空飛ぶミニスカ・セクハラって何なの？

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2014年04月17日ナビトモブログ記事
テーマ：暮らし

　津軽のシニアブロガーがブログを開設してから9か月以上が経過した。ブログ記事を書き始めていいなと思うことは、多々あるが、その一つは勉強になることだ。

　思いもかけなかったことについて、勉強することもあり、分からないことは何でも、ネット先生が教えてくれる。

　今回勉強したのは、なんと、セクハラだ。

　ネットの配信ニュースによると、航空会社スカイマークの客室乗務員（CA）が5月31日から着用する制服が物議を醸している。その制服は「ひざ上15センチ」の青いミニスカートだ。

　CAの足のひざ上が全体で何センチあるかは知る由もないが、「ひざ上15センチ」のミニスカートの丈は、十分に短いだろう。

　なぜこんな「ミニスカ制服」を着用させるのだろう。

　スカイマークの機材は、現行はボーイング社の小型機737-800型機で座席数が177席だ。これに対し、5月31日から羽田－福岡便に座席数271席の欧州エアバス社のA330-300型機が導入される。小型機ばかりの中に中型機を導入する戦略だ。

　この新型機のCAが着る制服が「ひざ上15センチ」の青いミニスカートで、半年限定で着用するという。

　
　この「ミニスカ制服」に関しては、各方面から、「色気過剰で下品だ」、「セクハラを誘発する」、「保安業務に支障が出る」などの批判がなされている。

　「ミニスカ制服」を着る側のCAの受け止め方はどうか。　これについては、航空労組連絡会に加盟するCA約1000人で作る「客室乗務員連絡会」が「セクハラを誘発する」などとし、抗議の見解を表明している。

1000人ものCAの総意として、「ミニスカ制服」は「セクハラを誘発する」と怒っているわけだ。

　
　ところで、セクハラって、何だ？　分からないことは何でも、ネット先生が教えてくれる。

　セクハラとは - nifty、がヒットした。このブログ記事が教えてくれることを以下に掲げる。

?　セクシュアルハラスメント(略称セクハラ)は、「性的嫌がらせ・性的おびやかし」と訳す。

?　時・場所・相手をわきまえずに、相手を不愉快にさせる性的な言動のことで、大きく分けると「対価型」と「環境型」の二つになる。

?　ハラスメントは、望まない行為を受けるという「基本的人権の侵害」に当たる。パワーハラスメント(略称パワハラ)とは、会社での上下関係を、個人的な人間の上下関係として使う暴力のことだ。例えば、仕事がほしいならセックスをさせろという対価型のセクハラは、最も完成されたパワハラということになる。

?　「対価型セクハラ」は、(条件と引き替えに)肉体関係の要求をすることである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

?　「環境型セクハラ」は、行為がされることで、働きづらい環境が作られる行為の総称である。

ア　視覚型　人前で、性的な記事の出ているスポーツ新聞を広げる、相手の体を、なめまわすように見る等

イ　発言型　性的な発言や質問をする。性的なうわさを流す。肉体関係を迫る発言も含まれる。

ウ　身体接触型　相手の背後を通りすぎるたびに、身体の一部をさわる等

　スカイマークのCAが5月31日から着用する「ひざ上15センチ」の青いミニスカートに関係するセクハラは、となると、「環境型セクハラ」の視覚型の「人前で、性的な記事の出ているスポーツ新聞を広げる、相手の体を、なめまわすように見る等」が該当する。

　「ひざ上15センチ」だと、CAが荷物を上部の棚に入れるなどで高い位置に手を伸ばしたり、床に落ちた物を拾うなどでかがんだりすると、ミニスカの中が見える。うそだと思ったら、やって見せてくれ、だ。

　ミニスカの中が見えるとなれば、「環境型セクハラ」の視覚型の「相手の体を、なめまわすように見る等」の乗客は、数多い乗客の中では出てくる。きっと出てくる。男とは、そういうものだ。

　「なめまわすように見る」の「なめまわす」まではいかなくても、「少しなめ」や「チョイなめ」くらいの乗客は多い。男とは、そういうものだ。「少しなめ」や「チョイなめ」くらいでも、「環境型セクハラ」の視覚型には該当する。

　中には、俺は、「少しなめ」や「チョイなめ」ではなく、「チラ見」だと言う乗客がいるかもしれない。が、「チラ見」も「チョイなめ」も五十歩百歩だ。女性保護の観点から、「チラ見」も「環境型セクハラ」の視覚型に該当する。

　要するに、CAに「ひざ上15センチ」を着用させておいて、乗客に「環境型セクハラ」の視覚型をするな、というのは無理な話だ。

　「ミニスカ制服」は、ミニスカの中が見えても構わない、どうぞ見てやって下さい、を前提としていると言わざるを得ない。

　「ミニスカ制服」は、まさに「セクハラを誘発する」。これは、断言できる。
　

　冒頭に述べたが、「ミニスカ制服」を着る側のCAの受け止め方について、航空労組連絡会に加盟するCA約1000人で作る「客室乗務員連絡会」が 1000人ものCAの総意として、「ミニスカ制服」は「セクハラを誘発する」と怒っている。

　当たり前の話だ。「ミニスカ制服」は、スカイマークを取り仕切る男どもが、客集めのために男の助平心にアピールするものだ。見え透いた魂胆だ。

　この件に関し、3月24日、レスポンスの配信ニュースは、スカイマーク、A330客室乗務員のミニスカ批判に「希望者のみで、客室乗務員には好評」、と伝えている。

　これを見て、驚いた。スカイマークのCAには「ひざ上15センチ」が好評なんだと。「客室乗務員連絡会」に所属する1000人ものCAの総意が「ミニスカ制服」は「セクハラを誘発する」と怒っているのにだ。

　スカイマークのCAは、ミニスカの中が見えても構わない、どうぞ見てやって下さい、なんだろうか。彼女らは、「セクハラされる」のが好きということか。

　まさか。まさか、そんなことはないだろう。

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