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メリーウイドーへの道
朝から霧、タイタニックになる
2015年03月08日
テーマ:山の暮らし
朝から霧で包まれた山家でベランダにでて両腕を広げると、この家は船で、あたかも霧に浮かぶタイタニック。
というのも、ベランダは5角形の家の舳に突き出た形にしつらえてあるから、船の舳に見立てるとそうなる。
霧は海。
とてもロマンチックだけれど、ギャラリーは霧だけで、両腕を水平に伸ばしたおばさんが自己満足しているに過ぎない。
楽しくない?ね。
ま、こういう形に山家を作った夫が考えていたことを追体験している毎日だが、ね、何を考えて作ったの?
まだ生きているうちに聞いてみようか。
タイタニックは沈没し、恋人たちは氷の海で死に別れ、悲劇以外の何物でもない映画なんだけれど、私たちの結婚も夫と娘の不仲もあって沈没寸前のていをあらわし始めているかも知れない。
夫と娘の不仲は、妻と夫の不仲の象徴に過ぎなくて、全てはタイタニックさながら、悲劇を呼び寄せるシナリオが伏線にあっただけなのかもしれない。
個性の強い者同士の結婚はぶっちゃけて面白いけど、ある種の戦いだ。
ソクラテスの悪妻はソクラテスの哲学を育てたが、タイタニックに乗った我が夫婦は何を育てているのだろうか。
夫は芸術家、妻は物書きだが、娘は親の強烈な生き方に辟易し、小市民になりたかったに過ぎないのだけれど。
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