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尺八と横笛吹きの独り言
御嶽山尺八合宿に行ってまいりました。
2012年07月09日
テーマ:テーマ無し
●御嶽合宿の様子
民宿「能保利」(のぼり)での演奏の様子。
急坂を登るところに民宿があるので、昔「能保利」(のぼり)とつけたんだと……
参加は多摩地区やら北区やらの都山流会員40名ほど(女性1名参加)。
准師範・師範・大師範・竹林軒・支部長先生・前支部長先生・部長やら会計担当、総務担当、エライお歴々が参集された。
年齢65歳〜70代、最高齢92歳。
講師の先生は渡辺紅山先生(慷月調コンクールで銀賞・50代前半?)。
箏と三絃で女性2名(お一人は紅山先生の奥様)。
●曲目
慷月調・若葉・八重衣・三曲第二番・希望の光(6寸)・泉(6寸)
正座でなく椅子の座奏で助かりました。しかしそれでも腰と足が今でも痛い。
●慷月調・・・・本曲は最低限に守るところは守れば後は自由。表現方法が大事。息ユリ、回しユリのところが発見でした。回しユリをしてから息ユリの箇所がある。
「ここの部分はこれからそのように改訂される模様・・・・」などけっこうアバウトで、年々演奏技術に改訂がでているようだ。紅山先生・・・・さすが音がきれいですね。
●八重衣・・・・こんな難曲を一気に全員で合奏。途中二箇所でストップ。
あの難しい指使いは、わたしはつっかえました。さすがベテランぞろい、懸命に後を追いました。録音しましたので、これで練習すればいい。
●泉・・・・これは時間がないため、翌日に渡辺ご夫妻による模範演奏だけで終わり。
我々の山中湖合宿でもこれをやる。おなじみの曲で、旋律がいいねえ・・・・好きになりそう。この曲、私はまだ一面一管(箏1尺八1)では無理な曲だ。
●朝の献笛(けんてき)(神社への奉納尺八演奏)
曲目「若葉」参加35名ほど・・・・
朝6時起床……昨晩飲みすぎたので、水が欲しい。宿から神社まで急こう配を登る。
きついねえ……92歳の方は車で頂上まで宿の方が送ってくれたようだ。(車でも地域の方のみ来られる)
大きな太鼓、神主さんの祝詞(のりと)がおごそか……ドンドンドン……朝の静寂に響き渡る。太鼓の音が妙にデカイ音。
大勢で吹くといいねえ……若葉もいい曲だ。
●ホタル袋。
ケーブルカーの降り口で見つけた。降りるとひんやりしている。アジサイなども咲いて下界より季節は遅れている。紫は目が覚める。
●御岳駅に着いたら、玉川屋のソバで腹ごしらえ。(ケーブルに乗る前)
玉川屋は、大正4年創業、明治時代の民家を活かした茅葺き屋根で、太宰治がもたれて写真を撮った欄間もそのままで、広間には阿佐ヶ谷文士たちの色紙も飾られています。
御嶽駅より徒歩3分足らずの蕎麦処玉川屋は大正時代に初代店主が、登山者のための食事処として開業し、地元の川魚料理などでおもてなしするうちに、手打ちそばが評判となって今日まで営まれている評判の老舗だ。三代目当主が守る大正時代の味。
●これがソバ大(920円)
ここのオソバはうまい……50年も前に奥多摩に住んでいて……知らなんだ。
名前は地元では有名。また今度ここに寄ろう。いい味だ。ビールで乾杯。
●御嶽(みたけ)ケーブルカーだ。
御嶽ケーブルカーデータ
1927年(昭和2年)11月20日 - 御岳登山鉄道設立。
o 車体全長 - 12,800mm
o 車体全高 - 3,680mm
o 車体全幅 - 2,896mm
o 運転整備重量 - 9.9t
o 車輪径 - 550mm
o 車体角度 - 22度
o 車両定員 - 135名
 うち座席 - 34席
o 運転最高速度 - 秒速3.2m
• フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
あの急こう配が22度だなあ……駅員さんもお土産さんだったり、神主さんだったりしているようだ。このケーブルカーに何度乗ったろう。
死んだ父親ともよく乗った。オヤジはこの御岳山の講(こう)の山荘に働いていたらしい。どこで働いていたのか?いつぞや、父親をつれて探したがもう記憶はなかった。
オヤジを知っている方はもう誰もいない。このどこかで働いていたのだろう。
●霧の御坂(みさか)
地元の民謡「御岳杣唄(みたけそまうた)」のなかに……霧の御坂(みさか)の太太神楽(だいだいかぐら)という一節が出ている。
死んだオヤジもよく唄っていた。いい唄だ。
ほんとに霧が出るのだ。ついこの唄を歌ってしまった。
●この唄は川合玉堂作詞、古関祐而作曲「御嶽杣唄」の一部で、現在でも青梅の里の盆踊りで唄われます。
七代瀧(ななよだき)は、御嶽山中の景勝地のひとつ
●御岳杣唄(作詞・川合玉堂)を歌った歌手・赤坂小梅(1906〜1992)のドキュメンタリー映画「小梅姐さん」がこのほどDVD化されている。
杣(そま)は一般に木材を切り出す山のこと。
●御嶽杣唄(昔、どこかのお店の箸袋に書いてあったのをうつしたものです)
1,お山御岳にたなびく雲は ハイノハイ
七代瀧から 七代瀧から 立つ狭霧 ソレ
多摩はよいとこヨイヨイヨイ 手拍子そろえてヨイヨイヨイ
2, 霧の御坂の太太神楽 ハイノハイ
天に通えと 天に通えと 鳴りひびく ソレ
多摩はよいとこヨイヨイヨイ 手拍子そろえてヨイヨイヨイ
故郷奥多摩の盆踊りには必ずこれがかかる。地元の方はこれで踊る。
日本画の川合玉堂先生が作詞し赤坂小梅さんが歌っていたとは知りませんでした。
いつか採譜しよおっと。
●天然記念物「神代ケヤキ」
神代欅
目通り8.2m 樹高23m 推定樹齢1000年
「国指定天然記念物
御岳の神代ケヤキ
社伝にいう、日本武尊東征の昔から生い茂っていた木とされ、古くから「神代ケヤキ」の名で親しまれている。
http://seseragi.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-3b7e.html
●御嶽神社奥の院。静寂・神代の古代を思わせる……
●御岳山(みたけさん)
東京都青梅市にある標高929mの山。古くから山岳信仰の対象となっており、武蔵御嶽神社が山上に鎮座する。
私が住んでいる埼玉入間市からもこの御岳さんの神社の鳥居が見える。(望遠鏡で)
●武蔵御嶽神社 由緒 [編集]
崇神(すじん)天皇7年(紀元前91年)の創建とされ、天平8年(736年)に行基が蔵王権現を勧請したといわれる。
文暦元年(1234年)に大中臣国兼が荒廃していた社殿を再興し、以降は修験場として知られ、関東の幕府や武士から多くの武具が奉納される。慶長10年(1605年)には大久保長安を普請奉行として本社が、元禄13年(1700年)には弊殿と拝殿が建立された。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
●崇神天皇(すじんてんのう、開化天皇10年(紀元前148年) - 崇神天皇68年12月5日(紀元前29年1月9日))は、『古事記』『日本書紀』に記される神武天皇から数えて第10代の天皇。
●歴代天皇14代まで……
1:神武天皇前660-前585 / 2:綏靖天皇前581-前549 / 3:安寧天皇前549-前511 / 4:懿徳天皇前510-前477 / 5:孝昭天皇前475-前393 / 6:孝安天皇前392-前291 / 7:孝霊天皇前290-前215 / 8:孝元天皇前214-前158 / 9:開化天皇前158-前98 / 10:崇神天皇前97-前30 / 11:垂仁天皇前29-70 / 12:景行天皇71-130 / 13:成務天皇131-190 / 14:仲哀天皇192-200
●民宿での朝食だ。
標高1000mの山、肉のおかずはない。山菜系でヘルシー。
ごはんにショウガがはいっている。いい感じ。栗でないショウガだ。なかなかうまい
●昨晩の様子
合宿の夜は飲むのが相場だ。
自己紹介の後、宴会となった。
以外に変わった職業の方がおられる。
カンボジアやタイでの爆弾処理班の自衛隊隊長・高校校長・原子力関係技術者・
機械技術者・私立高校教員・高校教員・サラリーマン・様々な経歴の方の集まりでした。
奇遇なのは私の住んでいるニュータウンの住民がおられました。
「びっくり仰天」「よく見る顔だ」「近隣の飯能地区の教室に出向いている先生もいた」
なんか民謡をやってくれ……という声がして……やってしまいました。
花がさ音頭・ソーラン節・秋田おばこ・米節……
三人ばかり民謡をやっていた方がおられました。びっくり。
では江差追分歌いますか?……ではどうぞ……
本荘追分……??なんとなく調子に乗りつっかえながら吹きました。
紅山先生には「折り」について質問をしてみました。ちょっとわかったような……
飲んでいて頭がボーットしています。
●オプション
亡くなったオヤジが生きていれば97歳。この御岳山で80年も前に若いころ働いていた。
山荘の頂上まで水を運んだり木を切ったり、やっていたのだろう。
オヤジが86歳のころ、平気で「ヒョイヒョイ」と急坂を歩けていた。
そうだよ、昔の働いていた時の庭だもんね……
登山客はその姿にびっくりしていた。その父親は今はいないが……かならず寄るのがお土産屋さんのここのお店のおばあちゃんだ。
「昔、fueさんの御父さんに世話になったです。やさしい人でねえ……」
そう話していたおばあさんがなんと健在でした。(86歳位)
たぶん「生きていたら、お会いするな」と考え、父親の葬儀の写真を持っていきました。
父親の写真を見せましたら、覚えていました。
「そうかえ亡くなったかえ、最後はどこで過ごしたの……」「一人になってヘルパーさんい御世話になり、特養、そしてボケてしまい最後は亡くなりました……」
しばし話して帰りました。
父親がボケ始めて、一人でケーブルカーにのってここまで来たことがある。
名札出で電話番号がわかり長男がひきとりに行った。
「その時は御世話になりました」
神社で献笛(けんてき)の演奏が終わり、山荘に帰る道でこのお婆ちゃんに会えました。
献笛して……これはいいことがありました。
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