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敏洋’s 昭和の恋物語り

ごめんね…… (十五) 

2018年04月02日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 その日を境にして私と友人との間に、目に見えないバリアのようなものが張られた。
私の気持ちの中に嫌悪感が生まれていた。
己の馬鹿さ加減を見せ付けられるようで、友人の顔を見ることができなくなった。
そしてそれは友人にとっても同じことのように感じられた。

 廊下の先で見かける友人は、すぐに曲がってしまう。
別棟の校舎に向かうこともあれば、他のクラスに入り込むこともあった。
二人の間に流れたぎくしゃくとした空気は、卒業するまで消えることはなかった。

 二十歳になったばかりの時だった。
突然に友人の母親から電話が入った。
「実はね、聡が他界しました。
一度目の折には蘇生してくれたのに、今回はだめでした。
もう大丈夫だと思っていたのですけどね。
病状の悪化で入院して……」

 最後は涙声になって、聞き取れないまま電話が切れた。
この間見舞いに行った折には、確かに現実と夢の区別が付かないようではあった。
どうにもとんちんかんな会話になってしまった。
自分の都合の良いように話を作ってしまっていた。

「僕の作った『クラスの歌』を、みんなで歌って楽しかったね」
「へび女、覚えてるかい? 今どうしてるだろう。元気に暮らしているだろうかね」
 結局、友人との和解は出来ずじまいだった。
そして電話を貰った翌日、私宛の友人の手紙が届いた。
お母さんが、机の中から見つけてくれたものだ。
どうやら、入院する前に書いていたらしい。

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