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敏洋’s 昭和の恋物語り

ポエム・ポエム・ポエム 〜黄昏編〜 =さよなら= 

2020年01月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



夜学授業の終わりを告げる チャイムの音が
 こんな遠くまで 聞こえてくる
 風に乗って 美しく響いてくる
 昼に働き 夜に学ぶ 辛く苦しい道

“がんばってるね!”
 優しく声をかけられる
 黙って 頷く僕がいる

早く大人になりたい なりたい大人に……
 君を受け止められる大人に 早くなりたい……
 ……なりたかった


=背景と解説=

ようやく気付いたこと。
失った、一人の女性。
少し上の、年上の女(ひ)性(と)。

看護学校に通ったせいで、高校入学が遅れた女性。
「おともだちが欲しかったの」
淋しげに教えてくれた。
なにがあったのか、その折りには聞くことがなかった。
多数の女友だちの中の、ただのひとり。

その付き合いがどんなきっかけだったのか、まつたく思い出せない。
クラスメートではあった、日記にも書いていない。
夏休みのこと、ただ、一行あった。
「キスした」

そして卒業式を迎える前年の大晦日の約束。
「御嶽山のご来光を観たいね」
そんな彼女のことばに「いいよ、迎えに行くよ」と答えた。
御嶽山の何たるかも知らず、冬場の恐ろしさも知らず、ただ新年を二人で迎えたいという、そして、そして……。
彼女の真意に気が付かずに、社交辞令的に答えていた。
それが、冬休みに入る日の日記。

忘れていた。
それでも、大晦日に友と麻雀に興じていたとき、突然に思い出した。
彼女の実家も知らず、実家の電話番号も知らず、連絡のとりようのないことに、その時気が付いて……。
急にこみ上げた感情、喉を熱くする液体が胃の中に逆流した。
“メンツが足りないんだ、しかたなかっぺ”

そして、二十歳の年に。
卒業後に橿原市の病院に移った彼女に、帰省中に逢えた。
「二十四までに結婚しなくちゃならないの」
何度かのお見合いの後に決まったとか。
「あのときに逢えていたら……」
それが最後の言葉だった。

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