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昭和2年生まれの航海日誌

 無花果イヌビワで友を偲ぶ 

2011年06月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


           (イヌビワ)


    この間から無花果が店頭に並び始めた。ふっくらと、
   果皮が張ってみるからに弾力がある。

    それでも、黄金の波が打ち、カラスと先陣争いをした
   頃が収穫期であると思い返した。

    これは、ハウスものだ、味も今一だろうし、値も張って
   いる。急ぐこともない旬に食べたら良いとして、買い渋
   った。

    帰宅して調べてみると、やはりハウスものだった。
   無花果の主産地は愛知県以西である。 郷里の伊勢
   では,無花果の果樹園は見たことがなかった。

    小川の土手や常に適湿なところに自家用として植え
   られているくらいのものである。

    書物の中で、イヌビワがクワ科イチジク属で無花果
   と同じであることを知った。

    よし、無花果とイヌビワを比較してみよう。次の日、
   買いに走り、帰りにイヌビワの枝を切ってきた。

    無花果は想像した以上に味がかけ離れていた。
   この時期のことである。生産地をあげることは遠慮
   しなければならない。

    イヌビワも食用になるが、無花果でこの味である。
   口にする気は起らなかった。

    葉を裂くと、白色に乳液が出てくる。 兎によく食
   べさせたものだ。
    戦時下で、軍供出のため小学生は兎を飼ってい
   た。

    そんな連中が卒業して、海軍に入隊したヒチゾウ
   は16歳で戦死した。
    一番頑強であったウノスケは30半ばで他界。
   喧嘩の助太刀をし合ったヒロシはやっと見舞いが
   できた。

    60を過ぎて囲碁を始め,4子を置いた師匠格の
   ヨシゾウは白を奪取した年になく亡くなった。
   そんなことなら、白を持たせておきたかった。

    でも、三途の川を渡ったら、白石をもってにっこり
   笑って待っていてくれるだろう。

    イヌビワを見ると、いつもこうだ。
   無花果はなあ、やっぱり無花果だと思う。

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