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吾喰楽家の食卓

怪我の功名 

2019年08月17日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、国立演芸場で八月中席六日目の夜席を見た。
チケットは、発売を開始してすぐに購入したから、最前列中央の良い席である。
本来は、昼席を見る予定だったのに、パソコンの操作を間違えてしまったのだ。
あぜくら会で購入すると、割引料金が適用されるカード決済なので、キャンセルや変更はできない。
一般客が電話で予約した場合、期日までに代金を支払わないと、キャンセルになるのとは異なる。
言い訳になるが、今年度から国立劇場チケットセンターのシステムが替わり、未だに操作が慣れていなかった。

勿論、システム変更で、便利になったことも多い。
特別な日を除き、二十四時間を通して、チケットの購入や公演内容を調べることができる。
昨日の午前五時、調べたいことがあり、チケットセンターにアクセスしたら、六日目の昼席に空席があることを知った。
席を確認したところ、上手側の端ではあるが、五列目だから、そんなに悪くはない。
衝動的に、そのチケットを購入しようとしたが、思い止まった。
立川談春師が出演するのならともかく、二日で三回、一週間に風流寄席を含めると五回も見るのは、流石に疲れる。

夜席の開演は午後六時であるが、その前に、前座の開口一番があるから、三十分前に入場したい。
夕餉は、晩酌兼ねて演芸場の近くで食べたいが、夜の営業は五時から始まる店が多い。
もう少し早くから食べ始めたいが、そうなると店が限定される。
昼夜を通して営業しているのは、中国料理店だ。
朝餉(パン)と昼餉(素麺)は、自宅で食べることにした。
夜席へ行くのに、入念に一日の食事を検討するとは、如何にも食いしん坊らしい。

ニラレバ炒めと餃子を肴に、生ビールを二杯飲んでから、予定の時間に国立演芸場へ向かった。
チケットは完売なのに、前座の開口一番では、二、三割ほどの空席があったが、番組が進行するにつれ埋まっていった。
左隣に至っては、トリの前の曲芸になって、ミニスカート姿の若い女性が来たのである。
お目当ての三遊亭円楽師は、『唐茄子屋政談』を口演したが、持ち時間を超えて熱演した。
昼席と夜席のチケットを買い間違えたことは、結果的には怪我の功名と言える。
実は、昼席では、既に二日目に見ている、『ねずみ』を口演していたのだ。

   *****

写真
8月16日(金)の夕餉(ニラレバ炒め・餃子)



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