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吾喰楽家の食卓

江戸家猫八の襲名披露口上 

2023年05月15日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

国立演芸場5月中席2日目に、五代目江戸家猫八の襲名披露興行を見た。
池袋演芸場4月下席(昼の部)2日目も見たので、猫八の襲名披露は二回目である。
また、国立演芸場で色物の襲名披露を見たのは、2017年12月中席(初日・6日目)の立花家橘之助(浮世節)と今回の猫八(ものまね)の二人だけだ。
同じ色物でも、橘之助は先代三遊亭圓歌の門下だったが、猫八は一匹狼と言って良いだろうから、今回の襲名披露興行は大変なご苦労だったと推察する。

出演者と演題は写真の通りだが、この場では口上について触れたい。
下手側から、古今亭志ん五、林家彦いち、古今亭圓菊、江戸家猫八、林家正楽(紙切り)、柳家権太楼、そして椅子に座った鈴々舎馬風が並んだ。
志ん五の司会で、並んだ順に口上が進行した。
ところが、権太楼を飛ばして馬風、最後が権太楼だったのを不思議に思った。

馬風は正座ができないので、右端の最上座に椅子を置いたらしい。
権太楼と馬風は、二人とも役員の第一線を退いているが、協会では権太楼が格上と理解した。
口上が済み、司会は権太楼を三本〆の発声に指名したが、馬風は不満そうな顔をした。
結局、馬風を再指名したが、勿論、出来レースである。

通常、口上の〆は協会役員の最上位が行うのが慣例になっているが、今回は香盤の最上位である馬風に敬意を表したのだろう。
其れは其れとして、司会の志ん五を二ツ目から見てきたが、単に噺が上手いだけでなく、口上の司会も中々の物だった。
歌舞伎とは異なり、落語の口上は笑わせてくれるが、彼は適度に格式を保ちながら進行させた。
冒頭、此の日の主役である猫八を紹介する場面が、印象に残った。

(敬称略)

追伸
今後とも猫八先生が活躍することを期待しています。

   *****

写真
2023年5月12日(金)撮影:国立演芸場(のぼり旗と演題)

お礼
「初物(鹿児島産ラッキョウ・エシャレット)」に、拍手を有り難う御座います。この場を借りてお礼申し上げます。



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