Polyglotに憧れて

垂直農業へ期待 

2023年03月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 垂直農業へ期待 引き続き、「2030年すべてが加速する世界に備えよ」(ピーターディアマンデス、スティーブンコトラー著)からの引用です。今回のテーマは垂直農業(vertical farm)、ビルや工場など建物の中で作物を育てようというものです。発想としては、農場から消費地までの食物の移動は時間とエネルギーの無駄なので、都会のビルの中で食料を作り、移動の無駄を効率化しようという考え方です。 「2030年すべてが加速する世界に備えよ」のテーマは、複数のテクノロジーの融合なので、垂直農業についてもその観点から述べられています。近年、カメラ、センサー、機械学習の分野が発達したので、それらのテクノロジーを融合して垂直農業が大きく発展しつつある、とのことです。具体例として2つの企業が紹介されています。 プレンティ・アンリミテッド社この会社にソフトバンクが出資しています。この会社は、屋内で育つ作物を数万個のカメラとセンサーでモニタリングし、ビッグデータを使った機械学習で栽培の最適化を進めています。これにより、1エーカーあたりの作付け量が40倍になったそうです。屋外で育てるのに比べ、収穫量は350倍になるとか。さらに、水の使用量は1%以下に抑えられます。これにより、コストが20-35%にまで減らせるのだとか。ホームページは以下にあります。 Plenty Products | The Plenty DifferenceLearn more about the difference between organic and traditional farming. Discover all of our available products. www.plenty.ag エアロファームズ社6500万平方メートルの古い工場を改装し、年間90万kgの葉物野菜を生産しています。空中栽培方式を用いており、肥料や水を直接作物に噴霧するので、土壌は不要となります。全体の栽培プロセスはカメラ、センサー、機械学習で管理されています。ホームページは以下の通り。 How We GrowVertical farming technology including AeroFarms aeroponics, horticulture, genetics, engineering, food safety, data science, and nutrition.www.aerofarms.com これら垂直農法を活用すると、作物を育てるのに最小限の水や肥料の使用ですみます。病害虫がいないので、農薬は不要となります。ビッグデータ分析を使って極めて効率的に栽培されています。上記ホームページを見てみると、まさに未来の農業、という感じがします。 現在行われている農業に対して多くの問題が指摘されています。森林を焼き払って農場を作るので温暖化の一因になっているとか、肥料や農薬の使いすぎによって豊かな生態系や土壌が失われるとか、水を使いすぎているとか、問題だらけです。もし、垂直農業によって、水や肥料を節約しつつ、安全で、価格の安い農作物が作れたら、農業の抱える問題点を解決できるのではないでしょうか。 垂直農業に向いているのは葉物野菜です。上記企業でも、現在販売しているのは葉物野菜が中心です。しかし、農業が抱えている問題の多くは小麦やトウモロコシといった穀物栽培に起因しています。残念ながら、今のところ、垂直農業だけで全ての問題を解決するというわけにはいかないようです。それでも垂直農業のポテンシャルは大きいし、期待せずにはいられません。

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