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吾喰楽家の食卓

旬の走りの初鰹 

2015年04月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:男の料理

鰹の旬は、五月の「初鰹」と九月の「戻り鰹」で、年に二度ある。
この日、行き付けのスーパーに、鮮度が良さそうな生鰹があった。
“走り”だからか、少し高かったが、小さな柵を見つけたので買うことにした。
高いとはいえ、小さいから、高がしれている。
他には、銀鱈の西京焼き、サラダ、豆腐などを用意した。
切るだけ、焼くだけ、並べるだけの、支度が簡単な品揃えだ。

今から四十年ほど前の九月、奄美大島に一ヶ月滞在していた頃を思い出した。
島の中心街から十数キロ離れた、小さな集落である。
住民の殆どが、鰹漁か大島紬で生計を立てていた。
その集落は、漁業組合が鰹漁船を所有していた。
組合員は世襲で、全員が対等の立場だ。
勿論、組織だから船長はいるが、船主ではない。
前夜、出航し、キビナゴを獲る。
そのキビナゴを餌に、翌朝、鰹を釣るのである。
一本釣りだ。
釣った鰹は、その日の午後、水揚げされる。
その殆どは、船着き場に隣接した小さな作業場で、鰹節に加工される。
鰹を、地元の人が買うことも出来る。
仲買業者も魚屋も居ない。
船から直接に買うのだ。
毎日のように、「戻り鰹」を食べていた。
東京へ戻ったら、東京で買う鰹が食べられないという、後遺症が長いこと残った。

今回の鰹は、盛り方はともかく、上手に切れたと思っている。
大切にしている、刺身包丁を使った。
弘法ではない私は、筆を選ぶ。
庖丁も選ぶ。
ステンレスの庖丁ではあるが、実に良く切れる。
味は、云うまでもない。
ツマは、黄ニンジンの葉を使った。
“葉も食べられる”との謳い文句だったが、生では歯が立たなかった。
朝晩は寒い日もあるが、気分だけは、初夏を味わえた夕餉になった。

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」 山口素堂

   *****

写真
4月14日(火)の夕餉



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澪つくしさんへ

吾喰楽さん

こんばんは。

今まで、雷雨でした。
変な天気です。

丸の鰹を捌くのは、難しいですよ。
切り口が綺麗なのは、柵を買ったからです。

奄美大島では、このように切りませんでした。
そぎ切りにして、盛り上げました。
また、食べるとき、薬味を使いません。
「古いから薬味が必要」と、云っていました。
醤油か、酢醤油です。
昔のことなので、今はどうなんだか???

2015/04/17 18:49:30

鰹の思い出

澪つくしさん

30年数年前 、まだ主人が存命の時でした。
御前崎へロケに出掛け、漁師さんからお土産にと
鰹を1本貰って来ました。
頑張って挑んだのですが〜
身が柔らかくて、悪戦苦闘!

それ以来、お魚を捌くのが苦手ですねー (ー ー;)

切り口がとても綺麗ですネ V(^_^)V
筆は選ばなければ、、、ですネ!

2015/04/17 16:53:35

喜美さんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

早いですね〜
高いとはいえ、外で食べることを考えれば、安いもんです。

今回の柵は、血合いが皆無だったんで、切り易かったです。
本当に鮮度が良いと、血合いも美味しいんですが。

2015/04/17 14:14:45

喜美さん

もう食べましたよ 何しろ
旬のもの見たら値段も考えずに買っちゃいます 其れで長生きかなあー
カツを私がお刺身にすると
三角形になります(血合いぬくと)
此れだったらお寿司にもなりますね

2015/04/17 13:23:22

彩々さんへ

吾喰楽さん

こんにちは。

ひと仕事、終えました。
東と北の通路部分の草むしりです。
成果は45リットルのゴミ袋で2個です。
残るは西側ですが、タンポポが咲いています。
そのままにしておくか、思案中です。

別にオチではありませんよ。

2015/04/17 11:14:29

私も魚が続いてます

彩々さん

いつも、いつも健康的かつ美味しそうな
食卓です。
ホント、冗談でなくゴク兄いが近くに
住んでいたら、お箸持って押しかけ彼女に
なってあげるのに(違うか!? なりたいなぁ)

スムーズに読んでいたら、最後にオチですか!?

>“葉も食べられる”との謳い文句だったが、生では歯が立たなかった。

黄ニンジンは身も葉も硬いのですね!?
覚えておきます。

2015/04/17 09:23:30

SOYOKAZEさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

美味しかったですよ。
今回は刺身にして、生姜醤油で食べました。
でも、ポン酢で食べるのも好きです。
次回は、そうしましょう。

昨日、朝どりを茹でた筍が、ご近所から届きました。
見るからに、軟らかそうです。
筍ご飯を作ろうと、思っています。

2015/04/17 07:57:08

明日は私も

さん

おはようございます。

初鰹、美味しそうですね。
身が他の魚と比べ、柔らかいのに、美しく切れています。
私は、刺身でなく、小さ目の背側の半身を花びらのように並べ、浅葱、茗荷、大葉、生姜を山のように乗せて、ポン酢で食べるのが好きです。

明日は、歯医者さんの日なので、帰りに買って来ましょう!
筍も食べたいけれど、段々仮歯が増えるから、お預けかしら?

2015/04/17 07:50:25

パトラッシュさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

髪結新三では、魚屋は作り物の鰹を使っていました。
大家の長兵衛が鰹を食べる場面では、本物の刺身を食べていました。
遠目には、何の魚か区別は付きませんが。

刺身の切り方は、味に影響するそうですよ。
盛り付けは、もう少し勉強が必要です。
これは、中々、難しい。

2015/04/17 07:40:55

Reiさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

腕ではなく包丁です。
骨を切らないように、細心の注意を払っています。

美味しかったですよ〜
鰹だけでなく、トマトも、美味しい季節になりました。

2015/04/17 07:31:58

鰹は

パトラッシュさん

江戸の庶民にも、好まれていたようで、
落語や芝居に、しばしば登場します。
髪結新三においても、新三と大家とのやり取りの中で、小道具に使われていました。

刺身は、見栄えも大事です。
きれいに切れていますね。
見るからに、食欲をそそられます。

2015/04/17 07:23:57

きれいに

Reiさん

切れましたね!
これは、庖丁がいいのかゴク兄さんの腕がいいのか…(^_^;)
とても新鮮で美味しそうです。

いつも、季節の感じられる食卓で、参考になります。

2015/04/17 07:23:00

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