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敏洋’s 昭和の恋物語り
せからしか! (十)
2019年12月24日
テーマ:テーマ無し
そこに集まった皆が皆、目をキラキラとさせて見つめたことは想像に難くない。
そしておそらくは、誰しもが触ってみたいと思ったはずだ。
そしてそこで事故が起きた。
誰かが銃身を折って、弾丸を入れる真似ごとをした。
そしてそのとき、私が正面に廻って覗き込んだ。
そのときに運悪く銃身が跳ね起きて、照準を合わせる長い銃身の先に取り付けられてある照星が、私の目を直撃した。
あと数ミリ、いや1ミリでもずれていたら、私は視力を失っていた。
父の怒りは「怒髪、天を衝く」勢いだった。
が、怒りにまかせた鉄拳の制裁はなく、正座をした兄を前にしてボロボロと涙を流したという。
母の、それこそ命をかけたかのごとき制止もあってのことだったようだ。
兄をしっかりと抱きかかえて「許してやって下さい、わたしが罰を受けますから」と、懇願した。
その折に父が言った言葉を、叔父の口から聞かされた。
「憎くて叱るのじゃない。この子は、将来人の上に立つ子どもだ。
下の子の面倒ぐらい見られてなくてどうする」
父としては帝王学の思いで、兄に辛く当たっていたのだ。
しかし兄には耐えられるものではなかったようだ。
兄がまだ幼い頃には周囲から「蝶よ花よ」と甘やかされたものの、私が生まれた途端に父からの激しい叱咤を受けるようになったのだ。
戸惑いと疑惑とそして嫉妬の思いが渦巻いて当たり前のことだったろう。
このことはどう解釈して良いのか分からぬことだけれども、兄に聞いても不思議なことだったという答えが返ってきたのだが。
一度離れたふる里であるI市に戻った時のことだ。
何歳の時だったか、これまた判然としないのだけれど、学校には通っていたはずだ。
−−−−−
本年はここまでとさせて頂きます。
稚拙な作品を、よくぞここまで読んで頂きまして、本当にありがとうございました。
年明けは、1月7日(火)を予定しています。
皆さん、どうぞよいお年を!
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