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脱炭素先行地域(上士幌町) 

2023年03月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 脱炭素先行地域(上士幌町) 日本は2050年までにカーボンニュートラルを達成すると宣言していますが、まだ世間の関心は低いようです。それどころか、太陽光発電や電気自動車導入に対して批判的な意見をよく見かけます。批判する人はただ問題点を指摘するだけで、ではどうすればカーボンニュートラルを実現できるのか?という問いには何ら有効な解決策を提示しません。それでは生産的な議論はできません。このような、批判するだけの人を納得させるには、成功事例を示すことが大事なのだと思います。 環境省が「脱炭素先行地域」を選考しています。2025年までに100箇所以上選定し、2030年までに削減を実現することで、「実行の脱炭素ドミノ」のモデルとしたいようです。昨年から選考が始まっており、第一回に26地域、第二回に20地域が選定されています。その中から北海道の上士幌町の取り組みを紹介します。 脱炭素先行地域 - 脱炭素地域づくり支援サイト|環境省脱炭素先行地域に関する募集情報や脱炭素先行地域として選定された地域の一覧など選定結果情報をご確認いただけます。policies.env.go.jp 上士幌町は十勝の北部、大雪山系の東山麓の町で人口は約4800人、酪農を中心とする北海道らしい町です。この町を紹介したいと思ったのは、2030年までに町全体の民生電力を全てゼロカーボンにするという計画を立ち上げているからです。他の地域はある部分だけをゼロカーボンにするという限られたものなのですが、この町は違います。地球温暖化対策実行計画を立案済みであり、2050年までにゼロカーボンを達成するという詳細な計画を立てています。 上士幌町の温室効果ガス排出量は3931tで、その半分が民生電力由来です。そこで、まず2030年までに民生電力をゼロカーボンとし、その後、非電力由来のカーボンをゼロにするという計画です。非電力由来の内訳も計算済みで、7つの施設(公開済)が70%を占めているそうで、まずはそこから対策を進めていくようです。 ここがユニークなのは、酪農施設から発生するメタンガスを使ってバイオガス発電を行うところです。地域の電力会社である、かみしほろ電力が担う予定です。それに加え、公共施設にソーラーパネルを設置し町全体の電力を脱炭素にします。さらに、公用車両をEVまたはPHEVに変えて、運輸部門を脱炭素にするとのことです。 それ以外にも、送迎バスを定期運行からデマンド運行へ変更して効率化を図ります。町内の物流を、共同配送や貨客混載、ドローンの活用などで効率化するとのこと。 上士幌町は2021年にSDGs推進本部を設置しており、小学校でSDGs授業をしたり、NTTの担当者を招いてICT活用を学ぶ授業をしたりと先進的な取り組みを実施しています。域外においても、東京国際フォーラムの地方創生SDGsフォーラムで講演を実施したり、大阪万博フォーラムでSDGsの取り組みを紹介したりと、各地で積極的に活動しています。ちなみに、上士幌町にはゼロカーボン推進課という担当課が設けられています。 以上のように、上士幌町は脱炭素、SDGsに真剣に取り組んでおり、着実に成果を上げているように思えます。今後、このような自治体が増えて、ゼロカーボンを達成すれば、カーボンニュートラルが達成可能であることを示すことができます。成功事例が出てくれば、それ以外の自治体も後に続くでしょうし、批判的な声も減ってくると思います。上士幌町に注目です。

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