ドラちゃん⑧

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ほっこり

2018年04月11日ナビトモブログ記事
テーマ：小咄

ドラちゃん（ﾄﾞﾗｷｭﾗ伯爵）と召使いのコウモリ君は
ドラちゃんの歯の治療、美女に噛み付きたい欲求の為に
山３つを越え、魔女・可能姉妹の待つ
ハイシャ山に深夜到着した

峠から見下ろして驚いた！

何！ここは！
暗い陰湿な洞窟にいる魔女を想像していた
ところが、あたり一面ギンギラギン！
見下ろす世界
反対側の山も灯りで浮かび、イルミネーション、ネオン
ここはラスベガスか！？
ディズニーランド！？
一大テーマパークと言ったら適切かもしれない
美しい建物が立ち並ぶ
二人は峠を下った

予約は深夜０時である

インフォメーション・ボックスがあった
美女の受付嬢がふたり

ｺｳﾓﾘ君（女性に変身している）
「予約のドラです」

受付嬢「はい、ドラ様ですね。それではここを右に行ってください。セレブの洞窟という建物があります。あれですよ」～指差した先には高層ビルがある
「あそこの最上階、ペントハウスでお待ちです。ハイ、これが番号札です」

まだ信じられない二人
こんな深夜多くの人が歩き
高級車が走り回り
笑い声が響きわたっているのだ

ここって本当にルーマニアの山奥なの？

登山姿のふたりは完全に浮いた姿だ

とりあえず、セレブの洞窟という高層ビルに着いた

ロビーはスーツ、ドレスの着飾った男女で溢れている

ともかく、又、受付で手続きをしｴﾚﾍﾞｰﾀｰで最上階の
ペントハウスへと行った

チーン！ドアが開いた

バニーガールがいた

「ドラ様ですね、こちらへどうぞ」

大きなりっぱなドアがあった
両側に燕尾服の男性がふたり
ﾉﾌﾞに手をかけ開いた

二人は部屋に入った

絢爛豪華な内装、置物

そして、その奥のソファーに美女がふたりいた

ドラちゃん、緊張で脚がガタガタ
コウモリ君も言葉がでない

姉「ドラ様ね」
妹「お待ちしていました」

爆乳ドレスでドラちゃん
目のやり場に困る

ｺｳﾓﾘ君「歯の治療なのですが、こちらでいいのですか？」

姉「勿論、大丈夫よ」

妹「お姉様、他の方たちと同じね、驚いていらっしゃるのよ」

姉「昔は大きな洞窟で色々やってたけど、あれは過去の話なのよ。日本の密衣地所や星山リゾートと提携して、大きくしたの。だって私達、セレブが好きなの」

ドラ「で、その～歯の治療、犬歯をりっぱに・・」

姉「大丈夫よ。それに貴方の事は知ってるわ、伯爵！」
妹「美女の生き血で若さを保ってきた色男ですものね」

姉「予約も多いから早速始めましょうね」

ドラちゃん、大きな椅子に座らされた

妹が大きな甕から赤い液体をひしゃくですくい
グラスへ入れた
ドラちゃん飲む
意識が朦朧とした
・・・
目覚めた

姉「もう大丈夫よ、鏡でご覧になって！」

ドラ・・鏡で見た
やった！りっぱな犬歯だ！

妹「あなたのご希望通り２段式で噛み付く時だけ先端が飛び出すのよ・・・」

コウモリ君はその間、別室で疲れの為寝ていた

コウモリ君も起きて来てその姿を見た

ｺｳﾓﾘ「それです、これです～貴方の本来のお姿」

涙があふれる

ドラ「そうかぁ～」

ｺｳﾓﾘ君「お値段はいかほどですか？」

妹が請求書を渡す

ｺｳﾓﾘ君「ゲゲゲッ！！！」

姉「今は年金生活でしょう！調べていますよ～そのへんにぬかりはないの。お城があるでしょう。担保に入れてね～抵当権設定させて頂くわ
集金係がいるから、分割でいいのよ
キョンシーがいるの、彼らが伺うから・・
万一の時は星山リゾート紹介するから
貴方も古城を観光化したらいいのよ」

ドラ「わかりました」とは言ったものの不安がつのる

姉「こちらへいらしゃい～外を見て

正面の山がオイシャ山、
あそこの森は金の成る木でいっぱい
麓に見える家は政治家、資産家と言うのよ

私たち、お金には困ってないの
皆が貢いでくれるから
取立ては厳しくしないから、安心して・・ホホホ」

まぁ～そんなこんなで二人は帰路についた（続く）

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次回９話からがやっと新作になります

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「戦火の馬」のｱﾒﾘｶ版予告編
ｽﾋﾟﾙﾊﾞｰｸﾞの感動の名画です
ﾄﾞﾗちゃんと関係ありませんが、ご紹介させて頂きました
ご覧になった方も多いと思います
https://www.youtube.com/watch?v=B7lf9HgFAwQ