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彼女を見つめていただけの愛「アンナと過ごした4日間」 

2022年01月22日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


「アンナと過ごした4日間」 2008年製作 フランス・ポーランド合作 原題:Cztery noce z Annaイエジー・スコリモフスキ監督の「アンナと過ごした4日間」は、重苦しい映画なんだけど、どこか笑いたくなるような不思議な映画。DVDはラヴストーリーのコーナーにあって、タイトルのイメージからも、4日間だけのロマンチックな恋愛物語のように思える。ところが、見始めてすぐその勘違いに気づかされる。まず、主役の男はレイプ事件で逮捕された過去を持つ中年男。来ている服もいつも同じで、黄土色系の地味なセーターを着ている。祖父母も亡くなり、勤めている病院の火葬場も予算の関係でクビになり、家の中では一人ぼっちの生活。あまりに映画のトーンが暗いので、途中で見るのをやめようかと思ったくらいだ。この暗さは、人生に見放された中年男の心象風景を反映させたと、監督は説明している。その男が好きになってしまう女性も、看護師宿舎に住む40歳まじかと思われるちょっと太めの肉感的な看護婦だけど、ごく普通の容姿。その看護婦・アンナと過ごした4日間は、相互の会話は一切ない。なぜならアンナが眠ってから男が部屋に忍び込んで一方的に彼女に対する想いを膨らませているだけだから。侵入した部屋で、女性に性的な行為をしかける展開ならば、それはエロティックな映画の分類になるだろうけど、当映画はいっさいそのような行為はない。じっとアンナの寝顔を見ていたり、散らかった部屋を掃除してあげたり。また、アンナの足の指にペデュキュアを塗ってあげたり、誕生日のプレゼント用にダイヤの指輪を部屋に置いてきたりする。そして、アンナの部屋の壁掛け時計が壊れているからといって、持ち帰って修理しそれを戻そうとする。アンナの知らないところで、男の情熱だけが走った4日間の出来事。このパターンは色々な物語が作れそうだ。「アンナと過ごした4日間」では、部屋に置いていたプレゼントは指輪だけだったし、女性もその置物にそんなに動揺はしていないように見えた。表現の仕方をちょっと変えて、女性側の心情を主題に変え・・・・・・女性が欲しいと思っている物が、毎日、目が覚める度に置いてあるという独特な女性の不安感を主にした物語にアレンジできそうだ。三つの疑問、『なぜ自分の欲しいものがわかるのか?どこの誰が眠っているこの部屋に、どのような方法で侵入してくるのか。自分は性的にいたずらされているのか否か』ところで、洋画を観ているときに日本との関連を感じることはほとんどないのだが、意外なところで繋がっていることに驚く。イエジー・スコリモフスキ監督は日本の記事を元にこの物語を撮ることになったという。「新聞の一行がこの話のきっかけとなったんです。私はかつてL.A.で暮らしていて、毎日『L.A.タイムズ』を読んでいたのですが、世界の珍事件というコーナーがあって、そこに書いてあったんです。その人の年齢も場所も書いてなかったし、どういう人なのかも書いてませんでしたが、『日本人の男性が夜中に女性の部屋に忍び込んで、何もせずにただ、数時間彼女を見つめていた』とあったんです。映画はこれを発展させていったんですが、すぐに映画にしたわけではなく、数年間温めていました。今回、17年ぶりに映画を作ることになって、この一行を思い出し、ストーリーを膨らませていったんです」参照:日本の事件が基になっている『アンナと過ごした4日間』 

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