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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

GKB47宣言!・・・??? 

2012年01月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 「あなたもGKB47宣言!」と言われても、「AKB48の間違いじゃないの?」と
いぶかるのが普通でしょう。
私など恥ずかしいことにAKB48さえ何のことか知らず、インターネットで調べて
やっと女の子のアイドル・グループだと分かったくらいですから・・・。

 この「あなたもGKB47宣言!」は昨日内閣府が開いた自殺対策推進会議で
3月の自殺対策強化月間のキャッチフレーズに使われることが報告されました。
ニュースでご存知かと思いますがGKBとは「ゲートキーパー・ベーシック」の頭文字。
ゲートキーパーは「自殺のサインに気付き、話を聞いて専門相談機関につなぐ役割が
期待される人」。ベーシックには「専門家以外の一般参加者」を期待する意味があり、
これに全国の都道府県数47を組み合わせたのだそうです。

 日本の自殺者数は14年間連続して3万人を超えました。
人口10万人当たりの自殺者数の比較では多い順に、リトアニア、韓国、カザフスタン、
ベラルーシ、日本、ロシアとなっていて、先進国では稀な多さです。
自殺傾向は経済力や宗教などによって大きく左右されますが、比較的恵まれた日本で
これほど多いのは異常で悲惨としか言いようがありません。

 この苦しい状況を少しでも好転させたいという政府関係者の努力と
藁にも縋りたい気持ちは十分理解しますが、
「あなたもGKB47宣言!」はいただけません。
なぜなら、人が自らの命を絶つという究極の重い課題に対比して、
言葉の選択が軽過ぎるからです。

 言いかえると、これほど深刻な事態の中で、その対策を考えるべき人たちが
みーちゃんはーちゃん的な軽いノリでものを考えているという
証左をさらけ出したことになるからです。「おい、おい。ちょっと待て」なのです。
また、GKB47も説明されなければほとんど意味が分からないので
キャッチフレーズにはなり得ないというバカさがあると思いませんか。

 お役所だからとか、公務員だから社会に迎合し品位のない言葉を使ってはならない
とはいいません。時にはそうした言葉の選択も効果的で多くの支持があるでしょう。
でも、今回の「あなたもGKB47宣言!」は場違いです。

 ともあれ、瀬戸際の自殺防止策も大切ですが、何といっても自殺しなければならない
状況を改善することが最も大切であることは論を俟たないところです。
自殺の理由の3分の1が経済的な事情ですから、冷え込んだ経済状況を
好転させるのは勿論、健康で文化的な生活ができる下地を整え、
教育の現場で人・命の尊さを十分に教えることも自殺の防止に役立つでしょう。

 これらの対策・施策は全て政治家、政府の役割とは言いませんが、
政局ばかりに目を向ける政治家と、自らの権益を死守する官僚が
本気でこの問題に向き合っているかどうか見てみると、心許ない限りです。


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