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敏洋’s 昭和の恋物語り
強行軍! 2日間で5ヶ所美術館巡り(二日目)[東京富士美術館]の三
2019年05月19日
テーマ:テーマ無し
さあ。やっと、ロシア美術ですわ。
ロシア美術に対する、わたしのイメージをお話ししておきましょうか。
薄暗い作品、雪の作品、そして荒れ狂う海の作品(これは、ポスターを見てしまったがために、焼き付いてしまいましたものですが)。
さあ、入りましょうか。
その前に……。
すみませんねえ、いつものことなので勘弁して下さいな。
〜〜〜〜〜
18世紀初期のロシアでは、西欧化を推進するピョートル大帝のもと、政治の分野のみならず、文化・芸術においても、西欧化が推し進められました。
それは18世紀後半の女帝エカテリーナ2世のもとで更に強固なものとなり、以降ロシア美術は、ヨーロッパで流行したロココや新古典主義、ロマン主義といった美術様式を取り入れながらも、独自の発展を続けてきました。
ロシア独特の雄大な自然、神話や英雄の理想主義的な歴史画をテーマにする一方、庶民を描いたリアリズム絵画も盛んになっていったのです。
ロシアの大地に根ざして紡ぎ出された絵画は、時代やジャンル、その主題に関わらず、描かれた対象への愛情と思いやりに溢れています。アレクセイ・ヴェネツィアーノフは、農奴制に喘ぐ農民たちを、愛情を持って表現し、イワン・アイヴァゾフスキーは、海の様々な諸相を、歴史画のような大画面にドラマチックに描き出しました。
イワン・シーシキンは、ロシアの雄大な自然を、詩的で幸福に満ちた情景として描き出し、またフョードル・ワシーリエフやイサーク・レヴィタンは、自然の描写に、希望と喜び、悲しみと悲痛といった自身の内面を表現しました。
そして、イリヤ・レーピンは、人生の真実を描くことを芸術の指標として、人々の物語をカンヴァスの上に紡ぎ出したのです。
本展覧会では、国立ロシア美術館の所蔵品の中から、「夢」「希望」「愛」のテーマのもと、ロシアの風景や庶民の生活に焦点を当てた40点の優品を選び、ロシア美術の深い精神性に迫ります。
〜〜〜〜〜東京富士美術館HPより
こういった情報が頭に入っているのと入っていないのとでは、鑑賞する上で、雲泥の差がありますからねえ。
ヨーロッパ絵画における宗教画を鑑賞する際に、いやと言うほどに感じさせられましたから。
それでは先ず、[フローラ]からです。
作:アンブロワーズ・デュボワ
フローラは古代イタリアの花の女神で、人々はギリシア神話の花神クロリスが生まれ変わってフローラになったと考えた。
この作品では4人のプットーを従え、左手に花瓶を携えた半裸の女神として表現されている。=解説=
(わたしの感想)
ふくよかな体つきが好きですねえ。
今の若い女性って、ほっそりした体型を求められるようですけれど。
子どもたちは、天使なのでしょうね。
花瓶を持ち上げて、フローラに贈りもの?
1本の花を捧げているフライング天使がいますね。
わたしも、そういったことができる若者だったら……。
[リナルドとアルミーダ]作:ニコラ・ミニャール
リナルドとアルミーダは、16世紀末頃にイタリアの詩人タッソーによって書かれた叙事詩『解放されたエルサレム』に登場する恋人たちである。
この絵では幸福の島に憩う恋人たちがクピドとともに大きく描かれており、リナルドはアルミーダの瞳の中に、アルミーダはリナルドが差し出した鏡の中に、それぞれ愛に燃える自分自身を見い出す場面である。
背後ではアルミーダの愛の魔法にかかった戦友を救出しようとやってきた騎士二人が草むらから顔を覗かせている。=解説=
(わたしの感想)
恋、恋、恋、、、
絶頂期ですよね、一番幸せな時間だ。
少年の目が良いですねえ。
「ぼくと恋を語ろうよ」とでも言いたげな、恨めしげにも見えますよ。
に対して、そんな少年を焦らしているのか、素っ気なく鏡をじっと見つめる少女。
優しげに、そして誇らしげに鏡に見入る少女。
二人に幸あれ!
でもでもでも、右横の草むらから顔を覗かせている兵士。
横恋慕?
しかしまあ、フローラといいアルミーダといい、どうして惜しげもなく乳房を見せるのでしょうか。
当時は、羞恥心という言葉はなかったのでしょうか。
ただただ、羨ましい!
物語りとしては、「このあと物語は、自らの使命を果たすべく愛を捨て、恋人のもとを去ろうとするリナルドに、アルミーダが呪いをかける場面へと展開する」。
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