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吾喰楽家の食卓

先入れ先出しの食事処 

2014年10月31日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

老舗旅館の食事処で、ランチパスポートを利用した。
先日、地元B級グルメの「戦国ハーぶ〜丼」なるものを食べた。
豚ロース肉を、地元特産ハーブの「エキナセア」を使用した、特製調味料で味付けしてある。
名前に含まれる「ぶ〜」は、豚の鳴き声というわけだ。
ところが、この店に来たのは、「戦国ハーぶ〜丼」を食べたかったからではない。
今の地に移り住んで30年が経つ。
一度、この老舗旅館に入ってみたかったのである。

肉の味は悪くはない。
塩だれの焼肉といった感じである。
さらに、この辺りの焼鳥屋の定番調味料である、甘辛いニンニク味噌もいい。
ボリュームがあり、肉好きには持って来いだと思う。
ご飯は、さほど良質とは思えなかったが、炊き立てらしい。
ところが、途中から歯応えが変わった。
小さな塊があり、少し堅い。
それまで熱かったご飯が、温(ぬる)くなっている。

大概の生産工場では、“先に仕入れた原料や材料を先に使う”という、“先入れ先出しの原則”を採用している。
小売店でもそうしたいのだが、客は後から仕入れたものを買いたい。
そこで、店では品出しをする際に、棚に並んでいた商品を一度どける。
後から仕入れた商品を奥に並べて、どけた商品を最前列に置くのだ。
一部の客は、店の思惑に沿って、最前列に並んでいるものを買う。
ところが、奥から取り出す人も少なくない。
客の中には日付も見ないで、奥から取り出しただけで、安心している人もいる。

子供の頃を思い出した。
保温機能の付いた電気釜がない時代のことである。
母は“先入れ先出し”を、実践していた。
炊きたてのご飯があっても、残り物のご飯があると、それを先に食べさせた。
各自の茶わんに、冷たいご飯を少しずつ入れた。
その上に、炊きたてのご飯を盛るのだ。
父とて例外ではなく、家族全員で等分に食べた。
老舗旅館の食事処が、母と同じことをするとはとんでもない。

   *****

写真
「戦国ハーぶ〜丼」と「きり込うどん」

注)
今回のブログ内容に関係ありませんが、甘楽町で食べた“うどん”の写真も載せました。



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マリーさんへ

吾喰楽さん

コメント、有り難う御座います。

なまじっか、二種類のご飯を盛ったから、かえって不味さが際立ちました。
客商売が、絶対にしてはいけないことだと思います。

2014/10/31 13:35:04

喜美さんへ

吾喰楽さん

コメント、有り難う御座います。

毎晩、晩酌をした父は、子どもたちよりも一品(刺身など)多かったんです。
でも、ご飯に関しては公平でした。
母だけが一人で冷や飯を食べることはありませんでした。

2014/10/31 13:32:18

お客様に対して

さん

お客様は神様じゃないけれど、固くてぬるいご飯の上に炊き立てご飯をのせてごまかさないでほしいですよね。

私は以前ランチを食べたお店のご飯が炊き立てではあるでしょうけれど、べちょべちょだったことがあります。
きっと水加減を間違えたんでしょう。

2014/10/31 12:57:46

ランチパスポート

喜美さん

余りいいお客でないと思ったのかしら
私でもやりません 子供のころの
残りご飯は母が食べ食べきれないと
長女の私まで来ました
父は夕飯に居なくても一番に盛り付けていました子供心にも
父は偉い人と母から教わりました

2014/10/31 10:00:18

彩々さんへ

吾喰楽さん

コメント、有り難う御座います。

想像ですが、土地も建物も自前、従業員は家族だけ、だから維持できているのかもしれません。
趣のある古い建物なので、載せようかと思いましたが、遠慮しました。

地元の人は「おっ切り込み」って呼んでいます。
30席足らずですが、店を出るときは満席でした。
地元の人に愛されているようです。
老舗旅館とは、えらい差です。

2014/10/31 09:37:56

胡坐をかいた経営方針

彩々さん

おはようございます。
こんなお店は老舗と言っても、
なぁ、なぁ系の同族や家族だけで
し切っているのではないのでしょうか!?
ランチパスポートだからと言っても、お客様
へのサービス精神も家族扱い!?
セコイことをするなんて、腹が立ちます。
老舗旅館のご先祖様に顔向けできないと
思わないのでしょうか(怒)

2枚目の画像「切り込みうどん」私も
昨日は美味しく出来て、お昼も夜も食べました。
高崎の陶芸家の家を訪ねた時、奥様が粉を
練って、手で平たく伸ばして作ってくれました。
手作りの囲炉裏を囲み…作陶した10人分の土鍋で。
その時の初めて食べた「切り込みうどん」の味が
忘れられません。

2014/10/31 09:16:09

SOYOKAZEさんへ(追伸)

吾喰楽さん

ラストの1行を、書き直しました。
私自身のスタンスを、より明確にするためです。
店に対する遠慮が、ありました。

2014/10/31 08:19:01

SOYOKAZEさんへ

吾喰楽さん

コメント、有り難う御座います。

余りご飯でも、炒飯や雑炊に使えます。
従業員や家族で食べ切れないのなら、冷凍すれば良いのですよね。

この旅館の前を頻繁に通りますが、客を見かけたことがありません。
どんな店なのか、興味がありました。
今回みたいなことをされたら、客は二度と行かないでしょう。
ランチパスポートのVol.4で初登場ですが、客が増えることは期待できないと思います。

2014/10/31 07:22:48

微妙

さん

吾喰楽さん おはようございます。

ご自宅での先入れ先出しは兎も角、お金を頂いてお客様にお出しする飲食店でそれをやっては拙いと思います。

余ったご飯は、従業員の賄にチャーハンにしたり、それでも多かったら握って、薄く伸ばし、干して揚げたりすればよいはずです。

ランチパスポートは店の紹介を兼ねて、普通の品を安く味見して頂くのが本来のあるべき姿だと思います。

そうしたやり方は、何だか納得行かない私です。

2014/10/31 07:08:33

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