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吾喰楽家の食卓

いい落語・いい料理・いい酒 

2016年12月19日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

週末、今年最後の銀座風流寄席を楽しんだ。
あらかじめ公表されていた演題は、十二月に相応しい『芝浜』である。
三遊亭圓朝作の三題噺が原形という。
『芝浜』は、「酔っ払い」、「芝浜」、「財布」が題になっている。
題は、人物、品物、場所から選ぶのが、決まり事らしい。
その後、名人達によって手が加えられ、名作と云われる現在の人情噺になった。
あらすじは、12月6日の弊ブログで書いたので省略する。

大詰で、嘘を詫びる女房の場面で、鳳楽師匠は魅せてくれた。
日頃から、人情噺で目を潤ませる師匠だが、今回は、それどころではない。
ポロポロと涙を流しての熱演だ。
それを見せられては、もらい泣きせずにはいられない。
国立演芸場に通い始めて、二年近くになり、多くの噺家を見てきた。
こんなに泣く師匠は、他に知らない。
一般に、「感情移入し過ぎると、噺ができなくなる」と、云われている。

噺が終わり、A氏による料理の解説が始まった。
A氏は、落語にも造詣が深い。
四十二両の大金を落としたのに、何故、その旨を届けなかったか。
彼は、「西郷隆盛が落とし主だ」と、仮説を立てた。
中々、面白い。
私に創作力があれば、それをテーマに、新しい落語の脚本が書けるのだが。

今回の料理は、前菜(小茄子南蛮漬・伊達巻・豚の角煮)、刺身(戻り鰹)、焼物(鰤の西京漬焼)、煮物(しゅうまい入り堪忍袋)、食事(烏賊げその炊き込み御飯)の五品である。
特に印象に残った刺身と食事の写真をアップする。
酒は、店が用意する開運に加え、越乃寒梅、久保田(萬壽)、〆張鶴が客から寄付された。
残念ながら、大好物の〆張鶴は、飲み損なった。
今回も、いい落語・いい料理・いい酒を、堪能した。

   *****

写真
12月17日(土)、銀座風流寄席の料理



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yinanさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

はい、楽しい一日を過ごすことが出来ました。

芝浜の近くに、薩摩藩の屋敷があったそうです。
西郷さんは、薩摩と江戸を船で往来していたとか。
圓朝とは、時代が一致します。

この会の参加者は、40人ほどです。
酒は、一升瓶が各々1本です。
私のテーブルに、回って来なかったのです。

飲み放題の会ですから、開運は好きなだけ飲めます。
この酒も、美味しいですよ。

2016/12/19 09:00:36

幸せ一杯!

yinanさん

吾喰楽さん、おはようございます!

いい日だったようで、吾喰楽さんの
幸せが伝わって来ます。
A氏の”西郷隆盛が落とし主だ”は面白い発想です。
一度、脚本に挑戦されてはいかがでしょうか。

「風流寄席の料理」は風流と言うだけに趣きがありますね。
「〆張鶴」を飲みそこなったとは”Why?”。

2016/12/19 08:50:20

ぐでたまさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

烏賊ゲソです。
タコ飯は食べたことがありますが、烏賊ゲソは初めてです。
中々、上品な味わいでした。

〆張鶴(しめはりづる)は、新潟県村上市(山形より)の酒です。
一時期、入手難でしたが、今は大丈夫です。

2016/12/19 08:34:01

おご馳走ですね

ぐでたまさん

アワビが入ってるように見えますが・・・
アワビ飯ですか?

越乃寒梅と久保田も飲んだことはありますが〆張鶴は初めて聞きました。

2016/12/19 08:19:06

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