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「北隣の北海道」 

2013年10月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

 北海道の隣県は、国際海峡の津軽海峡を挟み、青森県である。青函連絡船が25年前に廃止された後は、青函トンネルでつながっている。

広い北海道の地図を見ると、本州寄りの南西部に半島が横たわっている。渡島半島(おしまはんとう)だ。渡島半島の面積は、6,566km2ある。渡島半島における中心都市は、函館市で、28万人の人口を抱える。

 津軽海峡を挟んで北海道の渡島半島と向き合うのが青森県の津軽半島と下北半島である。

 渡島半島の面積は、6,566km2であるが、青森県の面積は、9,644km2あるから、青森県の北方にその3分の2ほどの広さの渡島半島が位置していることになる。

 青森県の津軽半島のうち、陸奥湾側、つまり東側の半分に当たる地方を上磯(かみいそ)と呼ぶ。上磯は、青森市に隣接する。青森市の人口は、29万人を数える。

 一方、渡島半島にも、上磯(かみいそ)と呼ばれる地域がある。函館市の隣々々接に当たる上磯郡で、知内町(しりうちちょう)と木古内町(きこないちょう)を含む。知内町は、演歌の大御所、北島三郎さんの出身地である。

 北海道渡島半島の上磯と青森県津軽半島の上磯は、名称が同じであり、しかも弁が同じなのだ。
 渡島半島の上磯の人々が使う弁は、私の見るところでは、渡島半島の少なくとも南部一帯の人々が使う。つまり、函館市を含む渡島半島の南部の人々は、上磯弁を話すのだ。

 青森県の上磯弁は、津軽弁のうちの浜言葉調であり、純粋の津軽弁とは、微妙に異なる。微妙に異なるが似ている。

 これらを整理すれば、津軽弁のうちの浜言葉調の上磯弁を話す勢力が、津軽海峡を挟んで、青森県津軽半島と北海道渡島半島に存在するということだ。

 それぞれの勢力の首領は誰か。渡島半島の上磯勢の首領は、もちろん函館市である。

 しかし、津軽半島の上磯勢には、函館市に匹敵するような大物はいない。そこで、津軽半島の上磯勢は、隣接の青森市に加勢を頼むというわけだ。上磯勢と青森市は、広域事務組合を作って廃棄物処理等の業務を共同処理している関係にあるから、理由はつく。

 かくして、純粋津軽弁の青森市を首領とする上磯弁勢と函館市を首領とする上磯弁勢という構図が成り立つ。

 こんなこともあって、青函連絡船が運行されていた時代から今日まで、両上磯弁勢を中心とする青函インターブロック交流圏が形成され、交流が続いてきている。

 
 今年は、1868年の明治維新から145年目に当たる。明治維新後、北海道の開拓のため、日本全国各地から多くの人々が津軽海峡を渡って移住した。

 北海道への移住者については、北海道ファンマガジンというブログの2008年3月14日付け記事を参照して書かせてもらう。

 北海道への移住者は、全都府県からであるが、青森県が1位、新潟県が2位で、それぞれ約5万戸の移住者を送り出している。
 続いて、秋田県、石川県、富山県であり、いずれも4万戸を超える。
 その次が宮城県と岩手県の3万戸台。以下、山形県、福井県、福島県、徳島県、東京都と続く。

 これらは、集団での移住者であるが、そのほかに個人での移住者も全国各地から相当数がいたようだ。

 私は、このブログ記事を読む前からずっと、北海道民のルーツの中で一番は青森県だろうと感覚的に思ってきたから、この記事を読んで嬉しかった。

 北海道へは、仕事や遊びで何度も行ったが、どこへ行っても、妙に懐かしさを覚えるのだ。函館周辺だけでなく、札幌方面に行っても、そうだ。

 言葉は、津軽弁とは同じではないが、上磯弁を聴けば、青森県の上磯弁と同じだと思うし、そのほかの地域でも、イントネーションが津軽弁の言い回しのうち優しいところに似ている。
 標準語 ○○したらいいでしょう →○○したらイイベサー

 自分では行ったことがない北海道内の地域がテレビの旅番組で出てくると、利尻島でも、礼文島でも、知床でも、どこでも津軽弁のうちの優しい言い回しに似ているのだ。

 津軽では、北海道のラジオ放送が鮮明に入る。何十年間も、津軽の地元のラジオ放送と同じに聴いて育っているから、北海道の雰囲気が身についているのだろう。

  
 標準語で「まき」とは、「本家・分家の関係をもつ家同士をよぶ呼び名。同族。一族」をいう。
津軽弁では、親戚を「おやぐ」という。「おやぐまぎ」という言葉もある。「おやぐまぎ」とは、親戚の一族といった意味で使う。

 北海道は、青森県の津軽弁でいう「おやぐまぎ」である。だから、北海道のいろいろなことが他人事とは思えない。

 今、JR北海道の相次ぐ不祥事が連日のように報道されている。なんでこんなことが起きるのかと心を痛め、一日も早くJR北海道の全路線における安全安心が確保されるよう願う毎日である。




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