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有間皇子終焉の地 

2022年02月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:歴史

海南市藤代は熊野古道藤白王子として人気の古道スポットである。
ここにある藤白神社は熊野古道一の鳥居といわれ
九十九王子の中でも特に格式高い王子として崇敬され熊野古道途中の要所であった。
後白河上皇や後鳥羽上皇の行幸の跡も残されていた。
またこの神社の主祭神、饒速日命を祖神とする穂積氏の嫡流・藤白鈴木氏が社家として代々神職を務めた。
その藤白鈴木氏がかつて居住していた鈴木屋敷が藤白神社境内に現存する。
ちょうど今解体修復中で庭園も建造物も見ることができなかった。
日本の姓で一番多い一つの鈴木氏のルーツはここにあるということであった。

悲劇の王子として知られる有間皇子は政争の揉まれ天皇に謀反の罪で牟婁の湯に向かう途中でとらわれ
この地で絞首刑に処せられた。

磐代の地で皇子が詠んだ2首の辞世歌が『万葉集』に残されている。

磐代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば また還り見む

家にあらば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る

有間皇子終焉の地を訪ね
悲劇の王子のいにしえを偲んでの帰宅であった。



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