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昭和2年生まれの航海日誌

 肥る人痩せている人(2) 

2011年11月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 (ケヤキ ブナ)

 電話のベルで眼が醒めた。確認通報である。
「はい、はい、生きているよ」
「風が強いから、暖かくなったら行くわ」
「それでいい、それでいい」

 再び床に入った。
 犬が帰ったのは知っている。今朝は行ったところで、出迎え
はない、と敵は算段をしたのだな。介護さんも時には敵に見立て
てしまう。

 夕刻になって来るなり
「57キロになった。どうしよう」と真顔で言う。
「どうしたの」
「プールへ行かなかったし、昼寝をしていたの」
「ひと汗かけば減るよ、風呂に入っててみたら」
「風呂屋に熱い湯があった。あすこへ行こう」
「いきなり入ったり、長湯はやめなよ」
 話が終わると、驚いたタメゴロウのような足取りで帰って行った。

 肥りだしたら、肥満は加速度がつくようだ。運動で減量ができる
とは、安易に考えない方がよい。それは健康維持、増進の効果はあ
るが、同時に食欲増進となる。運動後の食事制限はよほど克己心
のある人でないと無理である。

 肥満してしまった人達の大部分は肥る過程を無視していた。
つまり、バランスをかけて見るようなことをしないで、自己管理に
怠慢であったと思う。

「ロンドンで、デブさんを見たか」
「見かけなかったように思う。あの国では自己管理ができるのに
しないで、肥る人は軽蔑されることさえある」と答えられたことが
あった。

 翌日、風呂屋に行って来た介護さんは生き生きとした顔をみせ、
「元に戻ったわ」
「そりゃよかった。決めたラインは死守しなければいけないね」
「うーん」

 船にも"dead line"というのがあって、沈没、転覆(復元性)の
作用の目安になる。
 
 船は"she"と呼ぶ。どこか女性とは共通のところがありそうだ。

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