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吾喰楽家の食卓

花見の後は『三遊亭鳳楽独演会』 

2019年03月31日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

三遊亭鳳楽師の独演会とはいえ、高座に上がるのは一人ではない。
今回、二人の弟子も高座に上がった。
鳳楽師には、二ツ目と真打が二人ずつ、合わせて四人の弟子が居る。
先ずは二ツ目の鳳月さんが『だくだく』(15分)、続いて真打の鳳志師が『悋気の独楽』(20分)、中トリは鳳楽師の一席目で『町内の若い衆』(25分)を口演した。
何れも古典落語で、笑える噺だ。

弟子とはいえ、必ずしも芸風が師匠に似ているわけではない。
ところが、鳳月さんと鳳志師は、師匠似の芸で、好感が持てるものであった。
鳳月さんは、昨年の秋に二ツ目に昇進したばかりだが、落ち着いた高座であった。
鳳志師は、僅か五年間の二ツ目を経て真打に昇進した、真打歴十年の中堅噺家だ。
本妻と妾を、巧みに演じ分けていた。

今回の公演は鳳楽師の主催で、国立演芸場は単に会場を貸したに過ぎない。
毎年、春と秋に、ここで独演会を開催している。
私は見るのが、四回目だった。
鳳楽師が自らチケットを販売したこともあり、三百席の会場は、ほぼ満席であった。
観客は、風流寄席の仲間も、少なくなかった。

中入り後は、鳳楽師の二席目として、人情噺『鼠穴』を長講(60分)する。
数ヶ月前、Eテレの「日本の話芸」で、上方落語の桂福團治師が口演した。
鳳楽師も見ていたらしく、その直後の風流寄席で話題にしたら、「素晴らしい口演だった」と、副團治師を称賛していた。
その時は、鳳楽師の持ちネタだったとは、知らなかった。
上方落語と江戸落語の聞き比べが、楽しみだった。

鳳楽師は、鬱金色(うこんいろ)とでも言ったら良いのだろうか、無地の着物で高座に上がった。
女将さんの結城紬の着物を、大師匠の圓生師が気に入り、男物に仕立て直したのを形見分けして貰ったと、マクラで説明した。
大師匠直伝の大ネタを遣るときにしか着ない、大事にしている着物だという。
最前列の下手側端で見るのは初めての経験だが、思った以上に見易く、歌舞伎の桟敷席もこんな感じかもしれないと思った。
噺は、帰宅してからも興奮が冷めないほど、素晴らしいものだったが、詳細は別の機会に譲る。

あらすじ
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2004/11/post_37.html

写真
3月30日(土)の昼餉(カツカレー)と夕餉(びん長マグロの刺身)



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ウイールマンさんへ

吾喰楽さん

市販のレトルトカレーです。
奮発して、日頃の2倍を超える価格のを、買いました。
辛口ですが、深いコクが何とも言えません。
豚カツも、市販の揚げたてを買いました。
食べ切れなかったので、これから、残りでカツ丼を作ります。

2019/03/31 11:47:12

吾さん

ウイールマンさん

この昼のカツカレーはとても美味しそう。
これも作ったの?

特にカレーの色合いは、とてもいいのです。

2019/03/31 11:35:25

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