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過疎化の進む離島で脱炭素に奮闘する奥尻町 

2023年03月26日 外部ブログ記事
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 過疎化の進む離島で脱炭素に奮闘する奥尻町 環境省が進めている脱炭素先行地域に選ばれた北海道の奥尻町(奥尻島)は再生エネルギーを活用して島全体の脱炭素を進めるサステナブルアイランド奥尻を目指しています。多くの脱炭素先行地域は太陽光発電と蓄電池と電気自動車を組み合わせるという形が多いのですが、奥尻島は地熱発電と水力発電をベース電源とし、それに木質バイオマス、太陽光発電と蓄電池を組み合わせて島全体をゼロカーボンにするとともに、離島におけるエネルギーの地産地消を実現しようとしています。 奥尻島のような離島は燃料を本土からの船便に依存しています。海が荒れて定期便が来れないケースも多く、エネルギー自立の必要性が高い地域です。電気料金も北海道本島より割高だそうです。このような離島こそ、エネルギーの自給自足が望まれますし、太陽光や風力といった分散型の自然エネルギーと相性が良いともいえます。 しかし奥尻町の置かれている状況はとても厳しいものです。まず人口が減少しています。2000年時点で3921人、2010年で3012人、2020年で2410人です。この20年間で38.5%減少しました。もちろん高齢化が進んでいます。65歳以上が41.4%です。これでは財政状況も厳しいでしょう。また奥尻島は1993年の北海道南西沖地震で壊滅的な被害を受けました。地震はいつ起こるとも知れません。再度大きな地震が襲ってきたら財政規模の小さく高齢化と過疎化が進む離島にはとてつもなく大きな試練となるでしょう。今般、奥尻町のホームページを参照して、過疎化の進む離島の厳しさを改めて認識しました。 そんな奥尻町ですが、自分たちの置かれた状況を何とか改善すべく、サステナブルアイランド事業に取り組んでいます。奥尻町が環境省の脱炭素先行地域に選ばれたのは、地熱発電に取り組んでいることが評価されたからです。奥尻島の地熱発電は越森石油電器商会という、ガソリンスタンドを経営している会社が始めたものです。島のベース電源を確保し、災害時の備えにするとともに、クリーンエネルギーの島として地域活性化に繋げる意図があったとのことです。今後は地熱発電の規模を拡大し、排湯の活用を進める計画です。 脱炭素先行地域に選ばれた奥尻町の取り組みを見ていると応援したくなります。全国の自治体の中でもかなり厳しい状況にある、大きなハンディを背負っている町だと感じますが、脱炭素で地域活性化を進め、エネルギーの自立を果たしてほしいと思います。離島でもエネルギーの自給自足が可能であることを証明できれば、全国の他の自治体にとって大きな励みになるでしょうから。    

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