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私家版・日豪の比較文化人類学 〜群れから抜け出した羊が見たもの〜

派閥・グループの弊害 

2011年09月05日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

 日本の新しい内閣が発足しましたね。
これほど内憂外患が重なるのも近代では珍しいことで、野田新政権は「泥まみれ」で
一つ一つ誠実に、かつ迅速、確実に対応、解決して行かなければなりません。
政権の長期安定を願うなら、方法はこれしかありません。

 政局が一段落したので今回は政界の派閥、グループについて、少しだけ
考えを述べたいと思います。

 民主党内の徒党は派閥ではなくグループ、あるいは○○派と呼ばれていますが、
実態は派閥そのものです。当の本人たちは公にボス個人の名前を冠した○○派とか
○○グループとは呼ばないでしょうが、マスコミは臆面もなくそう呼んでいます。

 特別、派閥を作ってはならないという決まりはなく、
むしろどこかの会派に属していることが「アタリマエ」で、何の疑問もないのが
普通なのかも知れません。

 しかし、いつも同じですが、先日の民主党代表選挙を見ていると、
これはもう派閥の力関係で党の代表、すなわち日本の総理大臣が決まるという
構図が如実に現れて、これで良いのかと感じたのは私だけではないでしょう。

 私たちは選挙で候補者がどの派閥、人脈に属するのかを投票の基準にするのでは
ありません。候補個々の政治理念で選ぶのですが、蓋を開けてみると派閥の論理に
しっかり組み込まれてしまっています。

 国民が直接総理大臣を選ぶことができないだけに、
そして何よりも、派閥が政治の理念や政策を存在の根拠にしている訳ではなく、
数の原理、カネ、利権、大臣ポストの獲得数、選挙の有利さなどといった低レベルの
問題を追い求める集団であるだけに、
その駆け引きで日本の総理大臣が決まる現状に大きな不満と不安を持つのです。

 なぜ、派閥を作るのかを考えてみますと、各々の国会議員に崇高な政治理念と
しっかりした見識、使命感、洞察力、行動力が具わっていないことが第一の原因でしょう。
だから幅を利かせている古株に擦り寄り、その庇護に頼り、構成員として存在を
認められ誇示し、理論武装の材料を与えられるのです。ヤクザと同じです。

 異なる側面から見ると、日本人の持って生まれた性向ということができます。
それは、日本人が羊など草食動物のように常に「群れ=村」を形成して、
どこかに所属しないと落ち着かないという性癖です。

 出身地、卒業校、流派、クラブ、同好会などから先ほどのヤクザまで、
人々が群れ、グループを作る根拠は無限に広がっています。
これは、各々の自己意識が貧弱で、思考や主張が浅薄、力量と行動力が
軟弱だから、群れを作って互いに補い合うのだということもできます。

 だからといって、政界で派閥が幅を利かせる実状をやむなしとすることは
決してできません。第一、縷々述べて来た貧相な族の受け皿となる派閥が
日本の国の行方に影響をもたらすのなら、それは空恐ろしいことです。



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