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人生日々挑戦
楽天勝て、巨人頑張れ
2013年10月24日
テーマ:人生
いよいよ明日、10月26日から、プロ野球の日本シリーズが始まる。
セリーグ覇者の巨人は、2年連続34度目の日本シリーズ出場だ。うち、22回日本一になっている。
対するパリーグ代表の楽天は、創設9年目にして初優勝で、日本シリーズ初出場である。今年の楽天は、実によく頑張ってくれた、と拍手を送りたい。
昨シーズンまでの弱小球団、楽天がパリーグの覇者となり、日本シリーズに駒を進めることができた要因は、いくつもある。
?星野仙一監督の若手選手育成と見事な采配、?田中将大投手という絶対的エースの大活躍、?4番ジョーンズと5番マギーの両外国人選手の大活躍、?立花陽三社長の経営上の辣腕。これらが相まって、常勝軍団の楽天を作り上げた。
そして、これら以上に大事なポイントとして、東日本大震災からの復興に力を尽くそうという楽天球団一丸となっての取り組み姿勢を挙げなければならない。
東日本大震災では、仙台市にある東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場も被災し、数か月間、仙台で試合することができなかった。楽天は、東日本大震災の被災者なのだ。
被災者でもある楽天の選手たちは、その一方で、何度も被災地に足を運び、子どもたちや大人たちを励まし続けた。
楽天の選手たちは、被災地の子どもたちや大人たちに約束した。
「必ず優勝して、みんなのところに優勝の報告に来るから、みんな応援してくれ、そして頑張ってくれ。俺たちみんなして戦おう」
いつしか、被災地のみんなが東北楽天ゴールデンイーグルスが自分たちと共に戦ってくれると思い始め、楽天の選手たちは、絶対約束は守る、絶対優勝する、その思いで戦った。
東北楽天ゴールデンイーグルスと被災地のみんなとの絆。これが楽天のパリーグ初制覇・日本シリーズ初出場の最大の原動力である。
だから、東北各県民は、被災地の東日本大震災からの復興を応援するとともに、日本シリーズでの東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝を願い、こぞって応援する。私も、津軽に住む東北人として、東北楽天ゴールデンイーグルスを応援するのは当然である。
私の書斎コーナーには、一つのパネルがある。
表は、「ぼくは、スバルです」と書かれ、巨人の4番打者の原辰徳三塁手がバットを持ち、ユニフォーム姿でにっこりほほ笑んでいる。
裏には、「がんばれ、原くん 来シーズンの活躍を祈って 原辰徳選手に 折り鶴を贈ろう! SUBARU」とある。
もう何十年も前のスバル自動車のパネルである。
プロ野球については、元々、東北の人々は、圧倒的に巨人ファンが多い。
そりゃそうだ。プロ野球のテレビ中継は、かつては巨人の試合ばかりだったし、物心ついた頃から、毎日のように、それを観ていると、誰しも巨人ファンになってしまう。
今は、巨人戦のテレビ中継は少ないような気がしているが、私の小さい頃、試合のある日は、明けても暮れても巨人の試合がテレビに映る。
大人たちの中で、熱狂的な巨人ファンは、ほうぼうにいて、巨人が負けた日の翌日は、仕事上でも機嫌が悪いという連中は、珍しくなかった。
しかし、2005年、平成17年から、東北楽天ゴールデンイーグルスが仙台にフランチャイズを置き、プロ野球に参入するようになって、様相は変わってきた。
宮城県民は、大部分が巨人ファンから楽天ファンに鞍替えしたはずだ。
それに、東北楽天ゴールデンイーグルスと、チーム名に東北がついていることで、宮城県民以外の東北各県民にも楽天びいきが増えていった。東北楽天でなく、仙台楽天ゴールデンイーグルスだったら、こうはいかない。
しかし、また、しかしだ。宮城県民は、寝ても覚めても、目の前に楽天がいるし、いったん巨人ファンから楽天ファンに鞍替えしてしまった手前、必死で楽天を応援するだろう。
問題は、宮城県民以外の東北各県民だ。確かに、8年前の東北楽天ゴールデンイーグルの創設以来、楽天びいきが多くなった。特に、東日本大震災以降は、そうだ。
日本シリーズでの楽天の相手が巨人以外のセリーグのチームだったら、東北各県民は、一人残らず、完璧に東北楽天ゴールデンイーグルスを応援する。
いやいや、相手が巨人でも、東北楽天ゴールデンイーグルスを応援はする。応援はするんだよ。応援はするんだけど、巨人をコテンパンにやっつけろ、って応援するか、そうでないか、というか。
それと、巨人の坂本隼人遊撃手は、勝負強いバッティングで、今回の日本シリーズのキーマンと目されているが、彼は、我が青森県は八戸市の光星学院高校から巨人入りして活躍しているのだ。だから、青森県民は、坂本隼人選手ガンバレ、と声の一つもかけてやりたいのが人情というものだ。
いろいろ考えた。そして、日本シリーズでの応援の仕方を決めた。
楽天には、東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝して日本一になってね、と応援する。
巨人には、今回は、優勝しなくていいから、ほどほどに頑張ってね、と応援するのだ。
なぜか。それは、楽天が優勝すれば、東北6県にとってこの上ない喜びであり、東北6県意識はより強固なものになる。それによって絆がより強固なものになることは、東日本大震災からの復興にも心のうえで大きな弾みがつく。ひいては、日本列島の発展に資すること大だからである。
それと、星野「仙さん」を一度は日本一にならせてあげたい。
昨年までで、原「若大将」は、5回のセリーグ優勝を成し遂げ、うち3回は日本一に輝いているのに対し、星野「仙さん」は、中日で2回、阪神で1回のセリーグ優勝を果しているものの、日本シリーズでは敗れ、日本一になった経験がない。
だから、なんとかして、星野「仙さん」を日本一にならせてあげたい。
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