どうでも雑記

蕗の薹 

2024年03月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:山里生活

「蕗の薹」

温暖化で最近は短い冬、それでも春の訪れを待ち遠しく思う。三寒四温を感じるようになると、蕗の薹が芽を出す。

蕗はあまり話題にならないけれど、蕗の薹は春をいざなう風物詩。まだ肌寒い冬、蕗の薹を採取しに家の近くの山裾を、目をキョロキョロさせ、背をかがめて探して歩く。

すっかり枯れた草の中から顔を出す蕗の薹は可愛いこと、黄緑色に包まれた若芽を見つける度に、春の足音をきく思いがする。

旬というものは五感で感じたいものですが、やはり春といえば山菜も一つの楽しみではないでしょうか。
春を一番先に感じるのは枯れた草むらから出る蕗の薹で、見つけたときは感動する。そして採って天ぷらや蕗味噌などにして楽しむ。

蕗の薹は蕗の花ですが、小さな花の集合花で、拡大してみると小さな花弁が沢山見えます。

気になって蕗の薹について調べてみたことがある。漢字で書くと「蕗の薹」ですが、薹とは葉っぱや、蕗の花茎を意味する言葉で、現在はあまり使われないが、「薹が立つ」という言葉は、花茎が成長して葉や茎が固くなり食べ頃を過ぎることを意味します。

転じて「薹が立つ」は人にも使われることがありますが、これはあまり良い意味ではない。

蕗からみれば、冬を耐え忍んでこれから花を咲かせる時期です。植物の目的は花を咲かせ種を散布ことですから、これらが最も輝く時期だといえるのではないでしょうか。

「薹が立つ」なんて言葉は食べる側からの一方的な見方でしかないのだと思う。

食べる分だけ採って早速「蕗味噌」を作る。採ってきた蕗の薹を、奇麗に水洗いをして水分を切って細かく刻む。
先に作って置いた味噌・砂糖・味醂を酒で練り味噌ダレを作っておく。

刻んだ蕗の薹を油で炒めるが、炒め加減がポイントで炒めすぎると風味が落ちる。そこに味噌ダレを合わせて出来上がり。
小瓶に分けて冷蔵保存。熱々のご飯にのせて春を食べる。



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ウララさんへ

素浪人kenさん

苦味・渋味は大人の味。もしかしたらウララさんはまだ子供なのかも(笑)

野草や山菜系は殆ど渋味・苦味の元となる灰汁があります。この灰汁抜を好みのレベルで抜くのが美味しい食べ方だと思います。

苦味の代表は野菜のゴーヤです。夏バテ防止としても食べられていますね。これも合わせる食材で苦味が変化して誰でも美味しく食べられます。

ところで、ウララさんは苦いビールだけは美味しくたくさん飲まれるのですね(笑)

2024/03/24 17:50:10

大人の味

ウララさん

 
 旨味の究極は苦みとか申します

 その旨さは大人になって苦渋を舐めないと知り得ないのかもしれませんね

 そう言う私は苦みが抜ける天ぷらが大好きです(^^♪

2024/03/24 16:08:52

みさきさんへ、

素浪人kenさん

子供の頃ですから日本での思い出なのでしょうね。蕗の薹など山菜系はみんな苦味(灰汁)があります。悪の強い物は灰汁抜きの下処理をします。
蕗の薹も花が咲いたら、花の部分をちぎって取ります。その下に出る若葉も食べられます。

山菜の多くは苦味があるので、美味しく食べるのは大人で、大人の味だから、子供が食べるとただ苦いだけですね(笑)

それでもその苦さは子供の頃の季節の食卓を、遠い昔の思い出として忘れられないのでしょうね。春が来ると思い出す蕗の薹ですね。、

2024/03/19 23:08:19

春の味は苦く

みさきさん

子供の頃、遊び場だった川の土手で、蕗の薹を見つけて摘んで帰りました。「ダメよ、もう花が咲いちゃってる」と笑いながらも、刻んで味噌和えにして、母はお皿のまま焼いたように記憶しています。春の香りだという父。期待して食べてみたら とても苦かったです。
もう、何十年も見ていない蕗の薹ですが、山からの冷たい風が当たらない土手の南斜面から覗く優しい緑を懐かしく思い出しました。

2024/03/19 05:28:27

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