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敏洋’s 昭和の恋物語り

[舟のない港](八十二) 

2016年07月21日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



見知らぬ男との浮気は不安だった。
セールスマンとの浮気が発覚し、離婚騒動になったという噂話を喜々として話す夫人仲間がいる。
ホストクラブに繁雑に出入りし、ホストに入れ上げた挙げ句に離婚したという夫人もいた。

今更、この生活を壊すつもりはない。
重役夫人としての心地よさは、何物にも代え難い。
家事一切を家政婦に任せての、悠々自適の生活であった。
夫の会社の夫人連の集まりでも、その美貌も手伝って、さながら女王然と振る舞った。

しかし、性生活の不満はくすぶり続けた。
麗子は、そんな悶々とした思いの日々を送っていた。
そしてそんな時に、男を見かけたのだ。

身を崩しているとはいえ、あの、激しくそして熱く燃えさせてくれた男に、愛されているであろうミドリに、激しい嫉妬心を覚えた。
といって、麗子から男を求めるのはプライドが許さない。
何としても、男をひれ伏させたかった、後悔をさせてやりたかった。

そして今、男は麗子の色香に惑わされている。
麗子にとって、満足できる結果の筈であった。
しかし、麗子の気持ちの中に予期せぬ感情が渦巻いていた。

侮蔑の感情だけがある筈であった。
憐憫の情である筈だった。
麗子の思いの中に、愛おしさがこみ上げていた。
今すぐにでも、男の胸に飛び込みたいという衝動にかられている。

爪の間に油らしきものがあるその指に、乳房を揉みしだかれたいと思ってしまう。
その唇で、乳首を弄ばれたいと思ってしまう。
身体の火照りを抑えられずにいたのだ。 

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