気まぐれりんちゃん

…不意に 吉田拓郎 

2024年04月09日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

待ち長かった桜が一斉に咲き始めた休日の午後
久しぶりにダンナの運転で買い物に出かけました。

やっと春めいてきたなぁと思っていたら運転しながら
カーオーディオをせわしなく操作するダンナ。
なにをやってるんだ?と思っているとスピーカーから
なんとも言えない懐かしいリズムと声。
独特の言い回しで 心模様を鷲掴みにして揺さぶってくる唄。
そう、吉田拓郎が流れてきました。

思わず私が …懐かしいね と言うと
「かけたい曲があったのに見つからん!」
と ややイライラしながら答えるダンナ。

私は曲を聴きながら
当たり前のように昔を思い出していました。
自分にはどんな未来があるんだろう右へ行こうか左へ行こうか
未来の全てが不安だらけの 未知の世界だったあの頃を。
得体の知れない重苦しい力で前に押し出されるあの感じを。

そしてふと思う
あ、あの頃の未来に今の自分はいるんだ・・・。
こんな今は想像できなかっただろうな、と。
二度と戻れないあの頃の自分を振り返り
これでよかったのかな?と。。。

ショップに到着して買い物をしていると
前から欲しかった冬のジャケットが
割引価格で店頭に並んでいました。 試着してみると イイ感じ。
でも私にはお高くて断念。

すると横にいたダンナが「買えば?」と言う。
イヤ、無理。と言うと「オレ、出すよ」と。

  え?

こんな近距離なのに思いがけない未来が?
ずっと先のことなんて案じてもわかるわけないはずだよね。
いいかげんに見えない先を案じるより
振り返りを楽しむゾーンに入ろうかな?

これからは
これでよかったね。って言えるちょっと先を想像した方が
楽しいかも?ですね。
足取り軽くはならないお年頃だけどあの頃の重い鎧は脱げたのかな?

帰りの車でジャケットの入った袋を大事に膝に抱える私。
「あったあった!」と軽くリズムを取りながら運転するダンナ。
外は満開の桜、車内は吉田拓郎の“春だったね”が流れる
休日のヒトコマでした。



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