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占い師のコーヒータイム

小説「結婚物語」No.6 

2014年10月01日 ナビトモブログ記事
テーマ:暮らし

かおりさんからのメールの着信日時は前々日の
21:00となっている。

PC内のメールBoxには「鑑定依頼」「会員専用」や
「結婚情報」とした他の結婚相談所との
遣り取り用フォルダも作っているが、一般フォルの
着信メールは、つい見落としてしまうこともあった。

先日はわざわざ大阪まで私の鑑定に来て
いただき、ありがとうございました。
いただいた私用の「運命時計」を見ながら、
今まで起こった事柄を思い出し、全て、
納得することができました。
この「運命時計」をこれからの人生の指針に
して歩んでいきたいと思います。
また、解らないことが出てきましたら是非、
ご指導を仰ぎに、今度は東京まで伺いたいと
思います。
その折には、何卒よろしくお願いします。

 今年、来年と上向きの運勢に入ってきていると
おっしゃっていただいたことに、大きな希望が
持てました。
ありがとうございました。″
続いて…お会いしたとき、お願いしようかと
迷ったまま、申し上げないでおりましたが、
先生が経営されている結婚相談所に大阪在住の
私も入会できるものなのでしょうか?… …″と、
御礼と入会希望のお問い合わせの内容であった。

私はそれを読み終わって、またしてもう〜ん…″
と唸っていた。

週3日ほどオフイスに来て、後は在宅勤務を
してくれているスタッフは、思案顔でPCに
向かっている私に食パン君のイメチェンの
様子を聞きたがっている。
おまけに大阪で鑑定したことを知っている
運命学の弟子でもある。
両方の結果とも好奇心を全開にして、私が
話し出すのを待っていることが分かる。

私は「うん、そうなのよねぇ…」と意味なく
一人で納得し「食パン君は作戦通り、バッチリ
だったのよ」と言いながら、ニュー食パン君の
画像をスタッフPCへ添付して見せた。
食パン君と年齢差がないスタッフである。

「きゃ〜!すごい変化!若きエリート
サラリーマンって、感じですね!」と、
PCの前で大袈裟に騒いでいる。

「これは、すぐお見合いのオファーが入りますね!」

それで私が何を唸っているのかが気になる模様。

私:「ほら、大阪で鑑定してきた女性なんだけど…
入会希望を申し出てきたのよ」と、かおりさんの
鑑定用カルテを手渡した。

スタッフ:「んっ!? どうして迷うんですか?」
「この、かおりさんの運勢も悪くない時だし
入会条件はクリアしているじゃないですか」
「食パン君との相性、診てみます」と
いつものように嬉しそうに相性診断をし始めた。

私:「そ、そうなんだけど、例の東京○○医大の
外科医のSさんもそろそろ成婚させてあげないと
いけないしねぇ…」

この男性会員Sさんはシャープなイケメン。
入会されてからオファーは多いものの、求める
お相手の条件がそれなりに厳しい。
しかもその厳しい条件も彼の母親の意見に左右され、
なかなか、成婚に結びつかないで居た。

私の頭の中では、会員さんたちの優先順位を
どうつけようかと考えていた。

大下かをりさんの入会希望は、ありがたいことだが、
彼女が放つ色香といわれるものが、私には気に
なっていたのである。

スタッフは、食パン君×かをりさん。
外科医Sさん×かをりさん。
それぞれの相性診断を得意げに私に見せる。
相性を確認すると、確かに良い相性だ。


私:「よし。会わせてみよう!」
スタッフ:「え、えっ、二人にですか!?」
私:「そう。出来れば同じ日に…」

私はかおりさんへの返信メールを打ち出した。

              つづく



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ウイールマンさんへ

彩々さん

こんばんわ

アメリカも結婚相談所(的な?)は
結構あるのですよね。
何処のお国もありそうで無いのが出会いと
言うのは共通だと思います。

現在、話の〆を如何にスマートに
終わらそうか…悩み中。。。
ここまでお読みくださったのなら、
最後までお付き合いくださいね。
m(_ _)m

2014/10/02 08:42:58

彩々さん

ウイールマンさん

さてさてこの次は如何に、、、、

なかなか面白いストーリーになってきました。

興味津々です。

2014/10/02 08:20:36

パト師匠へ

彩々さん

おはようございます。

ご指摘のこのくだり、説明が
だんだん、くどくなって来る自分に
気が付きながら書いていました。

やっぱり、見抜かれちゃいました。
書き直し、UPし直しました。
ありがとうございました!

2014/10/02 04:44:51

面白いです

パトラッシュさん

快調ですね。
楽しく読ませて頂いています。

しかし、この↓の部分、少しくどいような気もします。

『 この男性会員Sさんも入会されてからオファーは
多いものの求めるお相手のお嬢さんへの条件が
厳しく、しかもその厳しい条件は、彼の母親の
意見が大きく左右しているというものだった。 
このSさんも、紹介者があって入会されていたのだが、
ちょっと神経質な所があり、本人の理想も高い。
外科医Sさんこそ、お見合いの回数は多いが、
なかなかまとまらない状態にいた。』

彩々さんの筆力なら、もう少し、すっきりさせられると思うのですが・・・

2014/10/01 20:29:14

喜美さん、こんにちわ

彩々さん

毎度、ありがとうございます。(笑)

結婚はいずれにしても、したら、したで
また、新しい物語が生まれるもの。
この話は、やはり女の立場が強いかなと
言う流れになってきました〜??

2014/10/01 15:40:26

お見合い経験なし

彩々さん

吾句兄いへ

私はお見合いする暇もなく
連れ去られ結婚(笑)だったので
考えてみたら、結婚もないのに
’よう、やるわ〜!?’っていう
仕事をしてた訳です。
まぁ、この会社を起業するに当たっては
前段階で、ひと話しあるんですがね。

推理小説化してきましたでしょ。
後、一話くらいで終わりにしたいです。

2014/10/01 15:36:30

あらあら

喜美さん

二人お見合い さもあらんですね
食パン君選ぶ側になれるかしら
選ばれる方かな
外科医もこんなおとなしい食パンさんと結婚したら勿論こき使っちゃうね
其れも可哀想 楽しみです

2014/10/01 15:31:04

赤い糸

彩々さん

Soyoチャン、しっとりとした雨が
降っているせいか、今日は昼食後
1時間近く熟睡しました。
これはこれで悪循環を生むのかもね!?
でもこういうお天気は良く寝れるわ〜。

そういえば…結婚相談所名で
まんまの「赤い糸」っていう名前を
付けていたところがあったわ。
うちは「「結婚物語」企画室」」って
名前だったのよ。へへ、、

2014/10/01 15:29:54

ダブル見合い

吾喰楽さん

こんにちは!

面白くなって来ましたね〜
ダブルで、お見合いとは。

どっちと決まるのか?
どっちも駄目なのか?
男同士で、争うのか?

推理小説ですね〜(笑)

2014/10/01 13:24:00

益々面白く♪

さん

変身し、若きエリートサラリーマンになった食パン改めフランスパン君とかをりさん、外科医のSさんとかをりさん、果たしてこれから赤い糸はどう繋がって行くのか興味深々です。

私も商売でしたかったな〜(笑)

2014/10/01 13:03:30

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