ほっこり

祖父母と孫・外伝 

2019年08月14日 ナビトモブログ記事
テーマ:男もすなる日記



大型の台風が近づいています。今夕から明日にかけて大雨が予想されます。特に進路に当たる地域では備えが必要です。十分、お気をつけください。当地も最高400mmの予報が出ています。いくら、備えても人の力には限界があります。危険地域の方は事前の非難も大切です。


この2回に亘り、小学校低学年生の日記の形で(父方)祖父母の想い出を書いてみました。今回は「外伝」として、少しだけ書いてみましょう。

母方の祖父は早くに亡くなっていますから、写真でしか知りません。そして、祖母はと言うと7人の子供に多くの孫がいましたから、「孫大勢の中のひとり」という感じで、可愛がられた記憶がありません。だから、祖父母と言えば父方を指します。

父は一人っ子でしたから、初孫で男の子だった私を溺愛しました。妹はつけ足しみたいな感じだったと思います。

祖父は広島出身で元々は運送関係の仕事をしていたように聞いています。酒も煙草もバクチもしない無口な男でして、人付き合いが下手で至って面白くない部類の人間だったと思います。自身の経歴や経験などを話して聞かせてくれたことは一度もありませんでした。明治生まれで兵役もおそらく経験してるはずですが、一切口にせず、戦前・戦中の話もしたことがありません。ある意味謎めいた人でした。私も何かを尋ねたことがありません。

一方の祖母は長崎・対馬の出身。幼い頃、日本海海戦の軍艦の煙や砲煙を岸壁から見物したと語ってくれました。戦中は軍事教練で38式歩兵銃で射撃を体験したそうです。当時の対馬で多くの兄弟がいて、学校に行かせてもらえなかったことを一番後悔していました。弟や妹の子守りや家の手伝いばかりしていたのです。ご先祖様は対馬の殿様に仕えていた武士です。その又先祖は平家の落ち武者。家系図も残っていました。
今で言う学歴こそ皆無でしたが、几帳面な性格で何でもできました。料理、裁縫が得意で、家の中に塵の一つも落ちていないような徹底した綺麗好きでした。
酒は飲みませんが、死ぬまで煙草を離しませんでした。

二人とも長生きしました。
祖父が亡くなって1年後、後を追うように祖母が亡くなりました。おしどり夫婦の典型でした。
一度だけ、おそらく40歳代の頃、二人で写っている写真を見た事があります。二人とも着物姿で祖父はハンティング帽を被っていました。貫禄があって、やくざの親分と姉さんみたいな感じでした。
想い出話は書き出せばきりがないので、この辺にしますが、祖父母についてはいい想い出ばかりです。

このナビの多くの方は善き爺ちゃん婆ちゃんではないでしょうか。曾爺ちゃん曾婆ちゃんもいらっしゃるでしょう。孫はいないけど子に恵まれている、あるいはひとりだけど仲間がいるなど、境遇は人それぞれです。

老いとどう向き合っていくべきかと言えば、大そうな命題を抱え込んでいる気分に(私は)なってしまいます。
自身はいつまで経っても迷える子羊に違いないと確信。
昔の大人は、立派に見えたけど、自分は幾つになっても発展途上人間のままです。
でも、そんな自分を素直に受け入れています。



♪Pentangle〜When I Was In My Prime 2:54
https://www.youtube.com/watch?v=7CsGfHEO5Gw
「若かりし頃」〜伝承歌・独唱(無伴奏)


★「爺ちゃん婆ちゃんとボクA」ご覧頂きありがとうございます。

※8/12「珍訳聖書」にて系図・人名パロディーを書きましたが、聖書がない為、「元の人名がわからないから、分り難い」と言うお声も密かに頂きました。それで、対応する本来の人名を列記・加筆しました。例えば(ヤコブ→タンコブ)の如くパロディー化していましたが、私のその苦労(?)の跡がよくわかって頂けると思います(笑)



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月あかりさんへ

ぼてふりさん

コメントありがとうございます。

月あかりさんは心優しいお方だと常々尊敬しています。真面目で気丈なお方、ユーモアのセンスも素晴らしい〜理想的な女性だと思います。お世辞ではありません。
私は優しいお姉さんが欲しかった・・・。
アホな私ですが、お見限りなく、これからもお付き合い頂けたら光栄に存じます。
最近、お忙しいから投稿がありませんね。
月あかりさんのお話を待ってる方は数多だと思いますよ。「ボク」も待っています!

2019/08/15 12:07:19

良い思い出ですね

月あかりさん

おじいさん、おばあさんとの思い出は
心温まる思い出が多いですね。
会話の方言もとても良いですね。
ぼてふり少年の幸せな気持ちが伝わってきました、

2019/08/15 10:51:59

ほのさんへ

ぼてふりさん

コメントありがとうございます。

祖父母や近しい人たちへの思いは人それぞれですね。幼い頃、たくさんの思い出を作ってくれた祖父母に感謝しています。
私自身も子や孫にとってのご先祖様となりました。
彼らに何を残してあげることができるのかと考えます。何事も順送りが人の習いでしょう。

2019/08/15 08:42:19

ほっこりさんへ

ほのさん

思えば、私には
父母の父や母を知りません。
母に関しては、母が5歳の時に死んでしまっていました。
母親のいない惨めさを、どれ程の味わってきたのか・・・
なので、親は子供が大人なるまで死んでは行けないと
生きて来たようです。
なので、母は子供を大切に愛情込めて
育ててくれたと今でも感謝をしています。
ほつこりさん、
祖父母の思い出が
沢山有ってお幸せですね。

2019/08/14 21:14:04

アダージョさんへ

ぼてふりさん

ありがとうございます。

稚拙な文章ですが、記憶の糸を辿りながら書かせて頂きました。
敢えて、小学生の夏の日記風にした次第です。
当時にタイムスリップの感覚。
アダージョさんは私の両親の世代に近いですから、又、感覚が違うでしょうね。
涼しい秋が恋しいです!

2019/08/14 10:30:04

祖父母

アダージョさん

ぼてふりさん

方言が長閑な田園風景を思わせ 心温まる物語として読ませて頂きました。

2019/08/14 09:29:41

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