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「男・伊東勤の名がすたる」 

2013年10月16日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

 今年のパ・リーグのクライマックスシリーズは、最初のファーストステージで、レギュラーシーズン2位の西武と同3位のロッテが、西武ドームにおいて3試合制で戦った。

 結果は、去る10月14日、ロッテが4-1で西武を破り、対戦成績2勝1敗でファイナルステージ進出を決めた。
 
 これを伝えるサンケイスポーツの10月15日付けの配信ニュースでは、「伊東ロッテ、憎き西武潰した!吠えた!古巣と永久決別宣言」のタイトルが踊っている。

 ロッテの伊東勤監督は、選手時代は、常勝軍団西武をリードした名捕手だ。その伊東監督が「憎き西武潰した!吠えた!古巣と永久決別宣言」とは尋常でない。我が目を疑った。

 いったい、何があったのだろう。

 配信ニュースの記事は、次のように書いている。

? 選手生活22年間を過ごし、指揮官としても4年間、西武を率いた伊東監督。就任1年目の2004年に日本一を果たし、3年連続Aクラス入りしたものの、2007年に25年ぶりのBクラス(5位)になり、解任された。

? 同年10月5日、監督として最後のソフトバンク戦では、球団からねぎらいの言葉もなく、慰労の花束も用意されていなかった。

? 伊東監督は、あまりの悔しさに自ら花束を買い、当時のソフトバンクの王監督に頼み込んで、渡してもらうセレモニーを“自演”した。
 あの屈辱シーンは、今も脳裏に焼きついている。

? ロッテが4-1で西武を破り、対戦成績2勝1敗でファイナルステージ進出を決めたのは、6年をかけた雪辱劇だった。

? ファーストステージ開幕前、伊東監督はこう漏らした。「(西武のチームカラーの)青い血が(ロッテのチームカラーの)黒い血に変わるかどうか」。
 そして、この日の勝利後、こう口にした。「今日で黒い血に変わりました」。
 それは、古巣西武との永久決別宣言だった。


 現在、ソフトバンクの正捕手である細川亨選手は、我が青森県は東津軽郡平内町の出身である。

 細川選手は、高校時代に甲子園出場はなかった。その後、青森大学では、全日本大学野球選手権大会でベスト4まで進んだ。
 2001年のドラフト会議で、西武に入団することが決まった。

 細川選手が入団した当時の西武は、とにかく強かった。
 
 常勝軍団、西武だ。それまで、リーグ優勝が13回、うち日本一が8回だ。この頃の西武は、プロ野球史上、全盛期の読売巨人軍をしのぐほどの勢いがあったと言えるだろう。

 いい選手がいっぱいいた。
 一塁手 清原、二塁手 辻、三塁手 石毛、外野手はセンターの秋山。 
 ピッチャーでは、渡辺、潮崎、松坂などだ。
 
 捕手は、伊東勤選手だ。常勝軍団・西武は、伊東捕手の力があってこそと言っても過言ではない。そういう意味では、日本プロ野球史上、1、2位を争う名捕手である。

 プロ野球では、細川選手は、新人で入団した西武で、入団2年目から正捕手を8年間勤めた。

 その後、FA権を行使し、2010年12月にソフトバンクに移籍し、今日まで正捕手を勤めている。
 
 この間、細川選手は、西武でリーグ優勝3回、うち日本一2回、ソフトバンクで、リーグ優勝1回、同時に日本一1回に貢献している。

 地方大学出の選手で、甲子園出場もない細川選手が自身の努力でプロ野球界で堂々の活躍を見せているのは、立派であるし、青森県民として誇らしい。

 とことん努力の人、細川選手には、大恩人がいる。高校、大学時代からの細川選手の才能を見抜き、西武に引っ張り、そして努力をさせてくれた人だ。

 それは、常勝軍団・西武を支え、日本プロ野球史上、1、2位を争う名捕手の現ロッテ監督の伊東勤さんである。

 私たちは、津軽の誇りである細川選手を応援するとともに、細川選手の大恩人である伊東監督をも応援してきた。

 
 ソフトバンク会長の王貞治さんのユニフォーム姿を思い浮かべるとき、ソフトバンク監督時代の姿ではなく、世界のホームラン王である読売巨人軍時代の姿が浮かぶ。

 同様に、伊東勤さんのユニフォーム姿を思い浮かべるとき、憎らしいほどに強い常勝軍団・西武の青いユニフォーム姿が浮かぶ。

 そこには、西武ファンのみならず、プロ野球ファン全体の夢と憧れがある。
 
 西武監督時の伊東勤監督を解任した当時の西武球団幹部の対応は、アホだ。

 しかし、だからといって、「憎き西武潰した!吠えた!古巣と永久決別宣言」というのでは、男・伊東勤の名がすたるよ。

 サンケイスポーツの配信ニュースの記事は、次のようにも伝えている。

 伊東監督は、西武ファンの男性からサインを求められ、「いつか西武に帰ってきてください」と声をかけられた。笑顔で受け流してもよかったが、それはできず、こう断言した。「残念ながら、絶対ないです。それだけは言っておきます」。

 しかし、伊東勤監督、それだけは間違っているよ。貴方を解任した当時の西武球団幹部の対応は、アホだけど、本来の西武球団も西武ファンも、みんな伊東勤さんに感謝し、再び西武のユニフォームを着てくれるよう、願っているよ。

 伊東勤さんは、ロッテの監督として活躍しようが、そうでなかろうが、西武の伊東勤さんなのだ。

 だから、伊東勤さんには、再び西武の青いユニフォーム姿で日本一になってもらいたい。




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