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尺八と横笛吹きの独り言
「急ぎ候(そうろう)ほどに。相模(さがみ)の国、川崎に着きて候。まことにけっこうなことでごじゃった。
2014年09月24日
テーマ:テーマ無し
●川崎能楽堂(JR川崎駅東口、京急川崎駅より徒歩5分)
9月21日(日)和楽工房 ”HOKUTO”演奏会がありまして・・・・
師匠が出演、弟子である私も・・・・急きょ能舞台の幕引きの係で頑張ってまいりましたのでざいます。
出演はプロの方の邦楽演奏会でした。14時開演、入場料2200円。
●川崎能楽堂は昭和61年(1986年)4月に開館しました。開館以来25年以上にわたって開催が続く川崎市定期能は、間もなく100回目を迎える歴史ある能楽公演で、近年では「狂言全集」や「芸能サロン」など狂言に特化した公演も開催しています。さらに、毎年夏休みに開催する「能楽体験・鑑賞教室」では、能のお話、楽器や仕舞の体験、能の鑑賞というプログラムを通して能楽をより身近に親しんでもらう機会を提供しています。
長い歴史と独特の様式を持つ能舞台の雰囲気や演者の息づかいを間近に味わうことができ、鑑賞だけでなく能楽教室の開催の他、仕舞や邦楽などの稽古、発表会等幅広くご利用いただける施設です。
●これが通称「のぞき窓」というものじゃ・・・・
この窓から演者をのぞき、終演間近に能舞台の出口幕を開ける仕事だ。
●舞台に向かって左、下手(しもて)の袖(そで)での事じゃった。
写真の赤の竹竿を二人で上げ下げするでな・・・・なにせ能舞台だから、こういう入り口出口なのでござった。幕の竿は結構重い。女性ではきついかも・・・・
アナウンサーの曲紹介、下手のライト消灯、幕を開ける、暗い中から、演者は舞台にスット入る、舞台の照明はマダくらい、準備Okで、ライト照明最大(照明は同じく弟子の相棒)、演奏スタート
演奏終了、見計らって幕を二人がかりで開ける、下手袖のライト点灯。
写真の女性はプロのアナウンサーで、結婚式の司会業もこなされている。
オジサンは暗い中でお話ししちゃった。
写真はリハーサル中での写真です。和服にお着替え前のリハーサル風景です。
本番写真は舞台袖にいましたので撮影できません。
●「星空の想い」
箏 小笠原 沙慧(おがさわら さえ)
十七絃 城戸小弥子(師匠の奥様)
尺八 城戸 尽山(fueの師匠)
●小笠原 沙慧(おがさわら さえ) 箏
6歳より箏をはじめる。NHK邦楽技能者育成会卒業。現在、各種イベント、コンサート、テレビ等出演、 学校公演、音楽授業他。NHK チャリテイ事業参加。かわさき音楽交流協会代表。音楽工房TACT代表。地元川崎市を中心に国内海外での演奏も多く、ご活躍中。(写真左の方)
ひょうきんな方で・・・・
「じたばたしてもしょうがないわ・・・・もうこうなったらこれでいきましょう」
下合わせもサラリ・・・・本番ではおみごとな演奏。
「終わった」「終わった」舞台袖で舌をだしながらキャッキャしていた。おもしろい方だ。
●城戸尽山(尺八)
父である皓山(こうざん)師より尺八の手ほどきを受ける。NHK邦楽育成38期卒業。NHK邦楽オーディション合格。都山流尺八楽会多摩幹部会所属、地元福生(ふっさ)市を中心に活躍。尺八の可能性を求めて古典曲、現代曲など、幅広く演奏活動をされている。
この日、師匠が演奏したのは「星空の想い」「朝の雨」「トワイライト・セイリング」
「都の春」の4曲。6曲中4曲だから・・・・タフですね。
ハアハア・・・・しながら挑んでいました。すごいなあ・・・・
バッタバッタと切り込んでいる。
「トワイライト・セイリング」良い曲ですね。むずかしそう。私にはとても無理だが魅力ある曲です。水川 寿也(としや) 作曲。
●「平経正」 森田 亨 作詞 塩高 和之 作調
♪・・・・秋の半ばの澄みし夜 京の御室仁和寺よ・・・・
琵琶 塩高 和之
(リハーサル中での写真です。)
●塩高 和之
伝統的な古典曲だけでなく新作にも積極的に取り組み、分野を超えて作曲・演奏活動を展開。厳島神社、赤間神宮をはじめ琵琶に深く関わる歴史を持つ熊野、高野山などでも演奏会を開く。
ソロ活動の他、横笛の人間国宝 寶山左衛門師、観世流シテ方 津村禮次郎師をはじめ様々なジャンルのアーティストと共演。ジェツンペマ氏の講演会などでも記念演奏をするなど、従来の形式に囚われず演奏活動を展開している。
演奏活動の他、琵琶楽やその背景となる中世の文化・芸能等について幅広い視野で講演及び演奏活動を行っている。琵琶樂人倶楽部を設立し毎月レクチャーコンサートを開催。大学等では、東京外国語大学・慶応大学・明治大学・高野山大学・甲南女子大学・テンプル大学などで講演及び特別授業を担当。
海外においては、かつてのシルクロード、トルクメニスタン・ウズベキスタン・アゼルバイジャン・グルジアで演奏(国際交流基金主催公演)。その他、ストックホルム大学、ロンドンシティー大学にも招かれ演奏・レクチャーを行い、イギリス、スウェーデン国内各所にて演奏会を開催。ロンドンシティー大学では石井紘美作曲「HIMOROGI気鮴こ初演。この演奏は2006年ドイツWERGOレーベルよりリリースされた石井紘美作曲作品集「Wind way」に収録され世界発売となった。
現在までに6枚のリーダーアルバムを発表。
静岡県出身。 https://www.muj.or.jp/archives/author/04170
これだけ有名な演奏者でも舞台が終わりますと・・・・深々と私に頭を下げられた。
「今日はありがとうございました」・・・・力のある方は謙虚ですね。
50代の半ばの方と聞いた。ギターの名手で、ひょうんなことから琵琶をやるはめになったとのこと。音を五線譜に全て直せる。それはギターをやっていたお陰だそうだ。
●「長唄 新曲 浦島」作歌 坪内逍遙
唄 稀音屋 光 松島榮子
三味線 松島 一榮 杵屋 六哲緒
♪一声 寄せ返る 神世ながらの浪の音・・・・
歌舞伎の長唄・・・・いいねえ。唄がきれい。歌舞伎座にいったようだ。
三味線 松島 一榮先生(写真右からお二人目)は長唄三味線教室を主宰されている。
●「都の春」三世 山勢 松韻 作曲
本番前リハーサル中での写真です。
唄・箏 小笠原 沙慧
三味線 松島 一榮
尺八 城戸 尽山
♪・・・・残るくまなくさはりなく、光かがやく朝日かげ、・・・・
早い演奏・・・・細かな指の動きは目が回りそう。山田の代表的な曲。
録音したのをじっくり譜面で追った。早い・・・・。
師匠は本日は、この曲が最後の演奏曲。
最後の力を振り絞る力一杯の演奏でした。
「だいじょうぶですか?」「ハア・・・・ハア・・・・」。
6曲中4曲演奏はきつい。
●11月3日(文化の日)秋の三曲演奏会での下合わせがありました。
山中湖合宿などを通じて下記のように演奏曲目が決まった。
自分の出番の「虫の武蔵野」の下合わせでした。
一回目、後唄付近でズレました。二回目は合いました。まだまだですな。
箏や三絃の音がまだ聞こえていない。ツボがまだ見えない。
半音「ヒーヒーヒーヒ」は三絃と掛け合わせだね・・・・ちょっとの瞬間。掛け合い部分を聞けないとこの曲はズレる。これを意識しないと尺八が走ってしまう。
途中途中、三絃と一緒になる部分のツボがある・・・・今はこれを捜しています。
●演奏曲目
「まりと殿様」「三段の調」 「花筏」 「練習曲3番『秋風』」「風の色」「青柳」
「インドネシア舞踊」 「グリーンウィンド」「練習曲1番」 「虫の武蔵野」「星空への想い」「編曲八千代獅子」
今回は休憩時間に「インドネシア舞踊」が入り、定番の中学生による箏曲演奏がある。
これからプログラム作成に入ります。
●シルバーのお仲間との飲み会・・・・とな(右がfueじゃ)
楽しゅうござった。また飲もうゼヤ・・・・やんや、ウレシヤうれし。
お三方の共通したのは鉄(テツ)。
鉄材の仕入れ営業、さらに鉄材の工作、鉄を教える(fue)
66才、70才、72才と私が一番の若手。
趣味の話し(ドライブ、旅行、渓流釣り、尺八等)で盛り上がりました
●このような料理で、150分飲み放題。およそお一人3000円であった。
生ビール、お酒、酎ハイ、焼き鳥、サラダ、鯖の焼き魚、などなど
●デニーズでの頭の整理
「虫の武蔵野」の後半部分の箏と三絃を注意深く聞いた。
まだ少し時間がかかりそう。次回下合わせが10月18日(土)。
翌日19日(日)が関東支部幹部会演奏会(立川)だ。
ここでも「虫の武蔵野」「扇」「朝緑」「初夏の印象」の4曲。
ユーチューブ「虫の武蔵野」石垣光山さんの音源を録音しました。
これからこれをじっくり聞いて入魂だあ。
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