路面電車に乗って･･･

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トラのミステリな日常

2017年07月07日ナビトモブログ記事
テーマ：テーマ無し

ホテルを出て路面電車に乗り、広島駅へ向かいました。

広島駅の一つ手前の駅・「猿猴橋（えんこうばし）町」を出るときに、どうやら前が詰まっているようで、乗った路面電車はなかなか出発しませんでした。

前を見ると、電車が二台ほど見えたので、
「終点の広島駅に集まってくるので、混んでいるんだなぁ」とつぶやくと
「朝の時間でしたら、ここから10分以上もかかるときがありますよ」
近くにいた乗務員の方です。
ついでなので、二言三言、会話をしてしまいました。

私が旅行客だとわかっているからかも知れないですが、広島の方って、皆さん気さくに話しかけてくださりますね。
ホテルやお好み焼き屋さんの従業員の方はもちろんのこと、ホテルで出会ったおばさまとも、何か良い感じで会話が出来ました。

そして、この乗務員の方も･･･。
私のつぶやきに答えてくれる乗務員さんって、私は初めての経験です。

ところで･･･、

路面電車に乗ると、25年前に広島へ来た、当時の記憶がよみがえってきます。

「そうだ、あの時書いたレポートがあるはずだ･･･」と思って、本棚を探したら、ありました。

ご迷惑でしょうが、25年前、38歳の私が書いたレポートの一部を紹介させていただきます。

「広島一人旅」･･･タイトルまであります（笑）

＝前略＝（仕事に関係する記述は、全部省略です）

　両手に荷物をいっぱい抱えて、チョットしんどくなったので、路面電車に乗った。
　しばらくすると、
「次は、原爆ドーム前･･･」というアナウンスが聞こえた。顔を上げて窓を見たら、ドームが見えた。
「おりよう」と思った。

　原爆ドームの前を通り、平和公園へ抜けていく途中、元安橋の上でしばらくボケーッとしていた。
　慰霊碑の前に立って、祈っている地元の人がいた。その横に立って、慰霊碑の間から見える「平和の灯」と「原爆ドーム」を眺めていると、ボクのそばに外国の人が立った。

　以前、ここに来たときには、外国の人を見るたびにムカーッとした。
「こいつら、何を思ってここへ来てんねんやろ･･･」そう思いながら外国の人を見ていたのに、今回は、
「いろんな思いを持って、自分の国へ帰って欲しいな･･･」と、出会う度にそう感じた。

　公園を出て、元安川に沿って歩いた。
　荷物をいっぱい抱えていたけれど、いろいろ考えながら、そろりそろりと歩いた。広島へ来て、いろんな事を考えてしまうのは、やっぱり「ヒロシマ」だからだ。

　自分の目で見て、聞いて、肌で感じることで、頭の中で考えることより、いろんな事がわかる。ブラブラしながら、時計の無い時間を過ごした。一つ一つのものが自分に何かを訴えかけているような気がして、いつまでも歩いていたかった。
　
　平和祈念公園へ来る予定も、つもりもなかったのだけれど、路面電車の「原爆ドーム前･･･」と言うアナウンスを聞いて、行かずにはおれなかったし、行ってやっぱりよかった･･･。

＝後略＝　　

お粗末様でした。