛西選手は、調子はいい。

 そして迎えたラージヒル。日本時間2月16日日曜日の未明。葛西選手は、1回目139mを飛び、140.6点で2位。

 1位は、ストッホ選手だ。彼は、ノーマルヒルで母国ポーランドに42年ぶりのジャンプの金メダルをもたらしている。ストッホ選手は、葛西選手と同じ139mを飛び、143.4点だ。葛西選手との差は、わずか2.8点差だ。

 それにしても、26歳のストッホ選手は、さすがに今季W杯個人総合首位の実力をいかんなく発揮している。

 運命の2回目が始まる。最後から2番目に葛西選手が飛ぶ。粘りのジャンプだ。葛西選手が着地し、戻ってきたのをめがけて、伊東大貴、清水礼留飛、竹内択の日本選手が束になって駆け寄り、抱き合い、喜び合う。

 私たちは、16年前の1998年長野五輪における日本が団体で金メダルを獲得した瞬間のシーンを思い出す。

 葛西選手は、133.5mを飛び、136.8点で合計277.4点。ここまでで、1位だ。メダルは確定し、あとは金か銀。

 最後にストッホ選手が飛ぶ。ハラハラドキドキの時間が過ぎゆく。

 ストッホ選手が着地。距離は、132.5mで、葛西選手より1m不足している。さあ、得点はどうだ。すぐには出ない。勝った、金メダルだ、と思う。

 テレビ画面は、葛西選手を映し出している。さあ。さあ、どうだ。テレビ画面で葛西選手が悔しがる。負けだ。

 ストッホ選手は、2回目は、132.5mを飛び、135.3点で合計278.7点。

 ああ、なんということだろう。葛西選手は、1回目のわずか2.8点差を2回目で詰めた。合計では、わずかもわずかのたった1.3点差。

 
 百戦錬磨の津軽のシニアブロガーは、勝負にタラレバがないことは百も承知だ。

 しかし、13年前の大倉山シャンツェで、28歳の葛西紀明選手と世界王者、23歳のポーランドのマリシュ選手との戦いを生で見た。だから、余計に葛西選手への応援に熱が入ってしまう。

 今回、ラージヒルで、41歳の葛西紀明選手と26歳のポーランドのストッホ選手は、互いに、二本とも130mを越えるジャンプで競い合った。その結果、合計得点で、わずかもわずかのたった1.3点差だ。

 葛西選手が50?長く飛び、ストッホ選手が50?短く飛んでいたら、つまり、両者の合計距離差が1m開いていれば、葛西選手が金メダルで、ストッホ選手が銀メダルだ。

 ジャンプの神様に申し上げる。なんとかならなかったのでしょうか。

 そして、更にジャンプの神様に申し上げる。この次のジャンプの団体戦で、日本に金メダルを、きっとですよ。

 母国ポーランドの英雄、マリシュ選手ですら成しえなかった五輪の金メダルを二つも獲得したストッホ選手は立派だ。

 だけど、それ以上に、41歳の「レジェンド(伝説)」葛西選手は、立派である。

 銀メダル獲得、おめでとう、そしてありがとう、葛西紀明選手!!

 そこで、葛西選手に歌を捧げる。


 「葛西紀明選手賛歌・悲願達成」

 ソチ五輪

 メダル目指して

 二十年

 ついに手にした

 シルバーメダル



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