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敏洋’s 昭和の恋物語り

[舟のない港](八十) 

2016年07月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



麗子は、偶然にガソリンスタンドで働く男を見かけた。
知人を訪ねる途中のことで、渋滞を避けようと幹線道路から外れたときだった。

車線変更に手間取り、予定していたよりも一本先を右折した。
初めて通る通りで、二車線になっていた。

すぐに左折するからと左車線に入ったとき、思いもかけず、体を引きずりながらだるそうな表情を見せている男が目に入った。
「まさか」と思いはしたが、一瞬のことであり−後続の車が麗子をせっつくように車間距離を空けていない−人違いかもと思えもした。

しかしどうにも気になった麗子は、後日にそのガソリンスタンドに入った。
男の姿は見当たらず、やはり違ったかと気落ちしたときに、入り込んできた客から懐かしい名前が聞こえた

「みたらいさんは居ないの?」
「今日はお休みをいただいています」

思い切って「みたらいさんって、店長さんですの?」と尋ねたところ、アルバイトだと聞かされ、愕然とした。
信じられぬ思いだった。
あまりのその変わり様に、麗子自らが侮辱されたような気がした。

麗子にしてみれば、捨てられたも同然なのだ。
嫌みの言葉の一つもかけてやろうと、再度そのスタンドに出向く途中に、男を見つけた。

「これから仕事だ」という男を、強引に呼び止めた。しかし、男をいざ前にすると、懐かしさが募り、また今の生活に怠惰さを感じ始めて刺激を求めていたこともあり、この郊外のレストランにまで来た。

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