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人生日々挑戦
「STAP細胞」疑惑・「鵜呑みの笹井」
2014年04月16日
テーマ:暮らし
今、世間を騒がせている「STAP細胞」疑惑。疑惑は二つに分かれる。一つは、「STAP細胞」論文に改ざんとねつ造に当たる不正、つまり論文不正があるのかないのか。もう一つは、「STAP細胞」が作れるのか作れないのか。
「STAP細胞」は存在し、作れることの証明、証拠は、「STAP細胞」論文である。客観的に「STAP細胞」は存在し、作れるとしても、論文に改ざんとねつ造に当たる不正があれば、それは、論文不正であり、研究不正である。
ネット上で疑惑が指摘され始めてから2か月以上、「STAP細胞」疑惑三人組と理化学研究所などを巡る騒動が続いている。
疑惑三人組らは、1月28日の記者発表時には得意満面で説明し、ネット上で疑惑が指摘され始めると、2か月以上、逃げ回り、雲隠れしたままできた。
「STAP細胞」疑惑が世間に渦巻く中、さしもの疑惑三人組も、一人、また一人と、出てきた。
4月7日、理研は、記者会見を開き、「STAP細胞」が存在するか否かの検証作業について説明した。理研によれば、1年間をかけて、一切の予断なく、存在するか否かを一から検証していくとしている。
検証作業の責任者として説明したのは、なんと、疑惑三人組のうちの丹羽仁史プロジェクトリーダーだ。
そして、疑惑三人組の張本人が雲隠れの果てに、ついに71日ぶりに出てきた。
4月9日、小保方晴子研究ユニットリーダーは、理研の調査委員会が下した研究不正ありとの断定に対する不服申し立てについて説明すべく、記者会見を開いたのだ。小保方弁護団の弁護士二人が同席した。
小保方氏の言い訳会見での説明を世間はどう見ているか。ヤフーニュースの意識調査がある。4月9日の会見以降、ネットでの投票を募っているもので、現在も続いている。
会見から6日が経った4月15日17時現在の調査結果を記す。
納得できなかった 120,383票
納得した 71,392票
内容が分からなかった 24,521票
見ていない 18,103票
合計 234,399票
納得できなかったが120,383票に対し、納得したが71,392票だから、63%対37%だ。 論文不正があるのかないのか、「STAP細胞」が作れるのか作れないのか、の両方について、小保方氏の説明は、世間全般からは、納得されていないことになる。
科学における研究成果を明示するのは、論文の文章であり、研究成果を立証するのは、論文中の生データと生画像である。研究成果を明示する理論の証明、証拠は、まさに論文そのものだ。
そして、論文の中身を裏付けるのは実験ノートである。実験ノートは、理論及び実験の生データや生画像の根拠となる証明、証拠となる。
実験過程における生データや生画像は、いついかなる実験でどのようにしていかなる内容が得られたのかが実験ノートで裏付けられなければならない。
実験ノートは、それらが客観的に明示され、他者の確認サインがなければならない。日付もなく、内容が断片的で第三者が理解のしようがないとか、他者の確認サインがないといったズサンなものは論外である。
真正な論文内容、生データや生画像及び実験ノートが整っていること。これは、科学の世界、科学者の世界におけるルールであり、その世界の本質、根幹に関わることである。
「STAP細胞」疑惑の二つ。
「STAP細胞」論文には、改ざんとねつ造に当たる研究不正ありと認定されている。
一方、「STAP細胞」が作れるのか作れないのかについては、小保方氏曰く。「あります あります」。
昔、コント55号の坂上二郎さんが得意としたギャグは、「飛びます 飛びます」だ。コントのギャグとしては、「飛びます 飛びます」と言うだけでいい。
しかし、「STAP細胞」疑惑のうち、「STAP細胞」が作れるのか作れないのかについては、「あります あります」と口で言うだけでは、済まない。
真正な論文内容、生データや生画像及び実験ノートが整っていること。これは、科学の世界、科学者の世界におけるルールであり、これを守ってもらわない限り、話にならないのだ。
ここまで書いてきたら、疑惑三人組の最後を飾って、笹井芳樹副センター長が明4月16日に記者会見する旨の配信ニュースが飛びこんできた。笹井副センター長は、逃げ隠れの挙句、実に、78日ぶりに出てくるのだ。
しかし、78日ぶりとは、ひどい話だ。こんな逃げ隠れは、いい大人がやることじゃない。
そもそも、笹井副センター長は、iPS細胞を貶める記者発表資料の作成者だ。しかも、理研から「論文の体をなしていない」と指弾され、研究不正が認定されている「STAP細胞」論文作成の指導者である。というか、指導者イコール論文作成の主導者だ。
一連の「STAP細胞」疑惑と騒動のせいで、日本の科学に対する世界中からの信頼、信用は、今や、失墜してしまっている。
であってみれば、笹井副センター長が「STAP細胞」疑惑に関し、やったこと、やってこなかったことは、責任重大だ。それは、理研研究者の辞職にも値する。笹井副センター長が男なら、4月16日の記者会見の最後に、責任をとって辞職表明することだってあり得る。
そして、笹井副センター長は、「STAP細胞」の存否については、何と語るのだろうか。まさか、「あります あります」と口で言うだけではあるまい。そこまで分別がない科学者ではなかろう。4月16日の記者会見が終わったら、追記することとし、筆を置く。
4月16日午後、笹井氏が記者会見し、次のように述べた。
? 「STAP細胞」論文作成に関わったのは投稿の最終段階である約2か月間にすぎず、実験の生データや実験ノートは見ていない。
? 「STAP細胞」論文は、撤回することが最も適切な考えである。
? STAP現象を前提にしないと容易に説明できないデータがある。STAP現象は、検証する価値のある合理的な仮説だ。
笹井氏は、STAP現象を前提にしないと説明できないデータがあるとするが、彼は、生データは見ていない。拠りどころとするデータとは、「STAP細胞」は「あります あります」と口で言うだけの小保方氏がこしらえたデータだ。
であってみれば、「あります あります」の域を出ない。
笹井氏は、小保方氏がこしらえたデータと画像を、論文投稿時も今も、鵜呑みにしているだけだ。まるで、「鵜呑みの笹井」だ。これが、78日ぶりに出てきて行われた会見の印象である。ひどい話だ。
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