突然の電話

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トラのミステリな日常

2017年08月06日ナビトモブログ記事
テーマ：テーマ無し

昨夜遅く、元同僚の女性（現在55歳）から電話がありました。
話は、彼女のお母さんが危篤状態なので、今のうちに預金の名義を替えたいと言う相談でした。
「トラさんのところはどうしたの？」と言う事です。

「お葬式などのお金がないのなら、ATMで50万円ずつ何日かに分けて引き出すしかないよ。それ以上の額になると、窓口で本人確認が必要だし･･･」
「当面のお金はあるのですが、母がコツコツ貯めていた預金から、相続税を取られると思うと･･･」
今になって、相続税を逃れる良い方法などはありません（笑）

彼女のお母さんには配偶者がいないので、子ども二人（彼女と、彼女の姉）で相続と言うことになるようです。

そこで、控除の計算式を教えてあげました
　　　3000万＋600万×法定相続人の数

つまり、子どもが二人なので、3000万円＋600万円×2＝4200万円　なので、4200万円までなら相続税はかかりません。
彼女のお母さんの預金が、それ以上なのか以下なのかは聞かないようにして、
「ネット上に相続についての詳しいページがあるので、そこを見れば相続税の計算も出来る･･･」と、そのHPのアドレスをメールし、教えておきました。

「困ったら、私の知り合いの税理士さんを紹介するから。アドバイスだけなら無料でしてくれるよ」
「無料なんですか？」
「手続きを頼めば、手数料はかかるけど、相談だけなら無料です」
「トラさん、顔が広いですね･･･」

ところで･･･、

私の場合、妻が亡くなった時に、私の普通預金には数十万円しかありませんでした。
家計は亡き妻の担当だったので、全部彼女の通帳に入っていました。
仕方が無いので、母にお葬式代などを借りることになりましたが、もちろん、妻の遺産相続も済んだので返金はしておきました。

そういう話を友人たちにすると
「アホやなぁ、そういうときは前もって預金を少しずつ引き出しておくもんや･･･」そうです。
でも、私的には、そういったことはしたくありませんでした。いざとなったら、何とかなるだろう･･･と思っていました。

朝になって、またもや同僚の女性から電話がかかってきました。
「教えて頂いたHP、いろいろ読ませて頂いて役に立ちました」
「お葬式代とか、当面の費用ぐらいはあるんやろ」
「それは大丈夫です」
「だったら、お母さんの預金に、相続税がかかるのかどうかは抜きにして、死期が近づいたからって、預金の名義を書き換えたり、引き出したりと、バタバタするのは、辞めたほうが良いと思うよ」
と、余計な事まで言ってしまいましたが、
「はい。そうするつもりです」との事でした。

私にしても、この10年の間に、父が大腸癌で死に、義父母が交通事故で亡くなり、この12月には妻も亡くなりました。
人が一人亡くなるって事は、ホントにいろいろ大変な事なんだなぁと、実感してきました。
死後、それぞれいろんな手続きがあったので、悲しんでいる間はありませんでしたが、それが良かったのかもしれないですね。

「また何かお役に立てることがあれば、私で良ければいつでもどうぞ」と、電話を切ったところです。