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敏洋’s 昭和の恋物語り

[宮本武蔵異聞] 我が名は、ムサシなり!(二十二) 

2023年09月09日 外部ブログ記事
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(京の地 二)
しかし用心棒として逗留するつもりならば、相応のことをと考えていた。食い詰めた浪人とは言っても、命の恩人であることに違いはない。まして凄腕の武芸者が逗留していると噂になっている、盗賊に狙われる心配はない。枕を高くして寝られるのだ。
 ムサシにしても、そろそろ腹を決めねばと考えていた。長崎の地に赴くか、それとも京の地に留まるか。どこぞの藩の剣術指南役に就ければと思うが、その術が皆目分からない。庄左衛門に尋ねようにも、あの夜以来ムサシを避けるが如くにしているように思えた。
「早速にも見て参ろうか。相手の力量の分からぬままでは、いかにも……」「では、丁稚に案内させましょう」 番頭の素早い返事に、ムサシ自身の力量をはかるためと感じて腹も立ちはしたが、さもあろうかと思い直して出かけた。
碁盤の目状に作られた道が、ムサシには奇異なものに映った。街道もまたまっすぐの道が多くはあるが、これほどに整理された街並みは初めてのことだ。しかも間口は狭いが奥に深いという[ウナギの寝床]と称される町家が多い。物珍しさから中々歩の進まないムサシに、丁稚が「ムサシさま。そのように気後れされるならば、いっそ用心棒にでもなられては」と声をかけた。
「馬鹿な! 気後れなどとは、笑止千万。初めての地ゆえ、……」「あゝ、そうでございますか。このような所は初めてで……」 田舎者と嘲笑されていることは知っていたが、面と向かっての言葉にムサシが声を荒げた。

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